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 技術士を増やす必要があるのでしょうか(建設部門) 
技術士の現状は、いわゆる夢の資格でも何でもありません。30代の取得は、大手の建設コンサルタントでは当然のことという状況にあります。それが現実です。既に技術者のスタートラインが技術士となっている訳です。

ですから、さらなる技術士の大量生産施策は反対します! パブコメが終わっても、反対を叫びましょう。

 
夢職人  ++.. 2005/11/03(木) 21:35 [2553]

 
↑理由を追加します。

●現状では既に量より質の確保が大切であること。(名称ばかりの「技術士」で、中身が伴っていなければ意味がない。技術士の大量生産は、技術士全体の信用失墜に繋がるのではないか)
●法に定める技術士の定義は、科学技術に関して、高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価及び指導に関する業務を行う者である。さらなるバカちょん技術士の増加となれば、法も改正が必要である。
●試験を簡単にして、誰でも取れる資格とするならば、取得の意義がない。業務独占資格を強化すれば、自ずから取得者は増えるはず。

追加  ++.. 2005/11/03(木) 21:50 [2554]

 
技術士とRCCMの関係から、一言申し上げます。
ご存じのとおりRCCM資格は、技術士の有資格者が少ないことから、建設コンサルタント協会が国交省向けに創設した民間資格です。
今回の技術士試験の改訂は、技術士の有資格者を増やすというよりは、RCCMの若年化に相当するものではないでしょうか。
「技術士資格とRCCM資格はその主旨が違うから、・・・・。」といった考え方もありました。しかし、技術者の基礎的な資格が技術士であり、資格を取ってから成長するとの認識からすれば、RCCMより下位の資格と位置づけされても仕方ないです。
RCCM資格を国家資格に格上げし、建設コンサルタントの傘の下でなければ仕事ができないような縛りをなくせば、実務レベルの技術者としての能力保証となるのでは。
技術士資格の若年化が建設業界の活性化につながるかもしれません。しかし、私は、若年の技術士資格より実務経験の仕事士資格を優先させるべきと考えています。

現実論として  ++.. 2005/11/04(金) 00:00 [2556]

 
> 技術士とRCCMの関係から、一言申し上げます。
> ご存じのとおりRCCM資格は、技術士の有資格者が少ないことから、建設コンサルタント協会が国交省向けに創設した民間資格です。
> 今回の技術士試験の改訂は、技術士の有資格者を増やすというよりは、RCCMの若年化に相当するものではないでしょうか。
> 「技術士資格とRCCM資格はその主旨が違うから、・・・・。」といった考え方もありました。しかし、技術者の基礎的な資格が技術士であり、資格を取ってから成長するとの認識からすれば、RCCMより下位の資格と位置づけされても仕方ないです。
> RCCM資格を国家資格に格上げし、建設コンサルタントの傘の下でなければ仕事ができないような縛りをなくせば、実務レベルの技術者としての能力保証となるのでは。
> 技術士資格の若年化が建設業界の活性化につながるかもしれません。しかし、私は、若年の技術士資格より実務経験の仕事士資格を優先させるべきと考えています。
>


k/t  ++.. 2005/11/04(金) 10:28 [2557]

 
 私は、RCCMの資格を5部門取得しています。設計業務、技術管理を行ないながら技術者の立場から取得しました。
 しかし、過去のRCCMの試験が易しすぎたのか(現在は、難易度が高くなっているようですが)業務を行なっていない者(営業担当や組織の役職など)も多数合格しています。この方達のほとんどは、過去の合格者の答案を入手して利用し合格された方です。実際、私の所にも合格答案の写しを「くれ」という方が複数人いました。(このサイトに投稿されている皆さんも経験があると思いますが?)このような手段で合格した人達も、真に技術業務を通して合格された方々と対等に扱うことができるのでしょうか。総論(技術士試験改正)、各論(技術士とRCCMの関係)などあると思いますが各論からすると、議論が進むにつれて多くの課題が発生します。難しい問題ですね。
 ただ、少なくとも、こういった手段では技術士試験は合格することは難しいと考えます。このことは、技術士資格もRCCM資格も取得されている方は認識しているはずです。
 もし、技術士とRCCMが対等の関係になるのであれば、私は、更に、RCCMの別部門を取得して上積みを図りますね。結局、そういった方向に進むのでしょうね。
 
 

k・t  ++.. 2005/11/04(金) 11:19 [2559]

 
脱線して申し訳ないのですが,気になることがあります。

私は技術士を増やすための試験制度の変更について以下のように理解しています。
1.H13年度の改正では,1次試験を義務化することにより,以前より若い人に,早い段階で「技術士」に興味を持たせて,早い段階でチャレンジするようにし,受験者を増やす。
2.今回の改正案は,筆記試験での経験論文を廃止することで,経験論文を暗記するという無駄な時間を不用とし,忙しい技術者が受験しやすい環境にして受験者を増やす。

ここで,2.により試験自体が簡単になるという意見が多いことに違和感を覚えます。2.によって口答試験では経験論文に関するより幅広い知識,考え方を問われることになりますので,他人の経験やアイデアをぱくったり,背伸びした内容を記載したり,ゴーストライターに経験論文を任せている人にとっては,かえって難しい試験になると思います。

基本的には,受験者数が増えるものの,本当に力のある人が合格する試験になっていくのではないでしょうか。

なお,択一廃止による基礎知識の確認不足については,確かに問題があるかもしれません。これについては別スレでレスさせていただきました。

おつ  ++.. 2005/11/04(金) 12:40 [2563]

 
[2559]k・tさんのスレについて
おっしゃるとうり、人の合格答案のコピーで合格を果たすという、やからは当然出てくるでしょうね。これは言うまでもなくやからの資質うんぬんよりも試験制度自体に問題があると私は考えます。いわゆる、たかが試験されど試験といわれるゆえんですね。ご承知の如く、ものごとには常に本音と建前があるのと同じです。
私にいわせれば他人の合格答案を使ってでも合格したい、この行為だけでも何もしない人よりは一歩ぬきんでていると解釈すべきでしょう。すくなくとも私はそう考えます。
何が正で何が悪やらさえもわからない世の中になっていますからね。今の日本は。本当になげかわしい限りです。
最終的にはk・tさんのような本来正統派の方が勝ち残るのは明白です。
どうか悪いやからには目をむけずいつも正論で正道を歩んでいってください。影ながら応援しています。

人生いろいろ  ++.. 2005/11/04(金) 15:13 [2568]

 
なんか話がそれてきている気が・・・。RCCMと技術士の比較?について一言。

ある出版社から、RCCM合格論文集なんてものが出ていまして(ある講習会に参加すれば買える・・・と思った)。
まぁ見てみたら論文の内容のひどいこと!!とても技術士論文には及びません。完成度が低すぎます。
実際、私の知り合いでRCCMに合格した人間が居るのですが、”この論文で受かるのかな?”といった内容でした。
RCCMと技術士を対等に考えたり、RCCMを重視したりといった考えはちょっとおかしい。
業務成果の報告書に差は歴然と出てきます。技術士は、読ませて理解させる報告書を書くことが出来ます。
それは、やはり完成度の高い論文作成ができる技術者だからです。残念ながら、技術士でないかたのほとんどの報告書は、内容がくどく、読み返さなければならないものが比較的多いです(全てではありません)。

ところでk・tさんは技術士なのでしょうね?その上でRCCMをたくさんとっていこうと思っているのでしょう?
そうでなければちょっと情けない・・・・。
ちょっと極論になりますが、RCCMは”技術士に合格できない人のための救済資格”といった印象をうけます。

夢職人さんの言うとおり、技術士は夢の資格でも何でもありません。
皆、仕事をするうえで必要だから取得に励み合格していってるはずなのです。
それをある意図をもって増やすとか減らすとかって話がまったくおかしい。ましてやそこにRCCMを混ぜ込んで議論するなどもってのほか。
合格する人は合格するし、落ちる人は落ちる。ただそれだけのこと。ちなみに私は技術士です。

勘違い  ++.. 2005/11/05(土) 14:28 [2575]

 
わたしの上司は、参考書の論文を丸暗記でRCCMに合格してました。
最近、RCCMをふりかざしてます。

Oh人事Oh人事  ++.. 2005/11/05(土) 16:41 [2576]

 
上司に馬鹿なRCCMがいるとか,技術士試験に合格できない人の受け皿資格とか各種有資格者の陰口?を書いていてもしかたがないでしょ.
皆さんが技術者として,上から下から淘汰してあげればどう?

こういう馬鹿者は,どうせ,会社とか官庁or天下り先にいるときしか威張れないんだしな.

武士  ++.. 2005/11/05(土) 20:01 [2577]

 
勘違いさん!k・tさんが技術士かそうでないかk・tさんの文面からわからないのですか?結局は、そんなものなのでしょう?論文の書き方報告書の書き方が技術士のすべてではないということでしょ。ま、もちろんそんなことはいうまでもありませんし仕事できる奴は、人に対し説明も聞くほうも論外なく長けています。
私も技術士自身のためにもどんどん技術士の数を増やし知名度を上げ広く世間に技術士とは!をみせつければいいんではないでしょうか?自然に技術士の本当の姿がみえてくるんではないでしょうか?

ゴッド  ++.. 2005/11/05(土) 22:18 [2578]

 
> 勘違いさん!k・tさんが技術士かそうでないかk・tさんの文面からわからないのですか?結局は、そんなものなのでしょう?論文の書き方報告書の書き方が技術士のすべてではないということでしょ。ま、もちろんそんなことはいうまでもありませんし仕事できる奴は、人に対し説明も聞くほうも例外なく長けています。
> 私も技術士自身のためにもどんどん技術士の数を増やし知名度を上げ広く世間に技術士とは!をみせつければいいんではないでしょうか?自然に技術士の本当の姿がみえてくるんではないでしょうか?
勘違いさんをせめている訳ではありませんから勘違いしないでくださいね。



ゴッド  ++.. 2005/11/05(土) 22:23 [2579]

 
夢職人さんは技術士の大量生産施策に反対と言いますが、それは建設部門の技術士に限った話しということでよろしいでしょうか。
技術士資格にほとんど見向きもしないような分野では、技術士であってもおかしくない技術者が未技術士としてゴロゴロいるはずです。そういう人たちにも魅力がある資格にすることで技術士全体の数が増えれば、文部科学省にとっても建設部門等の既技術士にとっても幸せなことだと思います。
しかし、そういう方向性が全く見えないので、「技術士を増やす=建設部門技術士をさらに増やす」と思われ、既に多くの技術者がこぞって受験している建設部門では、「技術士にふさわしくない者まで技術士にする→質の低下」のように受けとめられるのでしょう。

ところで何をもって質の低下というのでしょうか? 年齢や経験年数でしょうか。それなら技術士はRCCMより上となるはずで、「ようやく技術士に合格したのでRCCMの更新はやめます」などという人は皆無のはずですよね。
30代で技術士資格を取得する人は旧制度でもたくさんいました。(1次試験合格が義務化になった直後を除き)受験者は年々増えており、昨今の特に若年層での資格ブームもあって、一昔前よりも30代の受験者はかなり増えているのではないかと思います。
しかし、一昔前に30代で合格した人と、最近になって30代で合格した人で、合格時点の技術力にそれほどの差があるのでしょうか?
技術士そのものに希少価値があり、会社にとっても貴重な存在であった頃は、合格者本人にも(会社からの期待度などに対する)それなりの心構えが強かったかもしれません。しかし、それが質の低下を意味するのでしょうか。

私は、資格というのはできるだけ若いうちに取るべきもの、と思っています。
その人の実力を誰もが認めるベテラン技術者に資格は不要です。免許的なものなら必要性もあるでしょうが、技術士のような名称独占資格は不要です(それが建設部門になると一部で業務独占的性格が強くなりますが)。
若いうちに取れば、「立派ですね」といわれる資格も、ベテランになると「当然ですね」と思われるだけです。
私自身、「○○の資格は上司も持っていないくらいだからまだいらないや」などと言わずに努力してきましたし、周囲へも「若いからこそ取得する価値が大きいんだ」と言って勧めています。
最近の若い人でも、この不景気と再起行きの不透明さも手伝って、同様に考える人がおおいのかなと思っています。
その結果、以下のようなことは起こりうると思います。
「若くして技術士を受験する人が多くなる」→「若くして技術士となる人が多くなる」→「技術士取得者全体に占める若年層の割合が高くなる」→「技術士取得者全体として平均経験年数を下げる」→「技術士全体としてレベルが低下する」
これが嫌だというのなら、若い人には受験させないようにするしかないでしょうね。

SC30  ++.. 2005/11/06(日) 00:23 [2580]

 
私の上司は「技術士」ではありませんが、職務遂行能力は極めて高く、論理的思考能力も抜群です。勿論、駆け出し技術士である私は、上司の専門的応用能力には全く及びません。たかが技術士されど技術士といえましょうか。
しかしながら、技術士として恥ずかしくないよう、継続研鑽を続け、上司のレベルに追いつけ追い越せ、結果として、夢のあるいい仕事ができること、それこそが現在の目標です。かなり抽象的なコメントですが・・・。

また、資格の価値は、誰もが、いつでも取られるならば取得のインセンティブはありません。自らが苦労して取得し、その経験を業務に生かしていけるからこそ、資格が輝くのだと考えます。その苦労とは、現在の技術士取得に要求される取り組みであり、それこそが業務に関して有する知識及び技能の水準向上に繋がるのでしょう。その負担を軽減させることが、技術士にとって良いことなのか甚だ疑問があります。佐藤氏のコメントhttp://www.sato-rd.co.jp/kanren/2006/index.htmlによれば、今回の改正案は日本技術士会も知らぬところで、文科省主導でことが進んでいるようです。技術士が考えた改正案ではありません(旧科技庁では2名しか技術士がいません)。

文科省が「ゆとり教育」の失敗をはじめ、数々の教育制度の変更に懲りずに、技術士にも「ゆとり」を持たせるとのこと。試験制度が頻繁に変更し、朝令暮改という状況も想定され、迷走を続けているように感じます。

夢職人  ++.. 2005/11/06(日) 00:53 [2582]

 
武士さんへ
このような掲示板は名前が知れない分、本気半分冗談半分で読むべきです。これは必要最低限の読者心得です。そうすれば激しい討論になるとか、かっかかっかと熱くなることもなし。
APECさんのように名前も素生もあかして真剣に助言・指導をされている人には失礼なレスですけど。
だってそうでしょう。あまりかたい話ばかりではつまらないし。少々誇張した投稿もよし、嘘めいた投稿もまたよしで。技術士受験のコーヒーブレイク的に利用すればよいと思います。
武士さん どうか気を悪くしないように。
掲示板に対する一所見です。あしからず。


一所見  ++.. 2005/11/06(日) 12:02 [2587]

 
> 合格する人は合格するし、落ちる人は落ちる。ただそれだけのこと。ちなみに私は技術士です。
勘違いさんの意見に賛同いたします。このレスはすべてを物語っています。読んですっきりしました。


大正解  ++.. 2005/11/07(月) 08:53 [2595]

 
夢職人さんの上司はきっと技術士たるにふさわしい技術力・能力をお持ちのことと思います。しかしなぜ技術士をお持ちでないのでしょうか。
そのあたりを考えると、質の高い技術士が増えるためのヒントが隠されているような気がします。もちろん、個別にはその方自身の主義・主張や事情があるでしょうから、一概には言えませんが。

誰もがいつでも取れるか否かは、資格取得のインセンティブと無関係と考えます。
その人にとってのその資格の有用性と、取得に要する費用・労力・時間等を天秤に掛けて、取った方がよいと思えば取る(取ろうとする)だけだと思います。
自動車免許は、20万円以上もかかるうえ何十時間も拘束されるのに、誰もが持っていて何の自慢にもなりませんが、みんな自分にとって有用だと思うから取ります。
技術士では、各部門によって取得に要する費用・労力・時間等は大きく変わらないですが、業務上有用性の高い建設部門が圧倒的に多いです。希少価値で言えば、建設部門以外でのほうが高いはずですけど。
夢職人さんが技術士を『誰もが、いつでも取られるならば取得のインセンティブはありません』と思うのは、技術士を取ることで他の技術者と差別化を図ろうと考えているからではないでしょうか。それは技術士取得そのものを目的化しているようで危険に思います。(違っていたらごめんなさい)

苦労して取得した人のほうが、技術士にふさわしい言動を心がけ、また取得後の資質向上にも励むだろうと、私も思います。
ようするに、苦労して手に入れた物ほど大事にする、ということでしょう。
苦労して手に入れた人がそれを大事にするのは大変結構なことですが、だからといって「手に入れるためにみんな苦労すべきだ」というのは理解に苦しみます。
夢職人さんは、部下や後輩が「経験論文の案を書いてみたので見てください」とか「口頭試験はどのようなことがポイントになるか教えてください」と言ってきたら、『そのようなことはできない。技術士のみならず資格というものは、自ら苦労して取得することに意味があるのだ』とでも答えるのでしょうか。
他人の技術士取得を支援している既技術士の方々や、ネット等を通して苦労することなく試験情報を入手している受験者の方々も大勢います。その方々の気持ちは御理解いただけないのでしょうか。

たしかに試験制度を頻繁に変えるのやめて欲しいですね。その点だけは夢職人さんの御意見と一致します。

SC30  ++.. 2005/11/08(火) 02:52 [2603]

 
夢職人殿ののテーマ「技術士を増やす必要があるのでしょうか」について感想を述べます。
 技術士とは、「科学技術に関して、高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価及び指導に関する業務を行う(以下「技術士にふさわしい業務を行う」と記す)」者であります。
現行制度では、経験論文でも過去には「技術士としてふさわしい理由を述べよ」の問題がありました。最近なくなったかな。
技術士試験合格の判定基準として、
(1)「技術士にふさわしい業務を行う」ことを経験した者
(2)「技術士にふさわしい業務を行う」ことのできる、応用能力を有する者
があり、最近、やや(2)に傾いている。今回の改訂案は(2)の傾向が大きい。
勤務先、役職、、経験年数、部署等で経験論文のネタが少ないが「技術士にふさわしい業務を行う」ことができる技術者、応用能力を有する技術者は多い。このような方が技術士となることで、技術士の質を低下させずに技術士の数を増加でき、「科学技術の向上と国民経済の発展に資する」(技術士法の目的)ことができます。
今回の改訂案で経験論文の役割が変わることにより、「技術士にふさわしい業務を行う」ことができる埋もれた技術者に合格のチャンスが到来することは技術士法の目的に合致しています。

aoki  ++.. 2005/11/11(金) 00:48 [2630]

 
aokiさんがおっしゃるように,「技術レベルを下げずに数を増やそうとしている」という考えに全く同感です。

「数を増やすために制度を改正する」=「試験を簡単にする」という発想が多いことにすごく違和感を覚えていました。「一次試験が義務化された今の制度で,もう一度受験した場合,以前より簡単に合格できるのか?」と思うわけです。

同じことを言いますが,前回の改正は若手に受験意欲を持たせることで受験者数を増やすことに成功しつつあると思います(簡単にはなっていません)。
今回の改正案は,「経験論文の暗記」という余計な手間を省くことで,受験者数を増やそうとするものだと思います(経験を軽視することにはならないと思います)。

aokiさんの言い回しを借りれば,「技術士にふさわしい業務を行う」ことができる埋もれた技術者,および,これまで試験準備に時間をかけられなかった「技術士にふさわしい業務を行う」ことを経験した技術者に合格のチャンスが到来することは技術士法の目的に合致しています。

おつ  ++.. 2005/11/11(金) 12:27 [2631]

 
今回の改正案は、一般・専門の筆記試験でも、時間が長くなり、暗記しなくても、その場で添削しながら解答できる。
これも、これまで試験準備に時間をかけられなかった「技術士にふさわしい業務を行う」ことを経験した技術者に合格のチャンス到来です。

aoki  ++.. 2005/11/11(金) 13:30 [2632]

 
私の会社では例年より筆記試験の合格者が多く喜んでおります。全体的な傾向はどうでしょう。

aokiさん(2632のレス)
試験方法と合格率の組み合わせとして下記のケースが考えられます。
@筆記試験がこなしやすくなり、合格率が上がる。
A筆記試験がこなしやすくなるが、合格率は現状並。

Aのように合格率を現状レベルで維持することは厳しく採点をすること可能です。もし、そうであれば、合格の栄冠を勝ちえるのは余程の実力者、もしくはやはり十分に受験準備をした人だけということになるでしょう。

文科省は技術士数を増やしたい(国際的バランス)一方、レベルの低下は避けたい(国会答弁)という相反する政策の両立を意図しているかもしれません。技術士数の増加は筆記試験をこなしやすくして受験者を増やせれば実現でき、レベルの低下は合格率を上げなければ維持できると考える・・・可能性だって否定できません。

パブコメが求められた案では筆記試験がこなしやすくなりはしますが、それが果たして合格しやすさを意味するものかどうかは数年先まではわからないように思えるのですが・・・。

W  ++.. 2005/11/11(金) 16:03 [2633]

 
W殿
>パブコメが求められた案では筆記試験がこなしやすくなりはしますが、それが果たして合格しやすさを意味するものかどうかは数年先まではわからないように思えるのですが・・・。
 確かに今後の運用状況によりますが、私が言いたいことは、
SC30殿の
>夢職人さんの上司はきっと技術士たるにふさわしい技術力・能力をお持ちのことと思います。しかしなぜ技術士をお持ちでないのでしょうか。そのあたりを考えると、質の高い技術士が増えるためのヒントが隠されているような気がします。
 これに尽きます。
 改訂案では、夢職人さんの上司のように能力はあるが多忙な技術者が試験準備(特に暗記)に十分時間をかけなくても合格しやすくなる。逆に、応用能力の少なくても想定問題を多量に暗記でき、筆記能力抜群の受験生にとっては、現行制度のほうが合格しやすい。
 つまり、改訂案は、だれもが筆記試験をこなしやすくなるのではない。「筆記試験の役割が変わる。」だけです。受験生によって難易が異なる。

aoki  ++.. 2005/11/12(土) 02:38 [2634]

 
私の上司は、技術士を受験すれば合格することは確かです。が、技術士でないのは、技術士には興味がないからでしょう。私の職場では、技術士であっても社内評価がありませんから。
私自身、職場を変わったこともあり、技術士であることは、現上司には告げておりません。ですから、そんな話題になりませんので、確かなことはわかりません。


また、技術士とは、私が学卒の頃のイメージでは退職する前に取得するもの、技術者の功労賞・・・というものでした。が、法改正により若い人の資格となり、試しに受けてみたら合格した、という実態でした。私がいうのもなんですが、技術士はそれなりに努力すれば必ず合格します。決して超難関資格ではありません。結果として、私は1次試験からすべてストレートでしたし、仕事もキチンとこなしています。まぁ多少は家族に泣いてもらいましたが・・・。志ある技術者が、それなりの意志と努力により勝ち取る資格ですから、これ以上質を落とすべきではないというのが本スレッドの主旨になります。特に2次試験は、受験勉強のイメージとはほど遠く、日々の仕事の中でも取得可能な資格だと考えます。

夢職人  ++.. 2005/11/12(土) 19:01 [2639]

 
aokiさんのおっしゃるように、大量の想定問題を用意してそれを暗記することで合格できてしまう試験制度は良くない、と考えます。
また、夢職人さんのおっしゃるように、技術士試験は日々の仕事の中でも取得可能な資格であるべきだと思います。

試験制度改定の文科省案では経験論文が筆記試験から口頭試験前に提出になっています。
また、一般択一は廃止され、専門論文と一般論文は出題方法がより応用力を問う方向で変わるようです。試験時間も今よりかなり余裕のあるものになるようです。
これによって、暗記力+腕力で合格を目指していた人たちは大きく不利になるでしょう。全体の合格率が現在と同程度であると仮定すれば、相対的に経験+応用力で合格を目指す人には有利になるはずです。
口頭試験の時間が今と同じで経験論文にかかる部分まできちんとみられるかとか、筆記試験の記述量はいくら何でも少なすぎるのではないかとかは感じますが、方向性としては悪くないと思っています。

あとは、技術士試験に関心のない優秀な技術者の方々(ようするに建設関係以外)に、どうしたら関心を持ってもらい受験→取得してもらうか、ということでしょう。まあ、それが難しいのですが。

SC30  ++.. 2005/11/12(土) 23:29 [2640]

 

APECさんのサイトの掲示板からの引用ですが、合格率が載っています。
H15以降は、第1次試験が必須ですから、1次試験の合格率50%を考慮すると、以下の合格率の半分となります。H13以前と比べても、技術士自体のレベルが下がっているとは言えないでしょう。

それに技術士試験自体は、第1次試験の受験も大卒程度が条件ですし、経験年数も必要。と考えれば、受験生の母集団のレベルが高いことから難関です。今後も技術士のレベルを落とさないように願っています。

合格率が変わらず、受験生が増えることで合格者が増えることは喜ばしいと考えます。


H17年度
    土質 鋼コ  都市 河川  港湾  電力
合格者  109 267  163  171   49  10
受験者 1,537 2,817 1,105 2,071  355  48
合格率 7.1%  9.5% 14.8% 8.3%  13.8% 20.8%

 道路 鉄道  トン  施工  建環   合計
 170  53   49   203  291   1,535
 2,712 353  553  2,075 1,408   15,034
 6.3% 15.0% 8.9%  9.8%  20.7%   10.2%

夢職人  ++.. 2005/11/14(月) 00:07 [2642]





 首かけ身分証必要なの? 
 雑題で、慣れない者ですがスレ立てさせてください。
 私は、首かけ身分証は、NASAとか国家機密を扱う研究所のようなところのみと思っていました。法律で義務付けのあるマルサの人が税務調査に入るときもみたことがあります。(持たざる田舎者ですみません。)
 しかし戸別訪問販売員や、詐欺まがいの寄付金集めまでカードをつっています。偽造は簡単に可能だからです。
 最近は田舎のほうでも、県職員やコンサルの人が首からカード身分証を下げていらっしゃいますが、ファッションのようで何か滑稽で無意味に思えます。

*〇〇詐欺にみるように、それだけ世相が悪くなったということでしょうか?
*名刺はあとに残るので名刺程度(写真入りもあり)で十分ではないか?
*身分証にも技術士やら何やら書くのでしょうか?
*本当に必要ならば、指紋センサーやICチップで認識すべきと思う。

 
田舎者  ++.. 2005/11/09(水) 12:56 [2616]

 
田舎者様
おっしゃるとうり、首かけは滑稽で無意味どころか愚の骨頂です。
私の友人に県の職員がいるのですがつるしていると身体動作の邪魔をして非常に不便をこうむっているようです。
いわゆる、ある種のステータスを感じ取らせようとする意図があるように思います。
役所へいっても皆がぶら下げていてみっともないといったらありゃしないですね。
すべて米国等のシークレット関連施設のまねごとですよ。

田舎者U  ++.. 2005/11/09(水) 13:45 [2617]

 
事実、あんまり かっこのいいものではないですね。
よしくん  ++.. 2005/11/09(水) 14:21 [2619]

 
そうか・・・・私は、「誠意の表れ」みたいな気持ちで好意的に受け取っていました。名刺を用意しておられない方も多い中、お名前を確認するのにも有効ですし。
人それぞれなんですね。

APEC  ++.. 2005/11/09(水) 17:05 [2622]

 
首かけ身分証の評判悪いですね。セキュリティの点では確かにあまり機能していませんが、全く無意味というわけでもありません。対応している住民に名前を示すことで職員の自覚を高めるという効果の方がむしろ大きいのかなと思います。ただ、この場合、首かけにしなくても名札でも済むわけですが。
行政技術士  ++.. 2005/11/10(木) 20:41 [2628]

 
首かけ身分証明書と話はそれますが、発注者は初対面でも名刺をくれないかたが90%です。
発注者でも上の地位のかたや技術士のかたにはほとんど名刺をいただけますが、担当レベルではほとんどもらったことがありません。
対人関係を軽視しているように思えて、前から不思議に感じていました。
皆さんはどのように解釈いるのでしょうか。
ちなみに、私はコンサルのものです。

えむ  ++.. 2005/11/12(土) 11:24 [2637]

 
ウソかマコトか知りませんが、役所の人は名刺を自費で作ることになっているから、ほとんど配らないのだよ。と昔聞いたことがあります。
アンリ  ++.. 2005/11/12(土) 16:07 [2638]

 
いろいろ勉強になりました。ありがとうございました。

*メリット
顧客サービス向上、意識向上、名刺交換手間の軽減(?)
*デメリット
自身の作業能率低下、見た目がよくない、私が考えたようなセキュリティは最初から期待していない、後に証拠が残らない(?)

 身分証は実際に手にとって見ない限りは、よく見えませんし、折衷案として、装着がやや面倒なことを除けば、銀行などのように大き目の胸の名札でもいいかなとは思います。(TPOで名刺が必要な場合は当然、考える。)
*取り扱いに注意する点
身分証を印刷業者へ一括発注する場合はデジタルデータの情報漏洩、などでしょうか。名刺入れでも夜の盛り場へ落とせば同じですが、被害は小さいですから。

田舎者  ++.. 2005/11/13(日) 12:17 [2641]





 無題 
aokiさん
ご主張の点を取り違えているかなぁ…と思いながら、書き込みをしましたが、そのとおりでした。失礼をしました。ご指摘のように試験システムが変更されれば、それに応じて合格しやすい、合格しにくい方のタイプが変わってくることは間違いがないと思います。

 
W  ++.. 2005/11/12(土) 07:46 [2635]

 
技術士の数を増やす必要があるのかのスレのaokiさんのレスに対する書き込みを間違えてここに書いてしまいました。重ねて失礼しました。
W  ++.. 2005/11/12(土) 07:49 [2636]





 技術士各部門全体での議論 
いつも楽しく拝見させていただいています。
最近思うことですがここの掲示板は管理人が建設関係の方ですので投稿もおのずと建設関連が主体となっております。
それはそれで当然いいのですけど、いうまでもなく技術士部門としては他にも多数あるということです。毎年、1桁程の合格者しか輩出しない繊維・水産・生物工学・・・・・・などなど。
建設部門を切り離して技術士像をマクロ的に見ることにより、また違った考えも出てくると思われます。
つまらないスレでごめんなさい。

 
全体像  ++.. 2005/11/04(金) 10:38 [2558]

 
技術士全体でおよそ半分が建設(+総監)部門ですので、掲示板でも多数を占めるのはやむをえません。
また、建設(+上下水道?)部門では、業務遂行の上で必要に迫られて、あるいは昇進昇格の要件である、などを受験の動機とする人が多いです。他の部門ではそういうことは少ないようなので、自ずと技術士資格に対する思い入れも違うでしょう。

技術士について話しをする時、建設以外の部門のことを考えるのは非常に重要です。
最近話題の試験制度改正についても同様です。1万人が出願する試験と100人以下しか出願しない試験では、適する試験方法も違うはずです。
掲示板でも、技術士について話しているはずが、いつの間にか建設部門での話しに変わってしまっていることはよくありますが、それがときに混乱・誤解を招いているように感じています。
ただ、個人的にはあまりにもマイナーな部門については、他の部門と同列に扱うのは技術士制度としても困難と思います。
部門の大括りの話しはどこにいっちゃったんでしょう。

SC30  ++.. 2005/11/06(日) 00:47 [2581]

 
『部門の大括りの話しはどこにいっちゃったんでしょう。』
それ、それ、すごく大事なことではないかと思っています。最近専門性ばかりを強調する、オタク技術士の方向が強くなって、総合性などどこ吹く風、といった風潮があります。
大くくりに答えられる人材こそ技術士にふさわしいと私は感じますが・・・。

魔法使い  ++.. 2005/11/06(日) 08:45 [2583]

 
とにかく建設部門は他部門に比べて受験者が多いですね。
今更言うまでもなく桁違いに多いですね。ほんと。
これはコンサル等の申請時の資格要件になっているからだけでしょうかね。いわゆる一部、業務独占になっているというか。
例えば機械部門なら技術士資格がなければ機械設計事務所は開業できないとか。または機械工場にも最低限一人の技術士が必要ということになれば建設部門の如く受験者増大になるのでしょうか?
ひまなのでいろいろ考えているのですが・・・・・・。

つぶやき・・・  ++.. 2005/11/06(日) 11:32 [2585]

 
建設部門では、実質的に業務独占資格になっているから、必要に迫られて取得しているのが実態でしょう。

科学技術の発展と技術者の地位向上を目指し、旧科学技術庁の母胎を創ったのが土木技術者ですから、先人の努力が受け継がれ、建設部門における技術士数の結果として現れているのかもしれません。http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/M/miyamoto_t.html

夢職人  ++.. 2005/11/06(日) 11:59 [2586]

 
夢職人さんの意見をみれば一般的にいわれている技術士資格は業務独占資格でなく名称独占資格であるという文言は矛盾がでてきますね。
つぶやき・・・  ++.. 2005/11/06(日) 12:08 [2588]

 
審議会においても、次の意見が出されています。建設部門以外で、業務独占が実現するには、関係各省庁の取り組みにかかわります。議論はあるようですが、議論ばかりで実現しなければ意味がありません。

以下、審議会議事録を引用開始

o技術士は分野によって、名称独占から業務独占に近いものの間でバラツキがある。建設分野に関しては業務独占である。今後、国際化していくためには、他の分野も業務独占化していくことが必要である。各省庁の関連の法律によって業務独占となるようにしていくことは国内問題であると考えられる。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/gijutu/josokai/h1101yos.htm

引用終了

夢職人  ++.. 2005/11/06(日) 12:45 [2589]

 
夢職人様
貴重な情報ありがとうございました。
大変勉強になりました。今後共よろしくお願い申し上げます。

つぶやき・・・  ++.. 2005/11/06(日) 13:01 [2590]

 
 初めまして。
 平成15年度に受験者ゼロを記録した「資源工学」部門
の筆記試験結果待ちの者です。翌年から「資源循環及び
環境」という科目を増設して、何とか受験人数を確保し
たようです。私もその科目受験者の一人です。
 受験の動機としては、その部門の「希少価値」と、過去の技術蓄積の多さをアピールして、口答試験に臨みたいなと考えております。
 とりあえず、このスレが自分向けに思えてきたので、
投稿してみました。

希少動物まつやん  ++.. 2005/11/08(火) 17:14 [2610]

 
がんばれ!まつやん
まつやん がんばれ

環境  ++.. 2005/11/09(水) 12:54 [2615]

 
>  受験の動機としては、その部門の「希少価値」と、

タイトルからしてこれから益々、必要大の分野に思えます。
それだけに難しく、やりがいのある仕事にみえます。
まつやん様がんばってください。



田舎者  ++.. 2005/11/09(水) 17:19 [2623]

 
> タイトルからしてこれから益々、必要大の分野に思えます。
> それだけに難しく、やりがいのある仕事にみえます。
> まつやん様がんばってください。

 環境さん、田舎者さんの応援のおかげか、何とか筆記は引っかかっていたようです!面接試験でボロを出すことのないように気を付け、合格した暁にはそれを糧としてますます研鑽していきたいと思います。



希少動物  ++.. 2005/11/10(木) 05:41 [2627]





 口頭試験支援ボランティアの募集 
私の「技術士受験を応援するページ」にて、二次試験の口頭試験支援ボランティア講師を募集します。
http://apec.fc2web.com/pe/niji/koutou/instructor_invited.htm
「できる人が、できるときに、できることを」を基本理念に、無理することなく、しかし少しでも支援したいというお気持ちがある方、どうぞ仲間になってください。

 
APEC  ++.. 2005/11/08(火) 23:49 [2614]

 
なかなか、いないと思いますよ。APECさん。
あなたのように神様みたいな人は。

よしくん  ++.. 2005/11/09(水) 14:52 [2620]

 
私はそんな大した人間ではありません。そのように言われると、またはげ山君さんにからかわれます。(彼は私の本性を知っているので^^;)

杜ハヤを中心に、数人ですが応えてくださる方がいらっしゃって、本当に嬉しく思っているところです。

口頭試験の場合、簡単なアドバイスから全般的な相談まで内容も千差万別ですので、一体どれだけお役に立てるかはわかりませんが、何もしないよりまし程度の気持ちでやってみたいと思います。

APEC  ++.. 2005/11/09(水) 17:04 [2621]





 遅ればせながらパブコメについて 
 私は、今回の改正?(筆記時に経験論文を課さない)が決定事項だとして、改正?を生かすためには2つの手法があると考えます。
 第1の案としては、経験論文を筆記前に提出させ、事前審査を行う。(このことにより、筆記で合格できる能力がありながら、経験論文の文章力不足で能力不足という判断をされる可能性低く出来る。このことにより、地方の受験者の負担が軽減できる。)なお、このためには筆記試験事前審査費を試験費用として集めることは仕方がないと思います。
 第2の案としては、筆記合格者には口頭試験受験の機会を複数回与える。(多くの試験では、複数回の機会を与えているし、経験論文のできだけで口頭試験不合格になるという可能性を減らせる。)

 さらに、2次試験での択一試験の廃止については、他部門を受験できるシステムからして不合理と考えます。(建設部門の技術士補が環境部門の択一無しで本当にいいのでしょうか?)

 
天馬  ++.. 2005/10/25(火) 22:05 [2507]

 
>
>  さらに、2次試験での択一試験の廃止については、他部門を受験できるシステムからして不合理と考えます。(建設部門の技術士補が環境部門の択一無しで本当にいいのでしょうか?)
>

これについては同感です。廃止理由として1次試験との重複が理由になっております。明らかに矛盾です。


非建設系  ++.. 2005/10/26(水) 19:57 [2516]

 
なるほど、本当ですね。うかつにも気付きませんでした。

建設分野の人が建設部門以外の部門を受けるとき、たとえば応用理学の地質以外、農業の農業土木以外の部門一般に苦戦しますが、それがなくなるわけですね。
とすると、特定選択科目以外は素人同然でも合格したりするわけで、それにもかかわらず、名刺には部門までしか表示義務がないとなると、これは確かに問題です。

私は一度パブコメ出しましたが、整理して再度出したいと思います。
天馬さん、ありがとうございました。

パブコメは、多くの人が同様の指摘をすることで力を発揮しますから、ぜひ多くの人が指摘してほしいですね。

APEC  ++.. 2005/10/27(木) 00:20 [2517]

 
ご無沙汰してます。suzumike です。
遅ればせながら、私もパブコメを提出しました。
↓長文のため、こちらに掲載します。
http://www.szkwstb.net/modules/weblog/details.php?blog_id=37

択一式の廃止以外にも、?な点がいろいろあるようです。一番?なのは、改正案で2−2の部門一般記述問題として「課題解決能力」が含まれていることです。私は電気電子部門の情報通信科目のため、発送配返電や電気応用の課題解決を求められても困るわけで、無理に行えば、技術者倫理でいうところの有能性原則(専門の領域についてのみサービスを行う)に抵触してしまいます。
やはり「課題解決能力」は経験論文で問われるべき能力要件だと思いますし、百歩譲っても1−2問題で問われるべき、というのが私の考えです。

APEC さんの、口頭試験前の提出論文は採点対象としない、という考えには私も同感です。

suzumike  ++.. 2005/10/27(木) 10:04 [2518]

 
私は以下のようにパブコメを提出しました。
・一次試験と二次試験は同一部門にする。
これは、二次での択一廃止で一次と同一部門でない場合、受験部門全般の広い知識が問えないこともあります。
現状の既技術士が一次試験の既部門の適性のみ受験で一次試験合格とし、他部門の二次が受験できる制度は一次試験が形式のみで意味がないと考えます。
既技術士が既部門の一次を受けて(しかも適性のみ)意味があるとは思いません。既部門の一次を受けるくらいなら、新たに取得したい他部門の一次を受けるべきです。
ただし、すでに一次試験を経て二次試験を同一部門で合格した既技術士は他部門を一次の専門のみ(適性、基礎免除)受験で可能とする。これですっきりします。
一次合格後、二次の受験部門が変更した場合、二次受験前にその部門の専門のみ一次試験を受けるようにするべきです。
一次試験は適性、科学全般基礎、専門基礎の確認です。
いまの一次試験の二次試験と部門が違ってもいいというのは、一次試験が形式的のように感じます。
適性、基礎は共通なのでわかりますが、専門はあくまで専門分野の基礎知識の確認という位置づけであるなら、二次と同一部門であるべきです。

どうも  ++.. 2005/10/30(日) 00:26 [2519]

 
どうもさんのご意見に賛成です。
二次で部門択一がなくなるのなら、部門に関する広い基礎的専門知識を確認する場がなくなってしまい、「専門馬鹿」を作ってしまう恐れが感じられます。

APEC  ++.. 2005/10/30(日) 08:17 [2520]

 
おはようございます。
本質的にはどうもさん、APECさんの考えかたが正しいと思います。
ただし、そこまで考えるのであれば、既技術士でその部門の一次専門を受けていない方にも、改めて一次専門を受けていただくべきだということになります。
APECさんもどこかで同じようなことを書かれていたような気がします。さすがだと思いました。

今のところ、パブコメを出すほど真剣に考えてはおりませんが、この際、単位制の資格にしても良いかと思います。
たとえば、現行の一次共通、基礎、同部門の専門、二次試験を順番は関係なく受験できるものとし、かつ個別に判定する。一度クリアした科目については合格したとして登録する。それぞれの組み合わせに応じて、名称を少し変える。
どうですかね〜

おつ  ++.. 2005/10/30(日) 08:46 [2521]

 
 先程、やっとパブコメを提出いたしました。改正(案)の内容と改正の根拠を熟読し「今回の改正が必要か必要ではないか」という観点のみに着目し、意見を書き込んでいきました。結構時間がかかり疲れましたが、有意義な時間が過ごせたと思っております。
 内容は、簡単に言いますと「今回の改正(案)は実行しない方が良い」というものです。もちろん、私も技術士の増加や試験制度の見直しには賛成の立場ですが「今回の改正(案)」に関しては、国家試験の改正としては、あまりにもズサンで安易に考えている部分が多く含まれておりましたので、ハッキリと「NO!」と訴えました。もちろん、皆さんが述べられているように一次試験やJABB制度、CPDを総合的に考え段階的に技術力が向上し、最終的に無理なく技術士(高い技術力を習得)になる。というなら大賛成です。いきなり、最終段階の二次試験の部分をあまりにも意味のない改正をしようとしているので、今後の混乱を考えました。

提出者  ++.. 2005/10/30(日) 18:26 [2522]

 
おつさんの<ただし、そこまで考えるのであれば、既技術士でその部門の一次専門を受けていない方にも、改めて一次専門を受けていただくべきだということになります>というご意見は過去にも、この掲示板で多くの方が主張されたことを記憶しています。私自身もこの方法のある意味の合理性、平等性を認めています。
しかし、この方法は立法上、厳に戒めなければならないとされている遡及行為に相当するという致命的な欠点があるようです。 新法令をその施行前に遡って適用することが遡及ですが、これは旧法令の効力を覆すことで、法や社会の秩序を混乱させることから、ほとんど不可能なことを昔、聞きかじったことがあります。

W  ++.. 2005/10/31(月) 09:42 [2523]

 
私は、APECエンジニアやRCCMなどと同じように、更新制度を取り入れるべきだと思います。そうすれば遡及措置にはならないし、資質向上を著しく怠って、技術士の役割を果たせなくなった人が名前だけ名乗るという状態はずいぶん改善できると思います。
更新条件は、審査つきのCPD、あるいはオンライン試験などがいいのではないでしょうか。
なお、もし旧制度技術士の資質確認をするなら、未確認資質として、一次試験基礎科目・適性科目の受験を、切り替え第一回更新の条件とするのが、現行試験制度の主旨から言って妥当ではないかと思います。

APEC  ++.. 2005/10/31(月) 10:03 [2524]

 
APECさん、仮に法改正をして、更新制度がない法規定下で技術士を取得した技術士に対しても適用するならば、遡及行為に該当するように思えますが・・・。更新手続きを義務化する内容を含む法改正をして、それ以降に資格を取得した技術士に対してだけ、更新手続を義務化することはできます。この場合、時間は要しますが、着実に更新を義務付けた制度に変っていきます。(賛否両論がありそうです)
私も資格の更新や期限の設定は検討の価値があるものと思っています。たまたま建設コンサルタントに勤務している関係で、発注機関が同様な問題意識をもち、テクリスに対する登録データを利用して、(建設コンサルタントに所属する技術士に限られはしますが)、個々の技術士の技術レベルを評価することが徹底されれば、自然にペーパー技術士は排除され、個々の技術士にとって技術レベルに対する向上意欲の上で大きなインセンティブになる、かえって、こちらの方が資格の更新や期限の設定より効果があるのでは・・・などと思ったりしています。

W  ++.. 2005/10/31(月) 11:53 [2525]

 
「遡及」勉強になりました(なんて読むかはまだ分からないですが・・・・(^^;)

私の書き込みの根本には,経験豊富なI型の技術者で,一次試験,または二次試験の択一に苦しんでいる方々たちへの思いがあります。旧制度技術士の幅広い知識を確認することはメインの思いとは異なります。

先に技術士の名称を少し変えると書いた意味をもう少し補足します。
・一次基礎,専門(同部門),二次試験を通過した方を「技術士TYPE-T」
・二次試験のみの合格者を「技術士TYPE-I」とする。
・旧制度と同じように,経験年数だけで二次試験を直接受験できるようにする。

 旧制度の技術士さんはとりあえず,TYPE-Iになります。しかし,国土交通省等が資格要件を技術士TYPE-Iとすれば,業務に支障はないように思います。

 技術者としてT型が必要だということに私も賛成ですが,I型でがんばってきて,実際に活躍している方々にも,それに応じた評価,資格が与えられるようになって欲しいなあと思います。

おつ  ++.. 2005/10/31(月) 12:39 [2526]

 
本当ですね!もろ勘違いしてました。
そうすると、やはり中国の登録工程士のような新資格を作るしかないみたいな話になりますが、それはAPECエンジニアだろうという落ちになるんでしょうね。
しかし、更新制度のない資格は、「実際に仕事ができる」という保証をいかにして付与するかというのが課題になってくるのではないでしょうか。
名義貸しや居候技術士を育んでしまったということを率直に反省し、実務能力を保証するような資格にしていかないと、技術士をやみくもに増やすだけでは先行き暗いと思います。

APEC  ++.. 2005/10/31(月) 19:52 [2527]

 
↓読んでください。
http://www.sato-rd.co.jp/kanren/2006/index.html

納得させられました  ++.. 2005/11/01(火) 22:27 [2528]

 
どこかの掲示板での小手先の議論とは大違いで,大賛成です!!
武士  ++.. 2005/11/01(火) 23:04 [2529]

 
な〜んや!結局いいたいことは、最後の既存技術士の既得権益を擁護してってことやん!がっかりして納得しました。しかも改正は必要ってだから意見をきいてるやんこれでは、わしは納得でけんな〜!ほんま!
プッ!  ++.. 2005/11/01(火) 23:43 [2530]

 
佐藤氏のパブコメ読ませていただきました。私は、中堅の建設コンサルタントで勤務する中年技術士です。私の提出したパブコメは佐藤氏ほど、まとまった内容とはなっておりませんが、大まかな筋道は同じです。今回のパブコメには相当な反対意見が寄せられて当たり前だと思います。技術士が最高峰の国家試験である以上、技術士は一般社会の利益(環境問題等も含めて)を守ることが出来る技術者であることを保障する必要があると思います。そのためには、最低限度の能力を試す必要があるのです。「安易に試験を簡単にして人数を増やし、その後継続教育などで能力を伸ばす」という意見が一部で流行っているようですが、社会に対する技術者の(物理的)影響力を考えると、全く逆で相当な経験積まないと責任ある立場での仕事をさせることは危険です。建設業界では橋の崩壊事故、トンネルの剥落事故、また、その他でも放射能漏れ等、人命にかかわることも多々あるのです。それらを防ぐ意味でもある特定の技術者に国家が高度な技術力を保障し、責任ある立場で指揮をとらせることが大切なことなのです。この掲示板でも「部下が試験が簡単になると喜んでいるので賛成かな?」という意見等がありましたが、自分が技術士であることをもう一度よく考えてください。そして、難しい試験でも合格できるように、少しずつ経験を積ませて、指導をしてください。「試験を簡単にし、人数を増やしてその後みんなで努力していきましょう」という意見をお持ちの方は、その間にどれだけの社会的犠牲(工法選定のミスによる税金の無駄使い等)が生じるのか、少しは考えて事おりますか。繰り返しますが、資格試験は、趣味や遊びではありません。国家が技術者の技術力を保障し、社会生活に利益をもたらすために法的に制定されたものです。今回のよな、あまりにも安易な説明のつかない理由で、試験内容を変えられたのでは、社会的な信用・信頼共に失墜してしまうでしょう。既技術士だけに与えられた権利があるとすれば、ミスの許されない押しつぶされそうなプレッシャーの中で、全責任を背負い仕事を成し遂げた後の充実感だけです。「プッさん」このわけの分からない権利を得たいのなら、今の仕事で経験を積んでください。結局、技術士になるためには、勉強するより、経験を積むことが近道ですから。本当の意味で納得したいのなら、ひたすら経験を積んでください。

企業技術士  ++.. 2005/11/02(水) 00:55 [2531]

 
確かにすばらしいパブコメの内容だと思います。「ゆとり教育」技術士版という表現も最高かもしれません。
試験の在り方というより、「技術士の在り方」という観点からも、非常に参考になるテキストでしょう。

佐藤氏のご意見の趣旨は、これまでの試験制度も完璧ではないのだから、より悪くなる改正はいけないということですね。
ですがこのことは、試験制度の不備をついて技術士となってしまった者が、世間に少なからずいると指摘しているようにも取れます。そのような技術士がいないことを願うばかりですが、この不都合を回避していくためには、何らかの更新制度は必要になってきますね。

リッチー  ++.. 2005/11/02(水) 11:16 [2532]

 
企業技術士さん同様試験を簡単にし技術士になってからの研鑽・競争を促進すべきという意見には反対です。
試験を簡単にし技術士を増やすと、社会人になる前の受験勉強(出身大学の偏差値)で概ね競争が決着し、技術者になってからの競争の機会は少なくなるように思えます。
平成12年度以前のように学歴に関係なく実力があるものが早く技術士になり、若いうちから責任ある立場で活躍できるシステムの方がフェアな競争ができていたと思います。
出身大学、学閥、社内営業が出世に影響するような世界は御免です。

中年部会員  ++.. 2005/11/02(水) 17:03 [2535]

 
私は企業技術士さんが「安易に試験を簡単にして人数を増やし、その後継続教育などで能力を伸ばす」という意見が一部で流行っているようですが、・・・」と指摘された「一部の」意見の持ち主です。
正確にいえば、「若い技術者が技術士になり、その後の実務や自己研鑽で優秀な技術士に育っていくことを期待する方向を指向している文化省の行政に賛同している」立場です。しかし、そうはいっても今回の文化省の改正案に賛成しているわけではなく、修正をする必要があると考えた点をパブコメしました。

企業技術士さんのレスを読んでみて「技術士が最高峰の国家資格」であり、「責任ある立場の役割を担うこと」が全体的な前提になっているように感じます。私も佐藤さんの精緻なパブコメには感心した一人ですが、このパブコメに旧法技術士を「完成された技術者」、新法技術士を「自立した業務実行能力を備えた専門技術者」と分析しているくだりがあり、佐藤さんのパブコメの骨子は後者に対する試験であっても経験論文は必要だということです。私はこの佐藤さんの分析は正しく、したがって新法では「技術士が最高峰の国家資格」を少し、修正して理解をする必要があると考えています。

佐藤さんが新しく技術士になるとイメージする技術者はまだ、「自立した業務実行能力を備えた専門技術者」程度の技術者であり、直ちに「責任ある立場」に立つほどの経験をもった技術士ではありません。招来はそうなることを目指して成長途上にある技術者です。今日「責任ある立場」にはベテランの「完成された技術者」が立てばよいのです。
企業技術士さんの技術士に対するイメージは旧法の「完成された技術者」である技術士そのものではないでしょうか。なお、私は旧法時代に建設部門をとった総監技術士です。

W  ++.. 2005/11/02(水) 18:37 [2536]

 
佐藤氏は、ご自身のパブコメの中で以下のように述べておられます。
U技術士試験のあるべきかたち
1.技術士に求められる能力要件
1.3 技術士法改正との関係
(略)ここで改めてこの改正の意味を法律条文で確認すれば、能力認定のための試験制度が大きく変わったことと同時に、技術士の定義、すなわち能力要件は変わっていないことを知らねばならない。(中略)医師国家試験、あるいは司法試験のように試験は(実質的には)仮免許であり、免許取得後に実務経験を積まねば実務を担えないという試験と、技術士試験とは異なるのである。

私もこの主張に賛成です。私は32歳のとき、現行制度で電気電子部門を取得しましたが、筆記,口頭とも、業務に関する責任を果たしたかどうかを確かに確認されていたと思います。平成12年度以前の状況はしりませんが、佐藤氏が述べているとおり、技術士に求められる能力要件は変わっていないと思うのです。
よってWさんの仰る、

> 佐藤さんが新しく技術士になるとイメージする技術者はまだ、「自立した業務実行能力を備えた専門技術者」程度の技術者であり、直ちに「責任ある立場」に立つほどの経験をもった技術士ではありません。招来はそうなることを目指して成長途上にある技術者です。今日「責任ある立場」にはベテランの「完成された技術者」が立てばよいのです。

は、ちょっと解釈が違うと思うのですが、如何でしょうか。


suzumike  ++.. 2005/11/02(水) 21:02 [2537]

 
佐藤さんのご意見を拝見して。

経験論文に関する指摘事項は同感です。私も予想困難な(丸暗記できない)問題を出題することがベストと思っております。ただし、結論としては「反対」とは言わず、(1) 口頭試験前に出した業務経験レポート自体は、代筆も可能なので評価対象とはしない、(2) 口頭試験のウェイトが重くなるので、客観的な評価尺度を整備し、面接官の恣意的評価の入り込む余地を可能な限り小さくし、経験を的確に評価できるよう配慮してほしいという2点の希望を書きました。(http://apec.fc2web.com/pe/others/pub_comment_051017.htm
専門問題については、あらかじめ予想が困難な、たとえば仮想事例の仔細条件などを踏まえた、深く掘り下げた論述を求め、そこでの回答を重視するなどの配慮を求めましたが、佐藤さんのご意見を踏まえると、「実体験のない仔細な仮想事例」は、どれだけ仔細に条件設定しても一般論の域を出ないのかもしれません。そうであれば、業務経験を審査する口頭試験のウェイトがさらに高くなります。

以上は試験の構成とそれによって測れる資質に関する議論になりますが、大きく異なるのは、技術士資格の位置づけかと思います。

(A)技術者として責任ある立場で仕事をする上での、最低限のライセンス・免許証。・・・・市場における競争の中で価値を上げていく。
(B)高度な技術力を有する、信頼できる技術者の「保証書」。・・・・それゆえの高い地位と、「夢の資格」としての挑戦意欲の保持。

私の考え方は(A)です。それによって技術士は、極論すれば玉石混交となり、そのライセンスの「最低限の保証」ラインは下がるでしょう。極端にいえば、「技術士といえどもトンデモナイ低レベルの技術者もいるから、気をつけろよ」という感じです。まあそこまで下がることは文科省も望んでいないでしょうが。
この結果どうなるかというと、たとえばアメリカの弁護士資格が参考になると思います。顧客側には、自己責任において弁護士を選ぶ力が求められます。言い換えれば、リスクを背負うことが求められます。弁護士の側は、生き残りのために様々な方策が必要になります。たとえば個性化です。
公共事業において、役所は安全なインフラを国民に提供する義務がある一方で、それを委託する技術者は玉石混交であれば、当然の帰結として委託先の厳選が求められます。それは、品確法という形で具体化されつつあります。
現在、品確法の施行に伴い、資格の重要性はますます増しています。その一方で、資格を「保証書」とすることは不可能になるのなら、資格への「上乗せ」が必要になります。それは厳格な更新条件による登録更新で対応してはどうかと思っていましたが、Wさんに「それは遡及行為」になるとご指摘いただきました。その通りだと思います。とすれば、やはり資格+何らかの評価尺度でランク付けするということになるかと思います。現行の国交省の対応は「経験年数の縛り」が1つです。H13以降の技術士は経験年数7年を管理技術者要件としています。もう一つは「点数」です。業務評定とプロポ結果などで技術者ごとに点数がつけられていき、これが受注の難易につながる仕組みです。さらに考えられるものとしてはCPDもあるでしょう。
いずれにせよ、「技術士という資格を持っているというだけでは、国民に対して品質を保証できないから、省庁が独自に求める付加価値」です。技術士という資格の「保証限度」を低くして、あとは省庁や自治体などの顧客側が、それぞれのニーズに合わせて要求事項を上乗せするというスタイルですが、これが私にとっての、上記(A)の技術士の運用形態です。
ちょっと複雑になってしまいました。失礼しました。

APEC  ++.. 2005/11/02(水) 22:33 [2538]

 
私はWさんの考えに近いです。本心では継続研鑽も更新制度もちょっと嫌なことだなと思っていますけど。

Wさんのおっしゃる「責任ある立場」や「完成された技術者」とは監理者として照査までを担当することだと思います。また、「自立した業務実行能力を備えた専門技術者」とは、管理技術者が該当すると思います。私は、旧制度時に合格した技術士ですが、未だに管理技術者です。総監は未取得です。
suzumikeさんは技術士取得直後に照査までを担当する監理者となられたのでしょうか。そうだとするととてもすごいことですし、Wさんのご意見に再考を促すのも頷けるものがあります。

未完成技術者  ++.. 2005/11/02(水) 23:06 [2539]

 
基本的に、文科省の特定役人(官僚?)の強引な思い込みに迎合する考え方には反対です。このことは、佐藤さんのパブコメから容易に察しがつきます。元上級官庁(旧 文部省)が旧 科学技術庁や日本技術士会をないがしろにしているのは明白であり、文部科学省としての情報公開や説明責任をパブコメでごまかそうとしているように感じます。佐藤さんが指摘するとおり、お役所仕事としては、正当な手続きを踏まず、法的な整合をも無視した、手前勝手な悪行と捉えることさえできます。私の正直な気持ちです。
「技術者として責任ある立場で仕事をする上での、最低限のライセンス・免許証。」「・・・・市場における競争の中で価値を上げていく」というAPECさんの考え方は、性善説を前提とした理想論ではないでしょうか。極端な言い方をすると、「顧客の技術士選択能力が低いと不利益を被るが自己責任です。顧客に満足してもらえない技術士は淘汰されます。したがって、技術士は自己研鑽して能力を向上させるべきです。」と受け取りました。
顧客に技術士の良否を判断させる?、それじゃ、専門技術者判断する顧客の判断能力が必要になるでしょ。技術士は、国交省を主な顧客とする建設部門だけではないです。プロポや業務評点やテクリスとは無縁の顧客が相手となる他部門のことも考えてください。やはり、技術士は、高度な専門技術と職業倫理を備えた技術者の品質保証であるべきです。
CPDによる技術士の資質向上の責務は、品質保証された技術士の技術力保持、技術レベルのさらなる向上を目的としたものと理解しています。したがって、最低限のライセンス・免許証を持った見習い技術士が自らを品質保証するためのものでないと思います。

現実論として  ++.. 2005/11/03(木) 00:20 [2540]

 
「現実論として」さん、「・・・・と受け取りました」の内容は、その通りです。「不利益を被るが自己責任です」の下りはやや突き放した感じがしますが、要はそういうことです。

>顧客に技術士の良否を判断させる?、それじゃ、専門技術者判断する顧客の判断能力が必要になるでしょ。

その通りです。それが品確法の求めることの一つだと思います。

>技術士は、国交省を主な顧客とする建設部門だけではないです。
>プロポや業務評点やテクリスとは無縁の顧客が相手となる他部門のことも考えてください。

たとえば国交省の場合、
  管理技術者が任せられるという程度の技術力の「保証」がいる。
 →しかし新制度になって、経験年数の浅い技術士が多くなってくると判断した
 →建設コンサルタント業務の場合、経験が浅いことは大変懸念があると判断した
 →経験年数が浅い技術士が増えてくると思われる技術士(H13以降合格の技術士)には経験年数7年の条件をつけて「保証」を担保する
という対応をしたと思います。
つまり、すでに「技術士」というだけではニーズに対して不足であり、不足分を経験年数条件で補おうとしていると考えます。さらに、業務評定・プロポ・テクリスなどが加わります。

他部門の場合、それに対する顧客が必要とするニーズに合わせた「上乗せ条件」が、公共であれば制度(De jure standard)として、民間であればDe facto standardのようなものとして、成立に要する時間は異なるでしょうが、技術分野ごとに決まっていくのではないでしょうか。そして、スタンダード成立に要する時間は、分野ごとの、スタンダードに対するニーズ、ひいては技術士という資格に対するニーズの高さと反比例することと思います。

こういった、多分にアメリカナイズされたような、弱肉強食という側面も持つ市場経済至上主義的考えには抵抗もありますが、「自由と選択、自己責任」という流れを回避することは、「たくましい日本」を作ることから回避してしまうことでもあると思います。
その一方で、「参加と連携」、さらには日本人の育んできた「結」や「講」の持つ素晴らしい側面も取り入れ、「たくましさ」と「やさしさ」を兼ね備えた国になっていけないものでしょうかね。これこそ「性善説」ですね。^^;
スレを伸ばしてしまい、申し訳ありませんでした。

APEC  ++.. 2005/11/03(木) 01:03 [2541]

 
現実論としてさんのご意見にみられる、「正当な手続きを踏まず、法的な整合をも無視した、手前勝手な悪行・・・」というのは、何だか、現在の自分の処遇が悪いのは上司(あるいは経営陣)が悪いからだ、と飲み屋で愚痴っているみたいですね。もし、違法行為をしているとの確信がおありなら、訴える準備をしよう、と呼びかけてはいかがでしょうか。
私はAPECさんの分類された、Aであるとの考えに傾いてきました。Wさんのご意見にも賛同しています。そりゃ、本心は誰でもBであって欲しいとの希望はあるでしょうし、私としては継続研鑽がエンドレスに続くことになるのは正直いやだなと思います。
技術士を持っていることで、世間から認められることを期待するのは当然だと思いますし、ネームバリューの拡大を期待したい気持ちはもちろんあります。しかし、それではあまりに他力本願ではないかと反省しているところです。今回のパブコメ関連のスレをみる限り、技術士という名称に過大な期待をかけておれらる方が多く私としては困惑してきています。
佐藤氏のパプコメをじっくり読めば、現在の試験にも問題があることを認めておられます。それらを改正せずに改悪をすることはよくないとご指摘されておられると思います。このことは問題のある試験方法に合格した技術士が既に世間にいることを意味します。法が求める要件にマッチしていない技術士の存在を認めておられるわけです。だから、継続研鑽は必要ではないでしょうか。また、技術士であることに誇りや自信を持つことを否定する内容はありませんが、技術士という名称に過度の期待を持てとはどこからも読み取れません。佐藤氏がどれほどすばらしい人物なのか私はよく存じ上げませんが、記載内容から自分にとって都合のよいところばかりを取って持論を展開するのはいかがなものでしょうか。
たかが資格じゃないですか、学位でもなけりゃ勲章でもないのですから。

リッチー  ++.. 2005/11/03(木) 11:08 [2542]

 
リッチーサンの意見に対して

>・・・」というのは、何だか、現在の自分の処遇が悪いのは上司(あるいは経営陣)が悪いからだ、と飲み屋で愚痴っているみたいですね。

そのように取られますか。残念です。

>もし、違法行為をしているとの確信がおありなら、訴える準備をしよう、と呼びかけてはいかがでしょうか。

確信じゃないですね。疑いです。実社会では良くあることです。これに対して、訴えを起こすほど愚かじゃないです。体制側の行動規範が希薄であることを事実として述べただけです。

>今回のパブコメ関連のスレをみる限り、技術士という名称に過大な期待をかけておれらる方が多く私としては困惑してきています。

そのような自己保身の方もおられるでしょうが、選ぶ側が困惑しないようにするための資格であって欲しいという考え方も考慮して頂きたいです。

>佐藤氏がどれほどすばらしい人物なのか私はよく存じ上げませんが、記載内容から自分にとって都合のよいところばかりを取って持論を展開するのはいかがなものでしょうか。

あのパブコメをそのようにしか受け止められない人もいるでしょう。私は、佐藤さんを技術立国日本の建て直しを憂う志士であると評価します。

>たかが資格じゃないですか、学位でもなけりゃ勲章でもないのですから。

それはあなたの考え方であって、学位も勲章も同列でしょう。

小泉改革の成功を追い風に、安定したものごとの変化に対し、過度の期待(未知の期待)を持つことに危うさがあるのでは。安定したものを変化させるには十分な熟考が必要です。その影響が大きければ大きいほど。


現実論として  ++.. 2005/11/03(木) 12:02 [2543]

 
> >佐藤氏がどれほどすばらしい人物なのか私はよく存じ上げませんが、記載内容から自分にとって都合のよいところばかりを取って持論を展開するのはいかがなものでしょうか。
>
> あのパブコメをそのようにしか受け止められない人もいるでしょう。私は、佐藤さんを技術立国日本の建て直しを憂う志士であると評価します。

???
現実論としてさん、ここはリッチーさんのレスの文意の取り間違いでは?リッチーさんは佐藤氏が「都合のよいところばかりを取って持論を展開」している、といっているのではなく、他の人が佐藤氏のパブコメの「都合のよいところばかりを取って持論を展開する」のはいかがなものか、と言っているのだと思いますが。

すいません、本質ではなく...。

まてぃ  ++.. 2005/11/03(木) 13:13 [2544]

 
ご丁寧にレスを頂戴し、ありがとうございます。
掲示板であるゆえ、互いの素性を明かす必要もなく、掛け値なしの意見交換ができてうれしく思います。

私は佐藤氏を尊敬に値する方とは思っておりますが、崇拝するまでにはいたっておりません。もし崇拝する立場であるとしたら、賛同者を募り政界入りを進言するところです。行政を正すことができるのは政治だと思うからです。なぜそのような動きがないのでしょうか。(実際にはあるのかもしれません。私が知らないだけかも。)

ご返事いただいた内容は、そのとおりだと思います。人それぞれ物の見方、考え方は違っていてあたりまえです。
ひとつだけ。
学位と勲章は栄誉ではあってもそれだけでは長期に渡って食うための役に立たないでしょう。それ故、その栄誉を維持するために研鑽を要しませんし、更新制度も不要です。技術士はそれほどの栄誉ではなくとも、食うために少なからず役に立っているはずだと思います。そうでなければ技術士を受験する人は激減するでしょうし、資質の維持や向上を望むことも無意味なものになるでしょう。

まていさんのおっしゃるとおり、佐藤氏のパブコメ内容に便乗して発言することに注意を呼びかけたつもりでした。
まぎらわしい表現をしてしまい、反省しています。

リッチー  ++.. 2005/11/03(木) 13:45 [2545]

 
APEC先生は言うに及ばず、まていさんもなかなかの学識者だとお見受けしました。リッチーさんも含め、あなたがたがこの日本にいる限り我が大日本帝国は安泰です。
今後のスレのやりとり、心より期待しています。

秋月  ++.. 2005/11/03(木) 14:10 [2546]

 
いつも楽しく拝見させてもらっています。
内容が濃くて深いのでとても勉強になります。
ひとつ教えてもらいたいのですがスレの掲載順番を新規順に並べ替えることはできないのでしょうか?
個人的にはその方が読みやすいのですが・・・・・。
勝手をいいましてすみませんです。

愛読者  ++.. 2005/11/03(木) 14:21 [2547]

 
 リッチーさんは、何か技術士の現状の既得権に異常な反応を示されるようですが、周囲に気に入らない技術士でも居るのでしょうか?または技術士なのだからもっと優遇しなさいということでしょうか?私は技術士の既得権に関しては、企業技術士さんが述べられているとおりだと思います。さまざまな責務を背負い社会の利益に奉仕するものだと思います。リッチーさんは、口答試験でそれを確認されませんでしたか?それすら「過度の期待」と解釈されているのなら、あなたは技術士であることを放棄するべきです。おそらくあなたは口答試験で技術士の義務や責務に答えたていると思いますが、よく理解せず答えてしまったのなら、既技術士の3倍・4倍の研鑽をこれから行い、社会から必要な技術士となってください。私は、現状の技術士に対するCPDに関しては、法に定められた技術士の役割を最低限保障するために行うものだと認識しております。もし、そうでないのなら、試験前にCPDの制限あり、例えばCPD500時間以上のものでないと受験は認めないという風になるはずです。
通りすがりS  ++.. 2005/11/03(木) 15:26 [2548]

 
私は、小さなコンサルに勤める駆け出しの技術士です。「企業技術士」さんや「現実論として」さんのおっしゃることは、単純明快なことで理解できますし、私自身最終的にはそこを終着点として目指しております。APEC先生(すいません、新参者で何の専門の先生かは、よくわかっておりません)の持論の展開については、何度も読み返しましたが、かなり、危険なものが感じられます。
それは、下記の点です。
・旧技術士に対して「高い地位」や「夢の資格」という思い込みがあること。
・技術士の人数を増やし競争させ淘汰していくこと。
・技術の評価を他人にさせ、その責任は評価したものにあり、技術者の責任はないという考え。
・あくまでも、評価される為には、プロポに参加する力のある企業に勤務し、テクリス(500万以上)に登録できる仕事をする地位にあること。
 すみませんが、私は、淘汰されない競争をするために技術士になったのではありませんし、技術士になって高い地位を得たものでもありません。小さい会社の為か500万円以下の下水・道路の設計等を行うことなどは多々あります。APEC先生からみれば競争のスタートラインにもつけません。しかし、小さい仕事にも高い技術力は必要な時があるのです。現状の技術士試験は、それを証明することのできる場であり、私は自身の技術力を試すために試験に望みました。通るまでは、経験を積み重ね何度でも受け、技術力を確認したい。と考えたのです。私はたとえ淘汰されるとしても今の小さな会社をやめません。現行制度がある限りは、立場や地位に関係なく、たとえ先生といわれる人にでもはっきりと意見を言えると思いますので。現状の日本の体質では市場価値を上げるためには、相当大きな力に従わざる終えませんが、私はしょせん技術屋ですので、技術力だけでもなんとか社会とのつながりは保てると考えておりますし、何か役にたつことは出来るとおもいます。勇気と自身をもってAPEC先生の持論に「NO!」といわせていただきます。

駆け出し技術士  ++.. 2005/11/03(木) 17:29 [2549]

 
通りすがりSさんにも、また何か取り違えをされてしまったようですね。
私は多くの人が掲げている技術士像から逸脱している技術士が、試験制度の不備により既に世間に輩出されてしまっていることを問題視しているわけです。そして今回の改正案でそれがさらに加速されかねない状況にある。その防止策として、技術士の資質の維持や向上を推進する必要性があり、その手段として継続研鑽や更新制度も想定すべきだろうといいたいのです。それとも、「食うため」という表現がお気に召さなかったのでしょうか。

>技術士の既得権は企業技術士さんが述べられたとおり
つまり、「既技術士だけに与えられた権利があるとすれば、ミスの許されない押しつぶされそうなプレッシャーの中で、全責任を背負い仕事を成し遂げた後の充実感だけです。」ということを理解しているのか?という問いかけでしょうか。企業技術士さんのこのセンテンスそのものは当然のことですが、これは何も技術士だけに限ったことではありません。
パイロット、客船の船長や鉄道、バスの運転手、タクシーの運転手の場合もあてはまります。彼らは文字通り人命を背負って仕事をしています。医師もそうであるし、看護士も同様でしょう。
こんなことはこの掲示板の中だけの発言にしておいてくださいね。世間に向かって発言したら、技術士全体が失笑を買うでしょうから。

>さまざまな責務を背負い社会の利益に奉仕するものだと思います。リッチーさんは、口答試験でそれを確認されませんでしたか?
恐縮ですが、平成12年以前の合格でしたので、ご存知でしょうが口答試験で「責務」は問われませんでした。社会の利益に奉仕する気概を持つのは当然のことであり、この問いかけはあなた自身が愚かであることを証明しかねません。

>それすら「過度の期待」と解釈されているのなら、あなたは技術士であることを放棄するべきです。
私は、世間が技術士に対して過度の期待を持っているといっているのではありません。「技術士を取得した人がその名称に過度の期待を持っているようで残念だ。」と思っているのです。私自身も技術士の名称を取得したことに甘えることなく、努力をしていこうと思っているわけです。それを技術士を放棄すべきだとおっしゃるのなら、現技術士のほとんどが資格を放棄すべきということになりますね。一人でも技術士が減ったほうがご自分にとって有利だとの発想から出たのでしょうか。あなたが技術士であったなら、とても残念です。ご自分と意見の合わない者を排除しようというお考えでは、社会の利益に奉仕できるとは思えないからです。

>法に定められた技術士の役割を最低限保障するために行うものだと
この考え方は人それぞれで他人に強要はできないでしょう。私はCPDは資質の維持・向上のために必要だと考えています。「保障」であって欲しいという考えを否定するものではありません。

>試験前にCPDの制限あり、例えばCPD500時間以上のものでないと受験は認めないという風になる
資質の維持・向上は技術士取得後にこそ必要となるので、受験資格の要件に加わることはないでしょう。CPDは基本的にOff-jobですから。

リッチー  ++.. 2005/11/03(木) 17:43 [2550]

 
すいません、お願いですから「先生」はやめてください。私は中小地場コンサルの管理職技術者にすぎません。「競争しよう!」と言いながら、自分自身も含めた会社の競争力に不安を抱き、何とかしたいと試行錯誤している状態です。

スレを長くしたくはないのですが、やはり直接名指しでレスされると、無視するのは失礼ですし、最後にもう一度だけレスさせていただきます。

「競争」とは、「ふるい落とし」ではありません。淘汰は結果であって、目的ではありません。技術力を上げ、より世のため人のために役立てるためのものです。
景気が悪い時期には、どうしても「負け組みにはなりたくねー!」みたいな側面が強調されますが、むしろ「あいつよりいい成果を出して稼いでやるぞー」みたいな、まあ稼ぐというだけがインセンティブではないですが、そういう前向きなイメージです。

これまで、技術士には「高い地位」があったのは確かだと思います。もちろん分野によりますが、建設のようにニーズのある分野では「高い地位」(「良い待遇」でもいいですが)があったという一般的傾向は確かではないかと思います。「夢の資格」という言い方には語弊があったかもしれませんが、「いつかはオレも」みたいな、集大成・ゴールのような見方をする人が多かったのも確かではないでしょうか。そうではない方も無論おられたでしょうが。

「技術評価責任が評価者にある」=「だから技術者には何の責任もない」というお考えは理解できません。実際に委託した技術者のレベルが低くてインフラに問題が出れば、その責任はまず技術者にあるに決まっています。瑕疵担保責任はそのためにあります。だけど役所には何の責任もないかというと、役所は公衆(インフォームドコンセントを与えられない)に対するインフラ提供者としての責任があります。
「役所には責任がある」と言っていることが、イコール「技術者には責任はない」という意味ではありません。

評価される条件がプロポやテクリスに限定されるわけでは決してありません。私の県では、委託額100万円以上の全業務(ただの測量業務まで)が業務評定対象となりました。
これまではプロポを「したほうがいい」でしたが、品確法により、「しなければならない」になっていくでしょう。それとともに、プロポや業務評定(そのときはもうプロポなどとは言わないかもしれませんが)の対象ボーダー金額は、どんどん下がっていくでしょう。
その過程では、プロポや業務評定での評価をする側の力が役所側にも必要になるのですが、それが上記の「国民に対する責任」を果たすことにつながるでしょう。
駆け出し技術士さんの手がけられる500万以下の業務は、プロポ業務ではないでしょうが、成果に対して何の評価も加えられないのでしょうか?そしてその結果が、たとえきちんとした書類ではなく役所側担当者の申し送りみたいなものであったとしても、業者あるいは技術者の評価として残ってはいかないのでしょうか?
「評価と無縁な業務」などというものがあるとすれば、それは役所の国民(納税者&エンドユーザー)に対する背信ではないでしょうか。

私は土質・地質が専門で調査主体ですから、500万以上の仕事など年に5つもありません。だけど自分にできることをやっているつもりです。
私の考えは、技術者としての視点よりも、むしろエンドユーザーである国民としての自分の視点からの意見です。

まだまだ議論は続きそうです。もしよろしければ、次スレを立てませんか?

APEC  ++.. 2005/11/03(木) 18:03 [2551]

 
私がROM専だったころの激論と比べたら、みなさん大人になられたようですね。
既にパプコメの提出期限も過ぎておりますし、私としては魔法使いさんがスレたてされた内容に興味があります。そちらに移行されてはいかがかと思っております。

議論を継続されたい方は、APECさんにレスをどうぞ。

リッチー  ++.. 2005/11/03(木) 20:24 [2552]

 
午後から外出してまして、先ほど帰宅しました。時期を逸しましたが、リッチーさんのレスの趣旨を取り違えていたことお詫び申し上げます。失礼しました。

> 私がROM専だったころの激論と比べたら、みなさん大人になられたようですね。

できるなら、感情的な激論は避けたいですね。もっと高度な次元での議論を心がけたいものです。

現実論として  ++.. 2005/11/03(木) 23:12 [2555]

 
>プロポや業務評定(そのときはもうプロポなどとは言わないかもしれませんが)の対象ボーダー金額は、どんどん下がっていくでしょう
プロボとは何の略語ですか?教えてください。

質問  ++.. 2005/11/04(金) 13:36 [2565]

 
 建設部門以外では、聞きなれない言葉かも知れませんが、プロポーザルの略です。確か、このHPの新語集にも記載されていたと思いますので、一度読んでみてはいかがでしょうか?
回答  ++.. 2005/11/04(金) 19:47 [2571]

 
2571回答さん プロポーザルの意味解りました。おっしゃるとうり、私は機械部門ですので知りませんでした。また、一つ勉強になりました。ありがとうございました。
最近はとにかく略語が多いですね。パブコメなんかも少し考えてわかるありさまです。情けないです。

質問  ++.. 2005/11/05(土) 10:42 [2574]

 
中年部会員様
> 出身大学、学閥、社内営業が出世に影響するような世界は御免です。

そうはいっても東大とかいわゆる旧の帝国大学をでている者達にはかないませんよ、正直いって。
こればっかしはどうにもなりませんよ。
能のあるいわゆる強い者には巻かれたらいいのですよ。素直に。
うわさでは技術士口頭試験でも学歴の低い者は一度は落とされるようですし。当然例外もありますが。


高卒  ++.. 2005/11/06(日) 14:47 [2591]

 
高校卒業だけの者が技術士になるのはおかしいということで一次試験をすべての者に課すという話を技術士から聞いたことがあります。
こうすれば日本技術士会としては一応筋がたつということでしょう。

話によると  ++.. 2005/11/06(日) 16:24 [2592]

 
佐藤氏の意見読みました。
内容が適切かどうかは別にして内容文が長すぎると思う。
それこそ技術士筆記試験ではないけれどせめて長くてもA4紙1枚(3600字)程度におさめるべきでしょう。
読むのに大変疲れました。
当然のこととして二度と読み返すことはないでしょう。

火の用心、おせん泣かすな馬肥やせ!  ++.. 2005/11/07(月) 08:47 [2594]

 
A4どころか数行に要約すべきです。
長文ほど説得力が薄れてくるし焦点がかすむどころか何を主張したいのかがわからなくなってくる。
その結果として読者を疲れさせる。
火の用心・・さんのレスに同じになりましたが。

疲労困憊  ++.. 2005/11/07(月) 09:03 [2596]

 
高卒さんの意見は若いなー、と思います。
一流大学卒が多い大企業から高卒や三流大卒が多い中小企業に転職しましたけど、中小企業だと若いうちから鍛えられてるせいか、大企業では少ない自主性のある人材が多いと感じます。
一流大学出て無難に人生過ごせるのは平穏な時だけ。今みたいな変化の時代だといかに先見性を持って自分を磨くがによって成功不成功が別れてくる思います。
ちなみに有名な技術士受験のHP持ってる先生は高専卒だそうですよ。

ジョン  ++.. 2005/11/07(月) 22:09 [2601]

 
> 佐藤氏の意見読みました。
> 内容が適切かどうかは別にして内容文が長すぎると思う。
> それこそ技術士筆記試験ではないけれどせめて長くてもA4紙1枚(3600字)程度におさめるべきでしょう。
> 読むのに大変疲れました。
> 当然のこととして二度と読み返すことはないでしょう。


あれで長すぎると感じる方のために概要も記述されています。

以下、引用開始

その概要は次の通りである。
(1)改訂案には大きな事実の誤解、認識の誤りがある
・経験論文を廃止するという考えは、(社)日本技術士会が提案した試験改善報告書には一切記載されていないことである
・経験論文が暗記、速記問題となっているとある。しかし、暗記可能となっているのは一部の部門、科目であり、それは試験問題を少し改善するだけで対策可能。3時間で3600文字は技術者であれば十分可能。
・口頭試験だけで、受験者の業務経験の実際と、それによってどれほどの能力を備えているかを試験することは不可能。
(2)技術士試験のあるべきかたち
・技術士は、「高等の専門的応用能力を必要とする業務を行うもの」(技術士法)である。技術士試験ではそのような業務を自立して行うことのできるものに資格を与える試験を行わねばならない
・海外資格試験との整合について、米国PEは業務経験を問う問題がないといわれるがその代わりに、すでにPEを取得しているもの5人の推薦が必要であり、しかもその内2名は、受験者本人の経歴を十分に知っているものでなければならない。一方わが国技術士試験は推薦が不要である。米国PEに業務経験試験がないから技術士試験で廃止するという考えは誤っている。
(3)提案
・(社)日本技術士会の考えと全く異なる業務経験問題の廃止などは、あまりに拙速である。ただし、現在の試験制度に問題がないわけではないから、技術士制度のあるべき論を十分議論した上で改善策を提案するべき。

引用終了

佐藤氏の応援団ではありませんが  ++.. 2005/11/08(火) 01:33 [2602]





 経験課題の重要性は不変です 
経験記述が筆記試験段階で課せられないことが、経験記述の重要性を低下させることになるのでしょうか?
私はそうは思いません。確かにその場で書くという行為はなくなるので速記性や暗記力を試すことはできなくなります。
 しかし、経験論文で表現される論理的考察力や課題解決能力に関する評価は変わるものではありません。
 代筆論文への危惧が意見としてありますが、盗用論文で、暗記しただけのものは、質問によって本人のものかどうかは見破られる確率が高いのではないでしょうか?
 試験委員の眼は節穴とは思えないからです。
 従って19年度以降も経験論文の重要性は低下するとは思えません。筆記試験合格後、短期間で経験論文を用意するようでは、合格はおぼつかないと思います。経験論文は筆記試験合格後直ちに提出できるよう準備しておかねばなりません。試験準備ということでは今までとさして変わらないと考えます。むしろ、質問を想定した論文作成をせねばならないとかんがえます。
 経験論文の提出枚数は現在の3600字から変更になり、3000字になったとしても、要旨を読んだ委員から矢のような質問が繰り出されると推察します。委員からの質問が予想できない分、代筆や盗用では対応できません。こう考えると試験は簡単になるというより記憶力に頼った試験では対応できなくなると私は考えます。応用能力を試されるという意図を考えると、経験論文の役割も同様になると推察します。 


 
魔法使い  ++.. 2005/11/02(水) 15:15 [2534]

 
相対的に見て試験そのものは現行よりむつかしくなるでしょうね。間違いなく。口頭試験の合格率がぐっと下がるでしょう。技術士会の意図する部分がいまだに見えてきません。少なくとも私には。
不思議な団体ですよ、日本技術士会は。

鉄のベール  ++.. 2005/11/04(金) 12:16 [2560]

 
はじめて投稿させていただきます。以前から気になっていたのですが仮に日本技術士会が現在行われている試験制度で採点評価方法をつつみ隠さず開示したとしても合格率はあがらないだろうと思います。口頭試験でいくらでも調整できるからです。当たり前の話です。
試験するものとされる側、この両者の関係がひっくりかえることは絶対にありませんからね。
世間でよく言われているようにものを買う場合でも金を出すほうが(消費者側)強いと。
このように2者背理の原則はくずしようがありません。

上弦の月  ++.. 2005/11/04(金) 12:40 [2562]

 
鉄のベール殿の
>口頭試験の合格率がぐっと下がる。
この場合、
経験論文改訂について、受験生として感想を述べます。
 現行制度では口頭試験で委員から矢のような質問が繰り出される難問に解答できる自信のある受験生でも筆記試験合格が先決。
口頭試験で難問に解答できる自信のある(筆記試験は自信がない)受験生にとって改訂案が有利。
筆記に自信がある受験生にとっては現行制度が有利。
つまり、改訂案が筆記試験重視か筆記試験軽視か、口頭試験の合格率にもよりますが、一口に言えない。受験生によりどちらが難しいか分かれる。
 言い換えれば、同一受験生でもテーマ選定・記述内容において、現行制度では筆記試験合格テーマを選定する。改訂案では口頭試験で難問に解答できるテーマを選定する。
魔法使い殿の
>委員からの質問が予想できない分、代筆や盗用では対応できません。こう考えると試験は簡単になるというより記憶力に頼った試験では対応できなくなると私は考えます。
その通りです。しかし、
>応用能力を試されるという意図を考えると、経験論文の役割も同様になると推察します
 私は、経験論文の役割が変わると考えます。難易については受験生により異なる。

aoki  ++.. 2005/11/04(金) 13:16 [2564]

 
aokiさんがおっしゃるように”経験論文の役割が変わる”
この一言につきますね。まったく、正論です。

SUNNY  ++.. 2005/11/04(金) 13:54 [2566]

 
ちょっと気がついたことがあるので投稿します。
議題からすこしずれますけど。
発想の転換というか逆転の発想というか、私が思うに出題者サイドも大変だろうと思いますよ。質を落とさないで毎年ある程度の合格者数を確保しなければなりませんからね。技術士試験の場合は非常にグレーな部分が多いですから合格者数の調整などはいとも簡単にできるのでしょうね。
二次試験も一次試験のようにすべて択一(人為が入り込む余地がない客観的方法)になれば合格者の調整は全くできません。できたとしても次の試験で難易度を変えるぐらいでしょう。
そう考えた時、やはり現行試験制度のように論文評価という主観が入りやすい、いわゆるグレーな部分を残しておきたいという気持ちも理解できます。
ここのスレにも出てましたが採点者の気分一つで合否を決められては善良なる一般受験者はたまったものではありませんからね。
以前に聞いたことがあるのですが米国のPE試験とかは全て○×試験だそうです。(間違いならごめんなさい)
アメリカらしい方式だとその時は思いました。
私の考えもアメリカ式と同じですべて択一あるいは○×方式でやってもらいたい。不合格になったとしても後味もよくすっきりすると思うのですけどねえ。
ちなみに出題者は今でも問題作成の時には前もって刑務所に入るのでしょうかね。古い話で恐縮です。

11月10日  ++.. 2005/11/04(金) 14:30 [2567]

 
合格率を調整というか、目標はあるらしいという話は聞きます。また、ある講座で技術士会からの講師がはっきり言いました。昔の一次試験は論文だったから、調整できたと。2次についても、毎年たいして変らない合格率であることは、そういうことではないでしょうか。
受験者は、技術力は別として、合格論文を作成する技術は年々上がっているはずです。

aki  ++.. 2005/11/04(金) 19:14 [2569]

 
2564レスの
「つまり、改訂案が筆記試験重視か筆記試験軽視か、口頭試験の合格率にもよりますが、一口に言えない。受験生によりどちらが難しいか分かれる。」は
「つまり、改訂案が経験論文重視か経験論文軽視か、口頭試験の合格率にもよりますが、一口に言えない。受験生によりどちらが難しいか分かれる。」
の誤りでした。ここに訂正します。
「経験論文廃止」の言葉には受験生として違和感があります。

aoki  ++.. 2005/11/04(金) 19:34 [2570]

 
私もaokiさんのおっしゃるように、役割が変わる、ということだと思っております。
事前提出という形態ですので、確かに代筆等の懸念が増大しますが、おそらく口答試験での質問も変わるのだと予想しています。応用力を試すために、どのような質問になるのか、想像を膨らませているところです。
また、この提出論文が直接的に採点には影響しないことを望んでいます。このことで、代筆等の意味はなくなりますから。

それと、その訂正部分ですが、すぐ気がつきました。おっしゃりたいことの意味は通じておりますよ。私だけでなく、みな、そうだと思います。

ハングリー  ++.. 2005/11/04(金) 23:17 [2572]

 
aokiさんの2570レスで理解できました。
2564レスは最初何がいいたいのかわからなかったです。
納得、納得。

11月10日  ++.. 2005/11/05(土) 10:30 [2573]

 
経験記述応用力を試すための口頭予想質問作成を書き込んでみませんか?とりあえずの思い付きからはじめます。
@、1分以内で経験論文の業務の目的を話してくださ   い。(コミュニケーション能力を試す)
A あなたの経験論文業務はマニュアル通りに行うとど  うなるのですか。違いの中心というか、核心はどこ  にあるのですか。(比較検討能力を試す)
B 行政の立場での論文ですが、コンサルまたは施工業
  者の立場から見た場合、どのような視点に立って業  務を遂行しますか。(別の立場に対する理解力を試  す)
C 上の質問の続きですが、あなたが技術士事務所を開  設していたとして、NPOまたは市民から業務依頼が  あった場合、どんな点に工夫を凝らしますか。(専  門応用能力を試す)
とここまで書いてきて、技術管理者の評価項目を思い出しました。建設部門の場合、あの項目に沿って応用能力を試す想定質問を考えるのも、ひとつの方法かな?

魔法使い  ++.. 2005/11/06(日) 09:12 [2584]

 
Bの、別の立場を想定させて回答させるというのはおもしろいですね。

私はまず、提出論文について確認をし、次に応用力を試す方法として以下のように考えてみました。
「あなたはこの業務によりどのような成果を得て、また、改善余地(新たな課題)として何を見出したか。」
そして次に、それをどう解決していくかを問う。
「その改善余地(新たな課題)を解決していく手順を5分間程度で説明しなさい。」
経験論文の基本はPDCAサイクルだと思うのです。提出経験論文には既に1回転分のPDCAサイクルが記載されているはずですから、次の2回転目はどうするのかを問うわけです。

このような質問により、受験者の基本的な技術力と応用力をみることができるのではないか、と考えています。このような質問には、提出論文の中身を網羅した技術力が実際に備わっていないと答えられないでしょう。もっとも、2回転目はどうするのか、と聞かれてもその場で完璧な回答は困難だと思いますし、あくまでも「考え方」の妥当性を試験官は判定するのではないでしょうか。

間違っても最初の質問で、「成果は100点満点で、改善余地(新たな課題)などない。」などと回答したら不合格決定ですね。笑。

ハングリー  ++.. 2005/11/06(日) 16:49 [2593]





 日本技術士会の存在意義 
二次試験制度変更のスレで色々議論されていますが、昨今、公認会計士、不動産鑑定士などの試験制度も2006年度以降1,3次試験が廃止となり、2次試験のみとなっております。詳細は知りませんが、規制緩和の流れであると思います。
さて、技術士試験もこれに習って、改正の流れが決定のようですが、APEC様の「技術士試験の試験方法の改正に関する意見」を読ませていただき、このような内容の改正に対しては賛成です。
私も、経験論文がなければ、もっと早い時期に技術士を受験していたと思います。
しかし、試験を簡単にし、受験者の負担軽減(だれが頼んだの)させ、技術士を増やすことには反対です。
ある程度の技術レベルに達したものがCPDにより技術力を向上させるのとそうでないものでは、まったく別の話であると考えます。
話が長くなりましたが、本題に入ります。
私は平成16年度に技術士を取得し、日本技術士会に年間会費2万円(1ヶ月のおこずかい分)払い、会員になりました。
月刊技術士が送られてきておりますが、今回の2次試験制度変更の報告がありません。(議論の過程等の説明がありません。)日本技術士会では技術士の社会的地位の向上を図ることを目的としているはずですが、何をしているのかと憤慨しております。
このような重要な制度変更の場合、まず、日本技術士会の
会員に賛否を問う(往復はがきと説明書が送付されてもいいのでは)ことも必要でないかと考えます。
このようなこともしない本会では退会も考えなければなりません。
「APEC様に1つお願いがあります。
私みたいな若輩ものが日本技術士会に意見書を提出しても相手にされないと思いますが、貴殿は影響力があると思いますので、どうか、日本技術士会にパブコメを出していただき、日本技術士会の真意をお聞きしていただけないでしょうか。」ぶしつけなお願いと知りながらお願いいたします。


 
若輩技術士  ++.. 2005/10/20(木) 17:26 [2484]

 
若輩技術士さん、私には技術士会に対する影響力はありません。なにせ会員ではないのですから。
一番の近道は、評議員だか理事だか、会の中で一定の役割を果たしている人を通すことだと思います。ご所属の支部におられるはずです。
お役に立てず申し訳ありません。

APEC  ++.. 2005/10/20(木) 18:13 [2486]

 
若輩技術士さんばかりでなく、技術士試験の出題や合格率をやさしい方向にすることに反対される方が結構多いですね。文部科学省の行政は若い技術者が技術士になり、その後の実務や自己研鑽で優秀な技術士に育っていくことを期待する方向だと思います。わたしもこの方向でよいのではないかと思っています。特にコンサルタント企業におりますので、若い技術者に対する技術士資格取得のプレシャーは昔に比べて大変だと思います。昔は、技術士はベテラン職員がとるものという印象が強かったですから・・・・。現在のシステムは一次、二次と2回試験に合格する必要があるのですから(JABEE校の卒業者は別にして)、二次試験が昔よりやさしくしないと割が合わないと思うのですがどうでしょう。
W  ++.. 2005/10/20(木) 18:37 [2488]

 
Wさんのいわれるとおり確かに一次、二次の二回の試験に合格しなければならないので割が合いませんね。
資格も結婚もゴ−ルインといいますが取得してからがスタ−トであると思います。グレ-な部分はかなりある試験ですが資格者数を増やしたいのであれば改正は、当然必要です。現行の技術士より技術のある方々も大勢知っておりますがその方々も改正を機に受験意欲が湧きより実情にあった技術士も誕生するんではないでしょうか?
昔は、建設コンサルタントで名のある先頭切っている人たちは、技術士ではなかった人のほうが多かった気がいたします。図面書いてナンボって世界でしたから現在はPCによりいくらでも時間は作れます。どんどん新生技術士誕生で構わないと思います。ちょっと逸れたかな?

ゴッド  ++.. 2005/10/20(木) 21:03 [2489]

 
 技術士資格など、もともと大したものではありません。建設コンサルタント業では特別扱いされているため技術士資格が重要視されていますが、そもそも建設コンサルタント業で技術士を登録要件にしていることが間違っておるのです。
 技術者の技術力は、その顧客の評価に任せるべきです。試験方法など、どうでも宜しい。試験が合格しやすくなることも結構なことである。資格になど頼る精神が間違っておる。
 試験などで、技術力も人間性も評価する、或いは評価されたと思う方が間違っている、と思います。

アル中技術士  ++.. 2005/10/20(木) 21:46 [2490]

 
若輩技術士様。私も会員ですが最近は怒りの感覚が麻痺し少々のことでは驚かなくなっていましたので貴殿の書き込みを見て目が覚めた気分です。
私の周りでも若い技術士が増えております。でも将来が期待される優秀な方が業種を変更するくらいの転職を実行し専門技術を捨てる一方、技術士でない方と比較しても経験、知識とも少ない方が資格のアドバンテージの活用を考え会社にしがみつくような現象がおきています。
この流れは建設不況が長引いていることもありますが、技術士の増加で技術士に対するインセンティブが薄くなり、この資格が優秀な技術者を引き止める効果がなくなったと感じています。(私は技術士試験が簡単になったから増えたと思っています。)
これは公益、国益にとって有害な流れであると考えます。
正直今回の試験の変更内容は特に問題ないのかもしれませんが13年度以降の変更難易度を落とさないと明言しながら一次試験も含めて難易度を落としているのを見ると、改正の目的が全く信用できないのです。
本当は役人の天下り先の確保のために試験を簡単にして会員を拡大、試験(一次、二次、総合)を増やして収入アップが目的ではないのですか。
ですから、今回の改正も難易度の低下につながる可能性があるので反対です。
内容は違いますが私も既に文部科学省へはパブコメは提出済みです。

中年部会員  ++.. 2005/10/21(金) 15:07 [2492]

 
私自身は若くないですが、若い技術者が技術士資格をとりやすくすることはよいことだと考えています。この点で技術士部会員さんのお考えとは違いますが、それでも中年部会員さんのご意見が説得性をもっているものであることは十分に理解しています。

ただし、(技術士法や試験制度の)「改正の本当の目的は役人の天下り先の確保のために試験を簡単にして会員を拡大、試験(一次、二次、総合)を増やして収入アップが目的ではないのですか。というご意見には、ここまで技術士試験を貶める必要はないのではないかと思います(技術士試験を今後も多くの技術者が真剣に受験すのですから・・・・)。

そこで少し長くなるかもしれませんが、普通の理解を示してみたいと思います。
一次試験の必須化を含む技術士システムが変更された発端はGATTウルグアイ・ラウンドです。このラウンドで各国政府の政府発注物件にそれぞれの国の資格技術の保有を義務づけることは非関税障害であること、各国の技術資格の相互承認を進めるべきことが勧告されました。
わが国はこれに対処するために、APEC諸国との間でAPECエンジニア資格を作る方向で進みました。APECエンジニア資格を巡る交渉の中で政府は技術士制度をこの種の資格では大勢であるアングロ・サクソン諸国型に近づけることが必要であることを認識した。そこで技術士制度を変更し、米国の<FE−PE>のように<技術士補―技術士>の2段階制度を厳密にし、このために一次試験が必須化され、技術士倫理に欧米型の公益重視や資質向上の義務が導入された。 また技術士数を欧米並みに増加させようとした。
総合技術監理は技術士制度を改正の途上、科学技術庁は既存技術士の反対を宥めるために一時、既存技術士を1ランク上の上級技術士にしようと試みたが、この構想は法制局の法文審査で認めらなかった。そこで一般部門よりやや上位の印象の総合技術監理部門を作ることで調整した。
この法律の国会審議を含めた改正過程で明確さに欠けたとのが、技術士資格の難易度の問題であった。この点を当時の科技庁は玉虫色にしたまま、問題を進め、このことがこのスレでも両論が生じる原因であろうと思う。 現在でも技術士法の技術士の定義はより高度な技術者が技術士になることを想定されていた法改正前と同じ規定になっていることは大きな矛盾であろう。

JABEEが認定したカリキュラムの卒業者に対して一次試験を免除した理由はわかりません。技術士数を増加させる一定の効果はあると思いますが、旧文部省がJABEEと組んで、ワシントンアコード参加政策を進め、JABEEのカリキュラム認定のためのキャラメルのおまけのような存在になっていると思う。

今回の試験内容の変更は、突然湧いてきたものはなく、平成12年度の技術士法改正による一連の試験システムの変更の最後のものではないいであろうか。
(釈迦に説法で申し訳ありません)

天下役人対策という目的でこれほどのことが成就する訳はないと思うのです

W  ++.. 2005/10/21(金) 18:37 [2493]

 
技術士会には、技術士の活用をもっと積極的に進めてほしい(去る6月20日、日本技術士会の清野茂次会長が文部科学省の結城章夫事務次官を訪ね科学技術創造立国、日本の技術の中核を担う役割として、5万人の技術士の活用を要請している)。それから技術士会費を安くして(年間5000円)、会報をやめ、情報はネット公開すればよいのではないだろうか。会員イントラネットを構築し、技術士相互の情報交換の場を構築するなど、地方でも入会メリットがあるように工夫してほしいものである。私は会員ではないが、そういった工夫がなされれば・・・。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/21(金) 23:04 [2494]

 
それから、技術士補資格の位置づけを向上させれば、技術士の魅力も高まるでしょう。技術士補+経験年数で、海外資格との相互承認が可能とか、小規模業務の管理技術者になれるなどのメリットがあれば、さらに技術士補の受験者も増えます。技術士補の活用も必要ではないでしょうか。
もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/21(金) 23:13 [2495]

 
そうですね。そもそも技術士補も登録が必要ですが登録の意義はなんでしょうね!補って名乗れるってだけなんですね。登録制なのでなんらかの活用は必要ですね。
ゴッド  ++.. 2005/10/22(土) 13:38 [2496]

 
> 技術士会には、技術士の活用をもっと積極的に進めてほしい(去る6月20日、日本技術士会の清野茂次会長が文部科学省の結城章夫事務次官を訪ね科学技術創造立国、日本の技術の中核を担う役割として、5万人の技術士の活用を要請している)
もう決定なんだろうな様
そうですか・・・、学校の先生が生徒の就職先を探すようなものですね。文科省は所管官庁だからいちおう当然でしょうが、最大のクライアントである国交省に技術管理者要件をはずさないようにお願いして欲しい。国交省に見離されたら終わりですよ。

通りがかり  ++.. 2005/10/22(土) 16:35 [2497]

 
通りがかり殿。
非常に現実的なご意見で、私もある部分で同感です。どの部分かといえば、この国家資格の所管が、現在、文部科学省であるというところに大いなる懸念があります。極論すれば、文部科学省は技術士制度が、破壊されたとしても痛くも痒くもないと思うのは私だけなのかという疑念を払拭することができません。
 旧文部省は学校の擁護が中心で、技術士制度が大学生き残りに利用されてきつつあるのは、ご承知の通りです。
国土交通省は住民参画に軸足を移しているように思いますがいかがでしょうか?つまり、「させる」「指導する」といった意識の強い技術士集団はいらない、と判断されれば、多くの技術士は路頭に迷うおそれがあると思います。「させる」立場から「する」立場へというのが、最近の私の気持ちです。

魔法使い  ++.. 2005/10/24(月) 19:21 [2499]

 
 「終わりですよ」とは、くだけた表現ながら、このスレの主旨である文科省や技術士会に対して述べたもので、引き合いがなければ、いくら国際化整合ビジョンを掲げて資格者を出しても、思惑どおりにはいかないだろうといいたかったのです。(文科省に痛みは残りません。もともと旧科技庁の資格であった技術士を旧建設省がとくに利用していただけです。)
 文部行政への疑問、不満(急に子供の頭が悪くなったわけでもないのに、学力低下、塾の繁盛、大学生の学力低下、教員の質低下、少子化なのに大学や院の乱造、何でも産学協同で基礎研究は死なないか、科学技術創造立国は町工場でもできる)もありますが逸脱するのでやめます。
 魔法使い様、「させる」→「する」、「その工務店に頼むのではなく、その工務店のあの大工に家を頼む」と勝手に解釈します。
1 文科省21世紀ビジョンの資格者と国交省が想定する「あの大工」が、今後も一致するのか私には分かりません。一致しなければ、やめる可能性も想定範囲にいれておくべきです。
2 住民参画の比重は(広く問うてみたい!という時流か?)高まるでしょう。
真に望まれる社会資本の変化、少子高齢化など考えれば、あらゆる声を聞くことがいっそう必要と思うからです。建コン業など行政の提灯持ちしかしてこなかったのならなおさらです。
 ただ、その真意が現場に徹底せず、住民説明会など早く無難に済ませたいという形式的な意図がみえるので不快です。昨年も2箇所で一住民として出ましたが、かすれた縮小図面一枚で専門家がみても分からないようなものです。まず反対ありきの人々は別としても、賛成の住民にさえ理解を得るのは難しいでしょうね。
3 試験方法云々は平成12年の既定ロードマップ上にあるもので、とやかくいいません。なにかと議論のある司法試験も予備試験というかたちで、すべての人に門戸が残されました。業務独占で取得目的のはっきりしたものなら40才でも受けるでしょうが、技術者で仮に40才までこなしてきた人が、ある年から「25〜30才で取得して当然のスタンスの入門資格」を受けるだろうか?すべては、各部門別のニーズによると思います。

通りがかり  ++.. 2005/10/26(水) 12:55 [2515]

 
技術士資格を弁護士資格やら5大資格うんぬんという人がいますがそもそも比較すること自体がナンセンスであると思います。こう言ってしまえば身も蓋もありませんけど。
技術士部門同士での比較はわかりますが。

鳴門金時  ++.. 2005/11/04(金) 12:26 [2561]





 技術士登録要件としての技術士事務所開設 
私の場合、技術士登録要件に技術士事務所開設が必要のようです。
技術士参考書には、登録申請書に「技術士業務を行おうとする者であること」を記入する必要があり、その事例として、
(1)会社等から独立して技術士事務所を営む場合
(2)会社に勤務する傍ら、会社の業務以外に個人として技術士事務所を営む場合
(3)技術士法に規定する業務を行う会社等に勤務する場合
等が記されています。
私は某県をこの3月退職して4月より発注者支援業務を行う財団法人に嘱託員として勤務しており、技術も資格も不要な補助業務を担当しており、現在2次試験口頭試験の「合格した場合の抱負」について作成中です。この勤務内容は技術士業務ではないため「技術士業務を行おうとする者であること」を記入するためには(2)の「会社の業務以外に個人として技術士事務所を営む」ことが登録要件となると思います。「会社の業務以外に個人として技術士事務所を営む」とはどのような形態でしょうか。技術士事務所についての詳細はどこで調べればよいのでしょうか。
 

 
aoki  ++.. 2005/10/25(火) 01:08 [2501]

 
どなたからも返事がないようなのでしゃしゃり出ますが。技術士登録の手続が全てです。自宅で登録すればそれだけです。自営業として営む場合は税務署に開業届けなどが必要ですが、その必要は無いように思います。
個人事務所開業経験者  ++.. 2005/10/25(火) 18:14 [2505]

 
自宅で登録すればそれだけですね。貴重なアドバイス有難うございました。


aoki  ++.. 2005/10/26(水) 03:15 [2512]

 
個人事務所として営利目的で開設されるんであれば開業届も個人事務所開業経験者さんのおしゃるように必要で赤字経営でも個人事業税は、5万円程必要です。
2箇所以上から給与等をもらう場合は、確定申告もしなければなりません。一応ご参考までに!
私も一応法人、個人事務所両方を経営経験者です。

ゴッドギャンブラ−  ++.. 2005/10/26(水) 12:40 [2514]





 JABEE認定及び二次試験制度変更 
はじめてレスします。
APEC、アル中技術士殿
 APEC殿
<一次試験と修習技術者(登録すれば技術士補)に関する私の意見ですが、制度としては間違ってはいないと思います。>
< ●JABEE認定された課程を修了→修習技術者と認める。>
 <●JABEE認定された課程を修了していない→修了者と同等の学力があるかどうかを試験で確認(一次試験)>
 このようなJABEE認定制度は公平性に欠けると考えます。どのような根拠、基準から認定校を選定したのでしょうか大変疑問です。はたして、認定校を卒業したた者が一次試験を受験した場合100%の確率で合格できるのでしょうか?私見ですが、おそらく、合格率は50%程度と考えます。このことから、私は、制度としては間違っているものと考えます。もし、その制度を今後も採用するのであれば全ての大学に公平に与えるべきです。
どう考えてもおかしいし不公平でしょう。
 全ての大学に公平に与えられないJABEE認定制度のような不公平な制度は廃止すべきです。
 アル中技術士殿
<技術士資格など、もともと大したものではありません。>
<技術者の技術力は、その顧客の評価に任せるべきです>
<資格になど頼る精神が間違っておる。>
 もし、わたしの勘違でしたらお許し下さい。貴殿の文言からは昨今の資格制度に対する閉塞感が感じられます。全て顧客の評価に任せるのであれば、極論ですが測量士、一級土木施工管理技師、別分野で考えると弁護士や医師資格制度などもなくし自称○○士として業務を行ない顧客の評価を仰ぐのがよろしいのではないかと考えます。
 すくなくとも、資格を取得したことにより、リストラを逃れなんとか家庭を支えることができた技術者もいます(特に、私のような中高年者「50代です」)。
 尊敬するアル中技術士殿、技術士資格に閉塞感を抱かないで下さい(前述したように閉塞感と言う表現が不適切であれば心から謝罪申し上げます)。しかし、かく言う私も多少なりとも閉塞状態にありますが、中高年技術士として、更なる技術自己研鑽と技術士の社会的地位の確保を推進するためにアル中技術士殿と共に歩みたいと願っています(かってな願望ですみません)。
 アル中技術士殿には、これから育つ若い技術士のために優れた技術と倫理、技術士の社会的地位の確保を承継する責務があると考えます。

 すみませんレスがずれてしまいました。
二次試験制度変更についてはYOSHI殿の意見に概ね賛成の立場です。例えはいかがなものと考えますが、大相撲の世界など勝負の世界と同じ次元で考えています。
簡単に若い者に優勝させたらいけません。多くの壁にぶちあたって悩んで悩んで苦労して苦労して優勝を勝ち取るのです。このような悩み苦労が将来に生きてくるのです。そのことを通じて人間形成に繋がるのです。
そのためにも現行の試験制度維持か12年度以前の制度に戻すべきでしょう。また、不公平感のあるJABEE認定制度も廃止すべきと考えます。
 簡単に若い者に優勝させたらいけません。(決して、既技術士を横綱とは例えておりません。あしからず)

 
K・T  ++.. 2005/10/25(火) 15:39 [2502]

 
私は
 JABEE課程修了と高校卒業資格
 一次試験と大検
は同じような位置づけになると考えています。
高校卒業(単位履修)とJABEE課程修了は、どちらも、一定のカリキュラムで、所定の考査により所定の点数を獲得することで単位が与えられるものです。そして、所定の単位が揃ったら修了です。
それを、1日のペーパー試験で「まとめ取り」するのが大検あるいは一次試験です。

さて、大検の内容は高校でのり集内容より難しいのかというと、そうでもありません。高校で習う範囲からはみ出てはいません。
一次試験内容も、JABEE課程で教えられている内容以上のものではないようです。
ただ、何年かかけて、認定ラインギリギリでも単位を取り揃えていけばいいものを、1日の試験でクリアしようというのですから、どうしても密度の濃い、難しいものになってしまいます。
つまり、違いは何かというと、試験のレベルではなくて、時間をかけて少しずつクリアするか、全部まとめて一度にクリアするかの違いです。
それを「不公平」というかというと、どうなんでしょうね。

ということで、私は、JABEE認定に一次試験免除資格を与えるのをやめるというのは、
 「高校卒業生が大検を受けたら100%受かるか?受からないだろう。だから高校卒業生に大学受験資格を与えるのはやめるべきだ」
と言うのと似たようなものではないかと思います。

JABEE課程において、たとえば試験は名ばかりのレベルであるとか、単位がもらえるラインが一次試験合格ラインより著しく低いとか、昔の大学のように出席だけしていれば「可」がもらえる
いうなら問題ですが・・・・

APEC  ++.. 2005/10/25(火) 17:07 [2503]

 
 K・T殿、そうですね・・・・御貴殿が主張なさることも一理あると思います。また、共感する部分も沢山あります。
 しかし・・・・どうなのでしょう。試験はあくまで試験であって、それ以上でも以下でもないのではないでしょうか。
 技術士の社会的地位の確保は、御貴殿が主張なさるように技術者自身の高い倫理と技術により確立すべきものであって、資格が確立するものではないような気がするのですが。
 現行の試験選抜方法の難点は、準備さえすれば誰でもが合格できるが、通常は業務に追われて特殊な試験方法に対する準備ができないことにあると思います。
 真摯に業務に取り組んでいる技術者が、その技術・倫理により特殊な試験準備をしなくても資格を取得できる方向に試験方法を改訂することは社会にとって利益になるとおもうのですが、如何でしょうか。
 なお、小生はご指摘のように技術士資格制度に閉塞感を持っております。それは、技術士でありながら実務が全く出来ない技術士が少なからず存在することであります。このような技術士の存在を許す試験制度とはなんだろうと思量するものです。
 とはいえ、世の中はいろいろですから、全てを許容するとしても、現行の技術士試験方法を合格しやすい方向に改訂することは少なくとも良いことであると考えます。

アル中技術士  ++.. 2005/10/25(火) 17:27 [2504]

 
>  すくなくとも、資格を取得したことにより、リストラを逃れなんとか家庭を支えることができた技術者もいます(特に、私のような中高年者「50代です」)。
>  
そうですね、K・T殿が主張されておられることは良く理解できます。御貴殿の主張の一部のみを取り上げて申し上げることは如何かと存じますが、資格を生活の糧にするのは如何なものでしょうか。
 小生は、思うのですが、人は自ら労して糧を得るべきではないかと思料するものであります。
 小生も、何時の日か市場から不要であると宣告される日が来ることを覚悟しております。
 小生は、財産と言えるほどのものは所有しておりません。従って、市場から退場を宣告された場合は、自らの足腰で生きる所存であります。
 すなわち、給食会社の弁当配達、早朝でのコンビニの商品配送で生活の糧を得る所存であります。
 で毎朝、その準備のために四時に起床して足腰を鍛えております。
 男子たる者、断じて資格なぞに頼って生きるべきではありませぬ。
 このサイトの性格上、技術士資格を至上と考える方が多いのは当然でありますが、真摯な態度で日常業務を遂行なさっておられる技術者が特別な準備をしなくても資格を取得できる制度に改訂することは望ましい方向かと思料するものです。
 申し訳ありません。どうか、ご不快になりませんように。

アル中技術士  ++.. 2005/10/25(火) 21:18 [2506]

 
アル中技術士さん、技術士でありながらそのような考えの方もみえたのですね。カッコいいです。それが男ちゅ-やつですね!さすがヒロシですのツリ−立ち上げた方です。
いちいちごもっともな意見です。文面にさわやかな風を感じました。そんな上司もなかなか出会ったことがありません。そうです男は、資格なぞに頼って生きるべきでない!
男は、いざって時に黄金色(こがね色)に輝けばいいのです。それが男ぞ!

ゴッドギャンブラ−  ++.. 2005/10/25(火) 22:52 [2508]

 
>  すなわち、給食会社の弁当配達、早朝でのコンビニの商品配送で生活の糧を得る所存であります。
>  で毎朝、その準備のために四時に起床して足腰を鍛えております。
アル中技術士さん,TOEIC500点&モンゴルはどうなったの?

ねぎ  ++.. 2005/10/25(火) 23:47 [2509]

 
●私は、平成15年度に第一次試験を受験しましたが、当時は、なぜ受験する必要があるのか不思議でした。なぜなら、第一次試験は、大学卒業レベルの知識を問うものです。私は、大卒であるにもかかわらず、大卒であることの確認を求められた訳です。日本の大学も馬鹿にされたものです。まぁ、それが、大学で学ばなかった倫理に関する科目、適正試験の受験だけであるならば理解できますが、なぜ一連の科目の受験が要求されるのか今も理解に苦しみます。

●その後、なんとか技術士を取得することはできましたが、技術士は、技術者の単なる出発点にすぎないものと痛感しています。が、たかが資格されど資格でもあります。せっかく取った資格ですから、自らその価値をおとしめることなく、継続研鑽を続けようと肝に銘じています。

●技術士であるか否かに関わらず、継続研鑽を怠れば、それは技術者失格ですから。技術士のみなさんはプライドと、志をもって研鑽しましょう。
以上

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/26(水) 01:34 [2510]

 
もう決定なんだろうな殿
>技術士のみなさんはプライドと、志をもって研鑽しましょう。
アル中技術士殿
>小生も、何時の日か市場から不要であると宣告される日が来ることを覚悟しております。
K・T殿
>アル中技術士殿には、これから育つ若い技術士のために優れた技術と倫理、技術士の社会的地位の確保を承継する責務があると考えます。
貴重なお言葉ばかりで参考になります。私の今後の抱負を述べます。
私は「市場から不要であると宣告」されても、私のノウハウを若い技術者に継承したい。技術士の称号がない現在、継承する場が少ない。自宅で技術士を登録できるようです(別スレで個人事務所開業経験者殿のアドバイス)。技術士事務所を設置し、自分自身の技術レベルの向上を図り、後輩に技術指導を行っていきたいと考えています。

aoki  ++.. 2005/10/26(水) 03:20 [2513]





 二次試験制度変更 
スレが長くなったので、勝手をして申し訳ありませんが、継続スレを立てさせていただきます。

【改定内容】
●経験論文は廃止し、口頭試験資料として筆記合格者が口頭試験前に提出(A4で2枚くらい)
●部門一般択一は廃止。
●部門一般記述は、現行と同量(600字3枚)で、2時間30分かけて解答。問い内容は論理的考察力と課題解決能力
●専門問題は、現行と同量(600字6枚)で、3時間30分。専門知識だけでなく応用能力も問う。
●口頭試験は、現行と同じく30分。事前に体験業務レポートを提出。
●総監は筆記・口頭とも変更なし。

内容およびパブコメ募集URL:http://www.mext.go.jp/b_menu/public/2005/05101102.htm

 
APEC  ++.. 2005/10/17(月) 16:53 [2451]

 
では、ここにレスします。

技術レベルを下げることなく、合格率が若干なりとも上がるのであれば文句無しなのですが。
今回の改正案が魔法使いさんのご意見のように、「知恵を試す試験に変更」するのであれば、技術レベルが下がることにはならないと思う。筆記試験の量を減らし質は落とさない(むしろ上げる)出題となるのか。一見、キツイようだが、時間はこれまでより充分に確保されるということなので、途中で諦めて棄権する人は減るでしょうね。あるいは、途中まで書いたけど題意とマッチしていないことに気づいた場合など、最初からやり直せる余裕もある。その結果、合格率は現状維持か若干上昇ということが期待できるということか。
筆記合格者が事前に提出するという技術的体験論文は、現行のような経験論文のようにして提出ということでいいのかな。受験者は労力的に軽減されることは確かだな。
出題内容がどんなものになるのかは、ちょっと現段階で想定できません。

らがーさん、ご丁寧にレスありがとうございました。私の勤務先は建設コンサルタントではなく、取得した部門も建設部門ではないため、そういう話題に触れる機会がなかったということですね。納得しました。

ハングリー  ++.. 2005/10/17(月) 17:28 [2452]

 
改定内容を読んで思ったのですが、経験論文に相当する「体験業務」の提出は筆記発表後なので、筆記合否に影響するわけはなし、口頭試験の採点はあくまで設問に対する回答、ということは、「体験業務」レポートそのものは採点対象とはならないので、代筆など意味がないように思うのですが、どうでしょうか。
口頭試験でどこまで技術者としての評価ができるか、と言われるかもしれませんが、知識については筆記、見識や体験などについては口頭で審査という発想自体は自然だと思います。
残念に思うのは、「真夏の大量筆記(それも速記)という過酷な試験を乗り切った」というようなことを技術士の価値とするような意見がいまだにあることです。国民が、エンジニアとしての様々な役割をゆだねるとき、その指導的・主導的立場に立つべき技術士に期待するのは、そういうことなのでしょうか。
一国民としての立場でいえば、私が信頼するのは、
 @科学技術全般にわたる広い基礎知識の裾野を持ち、
 Aその上に専門知識と応用能力、そして確かな(ただ無為に時を過ごしたのではない)経験を高く積み上げ、
 B最短時間で最適解を見出し、
 Cそれをわかりやすく説明してくれる
そういう技術者です。多くの国民が同じではないでしょうか。
それとも、
 真夏に、何千字という論文をひたすら書きまくる試験に合格することができる、記憶力、速記力、手首および腕の力、そして暑さ耐力のある技術者
を望んでいるのでしょうか。

一次試験の基礎科目などは@を確認するよい手段だと思います(私は、平成15年度以前の技術士も全員基礎科目を受験し、合格した場合だけ登録更新してはどうかと思っています)。

そういった意味で、私は方向性としては悪くないと思います。問題があるとすれば、
 ●択一を廃止することで、問題の当たり外れが大きくなること、特に、従来のようにおおむね予想できる内容の出題が続くと、ヤマの当り外れが点数に大きく響いてしまうこと
 ●口頭試験のウェイトが大きくなる一方で、その評価に客観的な尺度がきちんとあるのか、面接官の恣意的な判断で合否が左右されてしまわないかという懸念があること
だと考えます。
私は上記2点に、提出する体験業務レポートは、代筆その他も十分に可能(というか、やり放題)なので、口頭試験の評価指標としないことの3点を意見として出すつもりです。
もし私の主旨に賛同いただける方がおられたら、一緒に出しませんか。

APEC  ++.. 2005/10/17(月) 17:44 [2453]

 
技術士法では、
(合格の取消し等)
第9条 文部科学大臣は,不正の手段によって技術士試験を受け,又は受けようとした者に対しては,合格の決定を取り消し,又はその試験を受けることを禁止することができる。
2.文部科学大臣は,前項の規定による処分を受けた者に対し,2年以内の期間を定めて技術士試験を受けることができないものとすることができる。

となっています。体験業務レポートの虚偽は法律違反になってもおかしくありません。そこで、客観指標として、レポートに、受験者が執筆した公開論文、特許公報等を添付可能とする、というのはどうでしょうか?現行の口頭試験でも、学会発表、特許出願件数、登録件数を質問される場合があります。このようにすれば、受験者、採点者の負担を軽減しつつ、合格者の質を落とさず、虚偽の合格も防ぐことができると思います。(添付を必須とすると受験者の層が限られるかもしれないので、添付可能とするのが良いと思います。)

非建設系  ++.. 2005/10/17(月) 19:11 [2454]

 
>残念に思うのは、「真夏の大量筆記(それも速記)という過酷な試験を乗り切った」というようなことを技術士の価値とするような意見がいまだにあることです。国民が、エンジニアとしての様々な役割をゆだねるとき、その指導的・主導的立場に立つべき技術士に期待するのは、そういうことなのでしょうか。

>一国民としての立場でいえば、私が信頼するのは、
> @科学技術全般にわたる広い基礎知識の裾野を持ち、
> Aその上に専門知識と応用能力、そして確かな(ただ無為に時を過ごしたのではない)
>経験を高く積み上げ、
> B最短時間で最適解を見出し、
> Cそれをわかりやすく説明してくれる
>そういう技術者です。多くの国民が同じではないでしょうか。
>それとも、
> 真夏に、何千字という論文をひたすら書きまくる試験に合格することができる、記憶>力、速記力、手首および腕の力、そして暑さ耐力のある技術者
>を望んでいるのでしょうか。


過酷な試験な中でこそ、真の思考力や応用能力が試されるようにも思います。現行試験にあっては、想定外の課題に取り組むことが通常であり、ここで問題とされる「経験論文」でさえ想定外の場合もみられます。私自身、本番では冷や汗たらたらと、四苦八苦しましたから・・・。あくまで個人的な見解ですが、真夏の大量筆記の技術士試験の経験が、自分のプラスなったと自負しています。

それに、あれれだけのデラックスな試験は他に存在せず、当時は、受験できただけでも幸せでステータスだと思っていました(確かにそんなことに技術士の価値はないといわれるかもしれません。しかし、人間の(あの苦労を越えたという)気持ちや意志の力はあなどれません・・・。きっと後の技術者人生に役立ちます。ちと浪花節かもしれませんが、暑さ耐力のある技術者は、それだけの実力しか保証されていない訳ではありませんから)。

↓繰り返しになりますが、私の意見です。

●択一問題の問題数を増加(弁護士試験にならう。足切り用)
●経験論文を廃止
●専門論文・建設一般は現行の記述量で時間延長(弁護士試験にならう。応用能力を確認する問題)
以上

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/17(月) 20:47 [2455]

 
●部門一般記述は、・・・・2時間30分かけて解答。問い内容は論理的考察力と課題解決能力
●専門問題は、現行と同量(600字6枚)で、3時間30分。専門知識だけでなく応用能力も問う。

論理的考察力と課題解決能力といっても、これまでどおり、現状と課題、対応策、結びの一連の流れになるのでしょうか。要は、現状と課題、対応策、評価、効果、発展、それがすべてですよね。それに、課題解決能力といっても、対応策は一般論の域を超えることはないでしょうから、結果として、現行試験と変わらないと考えるべきでしょうか。ただし、設問方式は変わるのかもしれません。

東大の小論文入試も、記述量あたりの時間は似たよなレベルですから、妥当なところでしょう。ただ、マークシートでの足切りはあります。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/17(月) 21:02 [2456]

 
合格率について述べます。

私は、平成16年度合格の者ですが、過去に比べて劣っているとも優っているとも、そんな感情は抱いておりません。合格率は、母集団のレベルによっても異なります。確かに過去には、功を成し遂げた方の受験が多く、確かに受験者の格付けは高かったと思います。しかし一方で、現在は、意気盛んな若者がどしどし受験し、技術力の底上げになっている、あるいは将来の技術力が確保されているのではないでしょうか。
一時試験で受験者の半分を落とし、一定の受験者の質を確保していることから、あながち合格率が高まったとはいえないのではないでしょうか。
第一次試験合格率×第二次試験合格率=技術士合格率>平成13年度技術士合格率とまでは、いえないのは確かですが・・・。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/17(月) 21:45 [2457]

 
もう決定なんだろうなさん、ご自分にプラスになることは大いに結構なのですが、かならずしもそれをバネにして、あるいは自分の礎として、世のため人のためにがんばってくれる人ばかりではないので、困りものだと思うのです。
それに、過酷な試験を乗り切ることは、一番大事なのではなく、「そういう面もまたプラスになる」という程度のことではないかと思います。
でも、結果として、ご意見三点のうち後2者は今回改定と同じ、一番目の択一増加は私と同じ意見ですね。
試験なんですから、知識テストでどーんと足切りすることには何ら問題はないわけですし、一次試験で求められる知識は、エンジニアリング課程高等教育修了レベルの知識であり、二次試験では専門知識や社会経済知識なども求められるのですから、択一を不要とする理由にはならないと思うのですが・・・・

「能力」に関しては、優劣というより質の変化はあったかもしれません。
以前の試験は、専門に関する深い知識と見識を問いましたが、科学技術全般の知識(たとえば一次試験基礎科目のような)は問いませんでした。そういう意味で、「専門バカ」、つまり「I型人間」がかなり混じっている懸念があります。
逆に、専門における掘り下げが浅くなると、「−型人間」(起用貧乏というヤツか?)が増える恐れがあります。こちらは実務に使えないので、I型人間よりやっかいです。
私は、技術者のリーダーたる人材は、「T型人間」であるべきだと思っています。つまり、自分の専門はしっかり持っているが、それに閉じこもらない、広範な知識と見識を持った技術者です。そういう人材をこそ技術士として認めていくべきだと思っています。

APEC  ++.. 2005/10/17(月) 22:10 [2458]

 
 私は,基本的に平成12年度以前の試験に戻すべきだ,と主張しています.しかし,昔の試験を美化する「根性至上主義(?)」ではありません. 

 私の考え方は,技術士試験をややこしくする必要はないのではないか,つまり混乱しているのだから一度白紙に戻しましょう,ということです.

 こう頻繁に試験方式を変更されたら,受験者は,その都度対策を考える必要があります.そんな時間こそエンジニアにとって無駄ではないか,と思うわけです.

らがー [URL]  ++.. 2005/10/17(月) 22:44 [2459]

 
なるほど、ころころ変えるなということですね。
ならば、現行のままが一番いいのでは?わざわざ「記憶・速記勝負」の度合いが強い(つまり問題が多い)方式に変えなくてもいいのではないかと思うのですが・・・・

APEC  ++.. 2005/10/18(火) 20:54 [2460]

 
今宵も焼酎で酔って書き込みをしておりますが。
 そもそも、試験で技術の程度を判断しようとするのには限界があります。
 ですから、資格は持っているが実務が出来ないという口舌の輩が生まれるのではないかと思います。かと言って、実務の結果を評価ことも難しい面がありますね。
 資格試験は、なるべく易しくして、技術士資格は技術に携わる技術者の基本的な資格とする方向が望ましいのではないかと思います。
 技術者の評価は、その顧客に委ねるべきではないかと思います。一定の経験を積んだ技術者なら、誰でも技術士資格が取得できる、という方向が望ましいと考えます。その技術者の評価は顧客に委ねればよろしいのではないでしょうか。

アル中技術士  ++.. 2005/10/18(火) 21:09 [2461]

 
らがーさんの意見はすごく分かりやすいですし、理解できます。国家試験の内容がかんたんに、それもほぼ毎年変わるのは制度上あってはならないことだと思います。ここで、試験内容をこうあるべきだとか、これなら理解できるとか、とか述べている方は、一体何に確信を持っているのでしょうか?文部科学省があなた方の理想をかなえてくれるとは、まず考えられません。少なくとも12年度までは、長い期間試験内容が固定であったのだから、原点に立ち返ることが大切でしょう。理由をつけて択一を追加したり、また削除したり、その一点を取り上げても全く筋が通らない話だと感じます。現時点でこれだけの混乱と不信感を受験者に与えているのだから、やはり分かりやすく、12年度以前の試験に戻して欲しいですね。受験者としては、12年度以前の試験が記憶力や速記力の度合いが強いとは、考えておりません。本当に技術力勝負ができると考えております。私はRCCMとして、即日プロポに参加した経験がありますが、限られた時間の中で、技術力を試すのには非常に有効だと考えております(発注者はダラダラ時間は与えてくれません)。参加したことがある方は、即日プロポを思い浮かべてください。技術士試験にソックリです。いたずらに時間を長く設定し、記述量を減らす今度の改革に一体何の意味があるでしょうか?技術力が低下するのは、目に見えております。
国家試験とは、国家が個人の技術力(ある一定水準以上であること)を証明するだけでいいのではないですか?試験制度を簡単にして取得者数を増やすなどと言う概念自体がおかしいのです。少なくともここ数年の受験者は、この説明のつかない文部科学省の動きにいい迷惑をしております。

炎の受験者  ++.. 2005/10/18(火) 21:40 [2462]

 
意見を技術士会にメールしました。内容はhttp://apec.fc2web.com/pe/others/pub_comment_051017.htmに公開します。

炎の受験者さん、経験論文対策として、あらかじめ文章を練り上げて、骨子なり細目なり丸ごとなり暗記して本番に臨むというスタイルが多い実態を考えると、この点において、即日プロポは経験論文とは随分違うと思います。
本当にその場で考えて対応する、YOSHIさんのようなスタイルなら、確かにそっくりですが・・・・
とすれば、あらかじめ用意して練り上げて・・・・ということが通用しない形にするのが本来あるべき形ではないかと思います。

ただ、極論すれば、実力がしっかりとあれば、試験スタイルが多少変わっても合格できるはずです。
専門分野の「深さ」を問われても、専門分野を中心とした「広さ」を問われても、ビクともしない技術者になりたいものだと思います。お互いにがんばりましょう。

APEC  ++.. 2005/10/18(火) 22:01 [2463]

 
今は過渡期というか、どうすればいいのか迷ってるんでしょうねー。
経験(歳?)を積んだ技術者しか合格しなかった試験を、ある程度の知識と経験があれば合格する試験にするわけですから、試行錯誤なんですよ。
私自身は、「経験豊富な技術者から経験は少ないが知識豊富な技術者まで」幅広い技術者層が取得できる試験にすれば良いと思います。
人間、その立場になればそれらしくなるって言いますから。
そういう意味では、経験があっても知識があっても打破できない「速記」という壁を取り除くことには賛成です。
多様な技術者が居てこそ技術士の世界の進歩もあり、切磋琢磨もあるような気がします。
ただ、JABEEについてはいささか疑問を感じており、APECさんがおっしゃるように「入りにくく、出やすい」日本の大学には不向きな制度だと思っています。
卒業時に、修習技術士と認めるか否かの確認くらいは必要でしょう(もしかして今でもあるのかな?)。

ガン  ++.. 2005/10/18(火) 22:33 [2464]

 
 「現行技術士試験は記述量が多い」というのは他の資格試験と比べて本当にそうなのでしょうか。
 例えば、情報処理試験の初級シスアドや基本情報の択一式問題は、1問当たり2分を切るペース
でないと最後の問題までたどり着けない量が出題されます。これは記述式とは違うので、比較の
対象になならないかも知れませんが、「事務処理能力の高さ」が要求されるという意味においては
同じような気がします。(ゆっくり考えていては、到底合格できない)
 またシステム監査等は、記述式問題もあり、記述速度は技術士試験と同等クラスが必要ではない
かと思います。(記述速度が速いほど、思考時間が多く取れる)
 これは、
「本来はコンピュータを実際に触らせて回答させるべき試験であるが、ハードの(準備の)都合上、
そうも行かない。それでは、筆記のみでコンピュータに関する知識を測るにはどうしたらよいか?」
という思想から考案された試験方式だと思います。
 
 弁理士試験でも記述速度が合否のカギを握ると言われてます。(よく「筆力」と表現しますが)
 ただ、近年の弁理士試験は記述量が減る傾向ですので、昔ほどではないと思いますが・・・。

 ちなみに今年の弁理士試験に「玉砕」しましたので、あんまり偉そうなことは言えません・・・。

B作  ++.. 2005/10/18(火) 22:37 [2465]

 
APECさんのご意見拝見させていただきました。
既得技術士である方が保身を考えず前向きなご意見を書かれていることに少々驚きと感動を覚えました。
あなたは、ほんとうの技術士で技術者です。
正直、今の技術士に基礎問題を受けさせたら半数は落ちるだろうなくらいに思っていました。
しかしAPECさんのような技術士に未だ出会った事がありません。ごちゃごちゃ小さいことばかりいう技術もなく時間だけあり技術士となったような人ばかりしか知りませんでした。これからはAPECさんのような方もみえることも頭に入れて技術士さんと付き合っていきます。

ゴッド  ++.. 2005/10/18(火) 23:19 [2466]

 
 掲示板はいろんな意見があって参考になりますね.
 
 さて,APECさんに指摘された「現行のままが一番いいのでは?」という点についてですが,私は,現行のままでよいと思っています,記述量は適正ですし(そのように主張してきたつもりですが……). 
 他方,現行試験における択一での愚問など,言いたいことがないわけではありません.でも,こんなことは微修正で改良できるはずですし,どんな試験方式でも大なり小なり問題点はあるものです.
 
 私は,ころころと『大幅に』改正する姿勢を問いたいのです.それに振回される受験者はどうなるのですか?
 つまり,前回の改正からまだ5年程度なのに,またまた改正するぐらいなら,基本的に平成12年度以前に戻したほうがましだ,ということです.

 あえて順位付けすると,1位現行のまま(微修正しながら),2,3,4位は無しで,5位平成12年度以前,といったところかな.
 
 参考までに,APECさんのホームページで書いたものをもってきました(余計な文は消してわかりやすくしたつもりです).
------------------------------------------------
 専門論文は,建設一般の択一問題を無くす代わりに,2題から3題にする.現行試験(1題3枚=3,600字)から1題2枚とする,つまり1題あたりの記述枚数を削減する.
 建設一般の論文は,現行どおり(1題3枚=1,800字)とする.技術部門全般にわたる問題は総合技術監理で十分でしょう.
 経験問題は,口答試験時の提出にすると,ゴーストライターが出てくる事態になると思うので,現行どおりの試験のほうがよいと考えています.
 
 ベストな選択でないのはわかっていますが,今の技術士はこの試験形式だったのですから,あえて改正する必要はないでしょう.
------------------------------------------------

らがー [URL]  ++.. 2005/10/19(水) 00:48 [2467]

 
らがーさん、ごめんなさい。私が「現行のままが一番いいのでは?」と申し上げたのは、そのように私が思っているということではなくて、「ころころ変えるべきではないという主旨であれば、H12以前に戻すより現行のままがいいのでは?」と、ちょっと「揚げ足取り」的な言い方をしたものです。言葉足らずで申し訳ありませんでした。
私個人の意見としては、経験論文を予想不可能なものにし、択一を増やすというものですが、らがーさんのご意見も十分理解できます。
いずれにせよ、前レスの繰り返しになりますが、どんな形で責めてこられてもどーんと受け止められる技術者になりたいですね。現場・実務はまさにそうですから。

ゴッドさん、赤面の至りです。言うは易しというやつで、まだまだ口ほどにもないレベルです。^^;

APEC  ++.. 2005/10/19(水) 00:59 [2468]

 
らがーさんのご意見でやはり納得できない部分は、改正がほんまに受験者にとって迷惑なのかということです。
平成13年度の試験はそれまでより難しくなったのでしょうか?そうであるなら受験生にとって迷惑な話です。が、YOSHIさんのご意見では易しくなっている、ということです。
「それに振回される受験者はどうなるのですか?」ということですが、例え振り回されたとしても、易しくなり合格者も増え(合格率が上がる)る試験になるのなら、受験生には歓迎されるのではないでしょうか?
もちろん、各自の立場によって、今回の改正は改悪にもなりうるし改善にもなりうることは否定しません。私としては、手放しで賛成はしませんが、反対する理由は特に見あたらない、という状況です。

ハングリー  ++.. 2005/10/19(水) 08:47 [2469]

 
 APECさん,掲示板はどうしても文字だけのやり取りになるので,お互い多少の誤解は笑って済ませましょう.そうしないと,有益な議論になりませんから.

 ハングリーさん,私の説明不足だったのかもしれません.
 要は,平成13年に抜本的な改正をしたのだから,平成17年の今,アタフタと改正しなくてもよいのでは,というのが大前提です.これじゃ,採点者のご都合主義なのがミエミエです.

 建設部門での話になりますが,国土交通省や土木学会では,平成13年度以降の試験で合格した技術士に対しては見下した傾向にあります.これって本来おかしなことだと思うわけです.今度の改正でさらに易しくなったとみなされると,さらに差別化が進んでしまうわけです.こんな事態になっても受験者は歓迎するでしょうか?この点も危惧しております.
 
 それでも改正するくらいなら,平成12年度以前にいったん戻したほうがよいのでは,というのが私の主張です.つまり,曖昧なABC評価の公表をやめれば,採点時間を短縮できるのではないか,ということです.「だめだこりゃ」と思った時点で採点を放棄できますから.それでも採点者の負担が大きいなら,択一で足切すればよいと考えています.

らがー [URL]  ++.. 2005/10/19(水) 09:09 [2470]

 
若手の技術者数人に、この改正案に対する感想を聞いてみました。(なお建設コンサルタント業ではありません)
まず、もともと受験意志のある未取得者は、「経験論文が直接的に採点対象から除外されることを歓迎する」でした。
また、受験意志のなかった未取得者から、「経験論文が無くなるなら技術士を目指そうかな」との発言もありました。
ほんの数名の意見ですから拡大解釈になる危険性はありますが、「経験論文」が受験者にとって相当負担になっていると想定されます。
そして、技術的には素養がありながら、経験論文として題材にできるような業務経験がないと決め込んで、受験に踏み込めずにいた「隠れ技術士志望者」が居ることも想定されます。
この改正によって、これまでとはちょっと毛並みの違った技術士が誕生してくる可能性はあるでしょうね。それを技術士全体のレベル低下と評価するか、ユニークさの増大と評価するか、分かれるところでしょう。

らがーさんのご意見について
「国土交通省や土木学会では,平成13年度以降の試験で合格した技術士に対しては見下した傾向にあります〜さらに差別化が進んでしまうわけです」
建設コンサルタント業にはそれがありましたね。だから、総監も取得する必要性がでるというような。ですが、技術者にとって技術士になることは目標ではあっても目的ではないはず。合格したらそれでお終い、という人も確かに居ますけどね。
どんなに苦労して医者になったとしてもその後の鍛錬を忘れたら、ヤブ医者に成り下がり患者から信頼されなくなってしまうでしょう。国土交通省や土木学会の行為は、(裏返しに考えれば)それだけ技術士に多くのことを期待していると解釈できます。いかがでしょうか。

ハングリー  ++.. 2005/10/19(水) 12:32 [2471]

 
ハングリーさんのご意見は、そのとおりなんですけど。エンドレスになるのはちょっと・・・・ねえ。
らがーさんのご意見は、だんたん本音の部分にせまってくるようで、賛同できる内容です。最初からそのご意見を出せばよかったのに。

リッチー  ++.. 2005/10/19(水) 16:57 [2472]

 
リッチーさん、なんだか歯切れが悪いようなレスですね。存分におっしゃって構わないのですよ、この掲示板は他人を誹謗中傷するのでなければ言いたい放題なのですから。
やはり、建設コンサルタント業の方の本音はそこですか。つまり、改正によって試験の中身や難易度がどうなるかということより、そのことで国土交通省や土木学会からさらに理不尽な扱いを受けることになるのが嫌だと。だから、平成12年度以前の試験システムに戻し、そのような扱いを受けることがなかった時代に戻したいというのが理想となるのですね。
なるほど。確かにもっと早い段階でおっしゃって欲しかったご意見でした。
私の考えとしては、間口の狭い難関試験であり続けるよりも、「少し間口を広げ(問題を易しくし)て今よりやや合格しやすい試験とし、その変わりに合格後(登録後)の研鑽は現在よりもやや厳しいものとする」ような変更がいいと思っています。
時代についていくために、どうせ、研鑽は必要なんですから。

ハングリー  ++.. 2005/10/19(水) 17:54 [2473]

 
ハングリーさんに同感です。
技術士を取得したら、取得前よりもっと勉強するのが当たり前(受験勉強は除く)だと思います。資格を取って安心して勉強をしなくなるような技術士が、国民の信頼を得られるわけがないと思います。

私は、取得後の定期的な(3〜4年毎くらい?)登録更新と、更新要件の充実が望ましいと思います。
更新要件としては、順当なところではCPDでしょう。所定のCPDを取っていないと更新できないようにするシステムです。APECエンジニアと同じですね。順当というより、信頼を得るための最低限の条件ではないかと思います。
もちろん、今のような「CPDを稼ぐために講習会に出る」のではなく、資格取得や論文・業績発表、社会貢献などに重きを置くべきと考えます。また、CPDには、できるならば業務評価も換算できるといいですね。建設分野はプロポ結果や業務評定が技術者ごとに積算されていきますから、流用が楽です。
理想的には、科学技術に関するトピック・新技術などに関する小テストなどで資質向上をサボってないか確認し、怠慢がひどい場合は更新できないようなシステムがあるといいと思います。

自分でスレ立てておいて、試験制度からちょっとズレてしまいましたね。ごめんなさい。

APEC  ++.. 2005/10/19(水) 18:29 [2474]

 
 何か,私が抵抗勢力の代表になってきたような気がしますね(^^ゞ.リッチーさん,ハングリーさん,ちょっとポイントを勘違いされているような…….

 あくまで私が主張したいポイントは,下記の3点です. 
 1.平成13年に抜本的な改正をした現行試験を,こんな短期間で,かつ大幅に改正する必要があるのか.
 2.試験を行う側の都合だけで物事を決めていないか(問題点は微修正で対応できるのではないか).
 3.それでも大幅に改正したいのなら,一旦白紙に戻したほうがましだ,つまり平成12年度以前の試験に戻したほうがよいのではないか.
 
 私自身,平成12年度以前の技術士ですから,「…さらに理不尽な扱いを受けることになるのが嫌だ……そのような扱いを受けることがなかった時代に戻したい…」という点をメインにしてきたつもりはありません.
 ただ,こうした改正に伴う差別化は,あきらかに今後の建設部門受験者たちにとって不利益になる,と思うから付加えているだけです.前回の改正時にも大揉めした経緯がありましたし.

 ちょっと極端かもしれませんが,私は,技術士という資格を,この分野で働く運転免許証程度に考えています.車の運転と一緒で外に出てから,つまり技術士という免許を取ってからが腕の見せ所なのです.そのステージに立たないと学べないこともあるのだから,とりあえず技術士になってから腕を磨けばよい,と考えています.
 ですから,技術士という資格に対する私の考え方は,ハングリーさんやAPECさんと本質的に非常に近いものだと思っています.
 ただ,合格後の研鑽を義務化することには反対ですね.やる人は黙っていてもやるはずですし,やらない人は自然淘汰されるだけでしょうから.名義貸しなど,自然淘汰が遅れているようですが……,試験制度よりも,このへんの改革を望みたいですね.

らがー [URL]  ++.. 2005/10/19(水) 22:11 [2475]

 
らがーさん、この掲示板に主流も反主流もありません。掲示板を見ている全員がレスしているとは限りませんので。それに、デベートの場でもありません。思うところをネチケットを守って述べる場に過ぎません。裁判官がいるわけでもないですし、誰が正しくて誰が間違っているということを判定する場でもありません。おそらくリッチーさんもそのあたりは充分ご認識された方だと思っております。

私がこのスレに寄ったのは、パブコメを出すにしても、心情的な反対意見を出したところで取り上げられる可能性は少ないだろうし、技術士たる者の意見がこの程度のものか、と文科省の担当者に思われるのも悔しいと感じたからです。パブコメを提出される方々に、それを提言したかっただけです。
だいぶ以前のことですが、日経コンストラクションに「技術士法が改正され、技術者の“入門許可証”的な資格に変え、有資格者を増やしていくことが決まった」との内容の記事が載ったことがありました。このHPの技術者達の生の声(過去ログ集)に、そのときの過去ログが残っています。
このときは正直、腹が立ちました。技術士を何だと思っているんだ、と。しかし、よく考えれば、そのように思われてしまっている我々技術士にも責任はあるのではないか、と反省した次第です。
他人を批判しても始まりません。己が研鑽し、対外的な評価を上げていくしか道はないと思ったわけです。それが正道でしょう。

技術士取得は、途中経過に過ぎません。目標に掲げることはおおいに結構なことだと思います。ただ、そこで終わってはアカンということを強調したい。終わっている人が意外と世間には多いものですから。もし、これまでに失礼な発言をしたのであれば、お許しください。

ハングリー  ++.. 2005/10/19(水) 23:08 [2476]

 
技術士であっても、これから技術士を目指す人でも、まったく門外漢であっても、我が国の科学技術創造立国を担う「技術士」制度に関するパブコメは出すべきだと思います。ですから、私は、稚拙な意見であっても提出済です。少数意見も貴重だと思います。そこから、小さな発見から科学技術が発展することもあります。

批判厳禁、自由奔放、質より量、便乗発展等々、この掲示版はブレーンストーミングの場として最良ではないでしょうか。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/19(水) 23:32 [2477]

 
技術士の希少価値という意味では、12年以前の技術士はたとえて見れば、貴重種に分類されます。絶滅危惧種に属しているやも知れません。
 団塊世代の技術士も続々退職するかどうかわかりませんが、この絶滅危惧種に取って代わる新たな種が導入されるならそれも進化のひとつの過程でしょう。その結果、爆発的に絶対数が増加し、その結果として棲息環境に多大な変化をもたらし、環境が激変することもありえます。これをリスクととるか進化ととるかは、その人の現時点での立場や利害関係に左右されます。

「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」というやつです。生々流転しながら世の中は変わっていきます。

魔法使い  ++.. 2005/10/20(木) 07:46 [2478]

 
>合格したらそれでお終い、という人も確かに居ますけどね
>終わっている人が意外と世間には多いものですから。
ハングリーさん,
@「合格したらそれでお終い」「終わっている人」は貴方の周囲に何人くらいいるのですか?
A「終っている人」とはどのような人のことですか?
B「終っている人」「終っていない人」は誰が決めるのですか?ハングリーさんが審査するのですか?
Cハングリーさん自身は「終っている人」ですか?「終っていない人」ですか?

ねぎ  ++.. 2005/10/20(木) 08:57 [2479]

 
ねぎさんのご質問の趣意は、他人を批判しても始まらないといいながら、「合格したらそれでお終い」や「終わっている人」との言葉を用いてしっかり他人を批判しているやないか、というご指摘ですね。すぐ分かりました。なにせ、この表現はちょっとマズイかもしれないな、と思いながらカキコしていましたから。反省いたします。持論を展開するために、少ない時間で非の打ち所のない完璧な文章を作成するのは、私には至難であることが証明されました。やはり十分な時間を確保できる今回の改正には「賛成」の立場に傾いていきそうです。

せっかくですのでご質問にお答えいたします。
@統計的な根拠を示せ、ということですね。2人ほど存じ上げております。私が普段接触している技術士はだいたい10人程度です。この程度の母数から得られたデータを、技術士全体に適用してコメントすることに無理があるのは承知してます。
A最初に言葉の定義を決めておきましょうか。「合格したらそれでお終い」とは、技術士になることが目的化していたため、せっかく合格しても「終わっている人」と同じようになっている人です。では、「終わっている人」とは客観的に表現すれば、「社会に貢献する意志がみられない技術士」となりましょうか。
具体的には、まず研鑽をしていないか、あるいはその意志のない技術士。人を育てない、あるいは育てようという意志のない技術士。自ら発展の意欲がなく、他人にも発展を望まない技術士。つまり、私自身がなりたくないと思っている技術士像です。
分かりやすい具体事象でいえば、技術士倫理要綱や技術士ビジョン21の存在も知らないような技術士。「私も不十分なんですが、CPDをどの程度されてます?」と質問しても「それって何のこと?」という技術士。
ねぎさんの周りにも、そういう技術士はおられませんか?私の居る業界が特殊なのかも知れませんが。
B私に人を審査できる権限などありません。が、上記Aで述べたようにその人の言動等から私の主観によって独断で区分していることになりますね。偏見が皆無かといわれれば、苦しいところではあります。なお、@で存じ上げていると述べた2人のうち1人からは直接、「おれはもう発展の意欲はないよ」とのコメントを聞いています。ご自身からの「申告」もあります。聞かされた私としてはちょっとショックでしたが。
C第三者による認証がないと明言できないですね。これもねぎさんがご指摘したかった部分ということですね。ですので、少なくとも私は「終わっている人」にはなりたくない、という回答にさせていただきます。

よって、この掲示板に参加(ROMも含む)されている方々は、発展する意欲があると判断できますので、当然「終わっている人」ではないと私は区分しております。
最後に、諸事情により具体的な行動ができない状況下の人はもちろんこの区分の対象外です。技術士である前に技術者、技術者である前に「人」なんですから。育児介護等その他の諸事情を抱えている人に対して、「社会に貢献せよ」なんて言えませんから。そんな行為は人の所業ではありません。

ハングリー  ++.. 2005/10/20(木) 12:37 [2480]

 
>ねぎさんのご質問の趣意は、他人を批判しても始まらないといいながら、
>「合格したらそれでお終い」や「終わっている人」との言葉を用いてしっかり他人を批判しているやないか、というご指摘ですね。
そういう意味ではありません。「冷たいんじゃないの?」という意味です。
パーフェクトな人間はいないのだから,だめ技術士(例の2人)にも寛容な心で接してあげてくださいよ。

>ねぎさんの周りにも、そういう技術士はおられませんか?
私が勤務している会社には延べ85人の技術士がいますが,がんばっている技術士ばかりですよ。

ねぎ  ++.. 2005/10/20(木) 14:28 [2483]

 
新制度に対する考えですが、筆記試験が無くなっても「提出論文が採点基準として残る」のであれば、問題ないのではないでしょうか?
つまり、今までと同じように代筆者・添削者の質によって、合格は左右されます。
暗記重視だけの試験であれば、点数が6割にも満たない人がこれほど多いとは思えません。

現制度の経験論文を代筆・添削してもらい筆記試験に臨む姿勢は、
新制度(案)の提出論文を代筆・添削して口頭に望む姿勢に変わるだけです。
例えば、
筆記試験時に不合格であるとも知らずに、一生懸命に不合格論文を暗記している過去の受験生の姿が、
面接時に不合格とされているとも知らずに、一生懸命に模擬面接を行っている将来の受験生に変わるだけのような気がします。

ぐるぐる  ++.. 2005/10/20(木) 17:49 [2485]

 
ねぎさんへ
>寛容な心で接してあげてくださいよ
分かりました。私は不器用な人間ですが、そのようにがんばってみます。

ハングリー  ++.. 2005/10/20(木) 18:15 [2487]

 
論文を提出しておいて、面接を行う。いいんじゃないですか。できれば、学会の発表論文風にまとめさせ写真や表なども挿入して、ワードやPDFでの提出にして欲しいですね。
審査する方から言えば、読みやすいし中身が理解しやすい。じっくり読んでおき、さらに面接のとき10分とかで発表(PPなんか使えればなおさらよい)させてから質問すればかなり本質を突く質問ができるのではないでしょうか。(プロポのヒヤリングみたいなもの)こうすれば、逆に自分の経験以外を使った場合や、受験勉強(準備)だけで技術士をとるとか、ほとんど専門でない分野の資格をとるとかいったことを防ぐことができるのではないでしょうか。
試験官(審査員)だって、単に分野別でなく論文内容によってより知識のある人たちに割り振りできるでしょう。
ですから、むしろ難しくなるかもしれませんよ。そして古い技術士のほうが軽く見られることもあるかも。
ちなみに、コンクリート診断士の更新では、A4で2枚の報告書(論文)の提出(ヒヤリングはありませんけど、更新講習会のとき何人かが発表し会場出席者全員で討議が行われました)が義務付けられました。そして全員の論文がCDに収められ配布されます。
論文ぐらいきれいにまとめてうまく発表できなければ、現代の技術者とは言えないでしょう。


プロポ請負人  ++.. 2005/10/20(木) 23:17 [2491]

 
またもスレが長くなったので最後のレスにします。
22日に、杜ハヤの佐口師匠、PMPさん、青い炎さんと私で対談したとき、この話題が出ました。
全員、制度改定の方向性に賛成でした。

その場でも言いましたが、私は、この掲示板でも、自分の掲示板でも、またサイトの中でも、一度も「改正」という言葉は使わず、「改定」と言っています。H13以降の移行期を含む改定でも「改定」でした。
方向性は賛成していますが、実際の運用に十分配慮してほしい、そうでないとせっかくのいい方向性までが台無しになるという思いからです。
H16年度試験で出た「試験開始前説明の不統一があるのに失格条項導入」問題などは、まさに実際の運用の不適切と考えましたので、技術士会に要望書を出しました。
また、一次試験必須化・大学での教育内容からの出題といったことに伴い、実質的に「熟練技術者切捨て」になってしまうことへの懸念が、サイト立ち上げと「試験テクニック」の積極的な掲載の重要な動機んぼ一つになっています。
今回の改定に伴うパブコメ提出も同じ考えに基づくものです。

我々技術者は、社会の付託に応えるべきですし、そのための努力は惜しんではいけないと思うし、それを試験も含む様々な方法で情け容赦なく評価されるということも甘んじて受ける必要があると思います。
その一方で、互いに励ましあい研鑽しあえたらいいなという思いも、絶対に捨てたくないなと思っています。
もちろん一人の力は知れているので、少しでも多くの方にご協力をお願いしたいのですが・・・・
なんだが自治体や政治家の弁みたいになってしまいましたね。^^;
おあとがよろしいようで。

APEC  ++.. 2005/10/24(月) 00:39 [2498]





 無題 
 去る9月26日(月)に技術士分科会試験部会が開催され、技術士試験方法の大幅な改訂が提案された。
 改正反対の立場であるが、経験論文の廃止も理解できる。矛盾しているが悩ましい。文科省にパブリックコメントを送ろうhttp://www.mext.go.jp/b_menu/public/2005/05101102.htm



1.改定案内容
1.1 第一次試験
 専門科目について、難解なものは出題を控え、大学新卒者、社会人の両者に適切な問題を出題する。出題数(択一式)を35問に増やし解答数は25問を維持する。これは、平成17年度から実施する。

1.2 第二次試験(総合技術監理を除く部門):筆記試験
(1)問題I−1(経験論文)
毎年同様な実務経験を問う長文な論文形式の問題の出題があり、また、受験者の暗記力、速記力を問うものとなっている。受験者の負担軽減を図るため、技術的体験については口頭試験にて重点的に問うこととし、筆記試験から廃止する。筆記試験合格者は口頭試験前に技術的体験論文(3000文字以内)を口頭試験の一部として提出する。
(2)問題I−2(専門論文)
選択科目に対する専門知識と応用能力を問う。600字×6枚とし、解答時間を3時間30分とする。
(3)問題II−1(択一問題)
廃止する。
(4)問題II−2(部門共通問題)
技術部門全般にわたる論理的考察力と課題解決能力を問う。600字×3枚とし、解答時間を2時間30分とする。


1.3 第二次試験(総合技術監理部門):筆記試験
択一問題は存続する。
記述式問題は、総合技術監理部門に関する課題解決能力および応用能力を問う。600字×3枚とし、解答時間は択一式と合わせて4時間とする。

1.4 第二次試験:口頭試験
 口頭試験の前に口頭試験の一部として提出した技術的体験論文と業務経歴により行う。

1.5 今後の進行
以上による改正の実施については、受験者等への周知期間や準備期間等を考慮し、平成19年度の試験からとする。

 
もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/13(木) 20:43 [2420]

 
 ことの理非はともかくとして、文部科学省は学校教育の内容とか、次々に変えておられるようであるが、その改正には基本的な信念、或いは理念というものがあるのだろうか。
 一国の制度には、目に見えぬ気高い理想があり、それに基づいた諸制度を整えなければならぬ、と思うのです。近年のように、一次・二次の技術士試験だけを取り上げてみても、コロコロ変っているように思います。
 どのような信念があって、このように変るのであろうか。
 では・・・・前回の変更の理由は何処にあったのか。今回の変更理由はどこにあるのか。それを説明する責任が制度改正者にはあるのではないか。と思うのですが。

アル中技術士  ++.. 2005/10/13(木) 21:08 [2421]

 
もう決定なんだろうなさんへ
改正反対の立場とのことですが、その理由は何なのでしょうか?
受験者の立場としてですか、それとも受験指導者の立場としてですか。

ハングリー  ++.. 2005/10/14(金) 12:16 [2423]

 
> 改正反対の立場とのことですが、その理由は何なのでしょうか?
> 受験者の立場としてですか、それとも受験指導者の立場としてですか。

質問に答える義務はないのですが・・・、スレッドたてたから義務が生じるのかな。回答します。単に自分の思いを述べています。気に障ったら無視してください。

(改正反対の理由)
●あの推敲を重ねた自らの経験論文を、限られた時間の中で正確に記述。その課程で貴重な経験を得ることが可能。(事実)
●あの暑い夏に必死で紙面と格闘し、性も根も尽き果てる、疲労困憊する。それは、技術士ならわかる、あの苦労。あの経験をくぐりぬけた者が得られる達成感と試験への思い。その制度が消滅してしまうのは残念。(意見) 
●論理的な文章は、論理的かつ明晰な思考がなければ記述できない。よって、論文試験は能力選別のためには有効と考えられる。(事実)
●確かに経験論文は、書き上げた後、スケルトンを暗記することから、試験としては疑問も残る。しかし、あらゆる試験は、所詮、暗記力を試すものとも考えられる。暗記力は重要な能力であり、応用力は、豊富な既知の知識ベースにあってのことだから。(意見)

(試験制度)
●わずかな試験時間の中で、専門技術者の能力を正確に確認できるものではないが、最前の選別方法は、論文試験と考える。しかし、その一方で採点者の苦労が多く、受験者が多い建設部門の採点は困難。
●したがって、短答式試験(マークシート・択一)で受験者の足切りを行い、論文試験の採点の負担を軽減させる必要。

(私の立場)
受験者としての一度の経験があり、将来にわたって、他部門等の受験生であり、若輩ながら技術士としての指導も視野に入れていること。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/14(金) 20:36 [2424]

 
確かに貴殿に義務はありませんね(私に権利もない)。ただ、スレ文の中に、「文科省にパブリックコメントを送ろう」という読者への呼びかけがあったので、それなら反対の立場である理由を解説していただいてもいいかな、と思った次第です。
もし、これが、「・・・送ろう(と思っている)」という、単なる意思の表現に過ぎなかったとしたら、私も不躾な質問をしてしまったことになります。そうであったなら、失礼しました。

お返事をいただいたので、私も意見を述べます。私は賛成でも反対でもありません。正確にいえば、反対理由もなければ賛成理由もない、ということです。だから、理由をお伺いしたかったのです。
あちこちの掲示板やブログでも取り上げられている話題ですが、何がそれほど問題なのだろうと思っていました。過去において試験のシステムが変わった直後は合格率が急落したとも思えないし。平成13年度は合格率が落ち込んだのでしょうか。それなら問題ではあります。
むしろ、何度もチャレンジしてきている人には、次のようなメリットとデメリットが想定できる。
メリット・・・これまで何度かチャレンジして合格しなかった人も受かるようになるかもしれない
デメリット・・・これまで何度か合格してきた人が受からなくなるかもしれない
つまり、技術士の数を増やすという観点でなら、歓迎されるべき改正ではなかろうか、ともいえます。

私は総監を受験する立場であり、その一方で部下(技術士補)を指導する立場でもあります。
指導する立場からいえば、試験のシステムが変わると指導しにくいというデメリットは生じますね。これは事実でしょうね。でもそれは、既技術士のエゴに過ぎないともいえます。変化を嫌う保守派のようで、なんとなく進化することを止めたいということなのかな、とも思っています。
なので、未取得者が技術士になるための試験システムとしての妥当性を考えるべきだと考えます。既技術士が複数の部門-科目の取得を目指そうとしているなら、ちと、嫌な改正ともいえますね。

蛇足ながら、受験対策機関というのでしょうか、そういうところにお勤めの方には、改正されるのは例えどんなに良い内容であっても、嫌なことでしょうね。

ハングリー  ++.. 2005/10/14(金) 22:28 [2425]

 
「もう決定なんだろうな」さん、貴重な情報提供ありがとうございます。私は建設部門の技術士ですが、別部門の受験生でもある立場です。改定内容を見て正直驚きました。率直に言って、この改定内容には反対です。理由は、「もう決定なんだろうな」さんとほぼ同じですが、さらに次の点にに疑問を感じます。@事前の経験論文提出→必ず代筆する者が出てくる。A面接時間が30分→この時間で、経験、経歴、倫理、一般知識を問うのは不可能B受験者の負担を軽減→なぜ、国家試験でそのようなことを考慮する必要があるのか?(誰もお願いしていない)。さらに、一番の懸念事項が難関試験を突破してやろうと努力している若年者の向上心を削ぐ。というものです。今回の試験内容改定には、納得のいく方向性が全く見えません。また個人的な意見ですが、最近になって、技術士の数を増やすことや「合格者の年齢を下げよう」とかよく言いますが、技術レベルを下げてまでそんなことをしても全く無意味です。資源のない日本にとって技術力は一番の宝です。その高等な技術力を証明するのが技術士なら、現在実施している改定や方向性は、将来必ずアダになると思えてなりません。前回の改定時には、パブリックコメントは出しませんでしたが、今回ははっきりと反対意見を出したいと思います。
技術士です  ++.. 2005/10/14(金) 22:59 [2426]

 
 いろいろ議論されていますが,私は,基本的に平成12年度以前の試験に戻すべきだ,と考えています.「もう決定なんだろうな」さんや「技術士です」さんらと同類の考えということかな.

 この議論は,たとえが悪いかもしれませんが,右往左往しているCADと同じ理屈なのかもしれません.できる成果は一緒なのに,使用するCADを会社の都合でコロコロ変えられたら,どう感じるでしょうか? 私ならイヤになりますよ.
 それによって,技術レベルが向上するならともかく,「何種類のCADが使える」というマニアックなスキルしか向上しないのですから.
 CADは独禁法の絡みがありますが,技術士試験にはそんなものないので,コロコロ改正しない姿勢を示すべきでしょう.
 
 ちょっと反論になるかもしれませんが,「ハングリー」さんが述べられているメリット,これって詭弁じゃないでしょうか.この論調なら,毎年試験改正したほうがよいということになりませんか?

 私は論文添削をしている関係から,何年も受験している方を見てきました.こうした人たちの努力はどうなるのでしょうか?ダラダラと惰性で受けている方がいるのも事実ですが…….とにかく,まじめに取組んでいる人の努力を嘲笑う改正には反対ですね.どうしても受験者の心情を考えてしまいますね,添削者としては.

 どうのこうの言っても,「ハングリー」さんが述べられている「未取得者が技術士になるための試験システムとしての妥当性を考えるべきだ」が本質なのでしょうね,この論議は.

らがー  ++.. 2005/10/15(土) 10:46 [2428]

 
むやみやたらと暗記しなくてすむなあ、と言うのが改正内容を見た印象です。経験論文を暗記するのは正直うんざりですね。建設一般もそうです。
応用能力が試される、そんな内容を予感させます。

魔法使い  ++.. 2005/10/15(土) 12:56 [2429]

 
いろいろと意見が出てきてあたりまえだと思いますが既技術士にとっては、保身のうえで反対意見がでてきて当然。
未取得者には改正毎に対策を練らなければなりません。
しかし、数を増やしたいのならそれなりの改正はこれまた当然だといえます。改正が技術力を下げるなんて話もおかしいことで国家試験の名がついている以上合格率・内容に差はあっても年度によっての差別化はおかしいことです。
あの字数を書いたあとの達成感!なんていうのもマスタ-ベ-ションの世界でそんなんでなんの技術力が測れるのでしょうか?だから記述士っていわれるんでしょ!技術士として中村さんみたいに青色発光ダイオ−ドくらい発明してこそ胸張れるんでは?ま、話が飛びましたのでしかられる前に自分も含めて胸張れる技術士として進化したいものです。  以上

ゴッドギャンブラ−  ++.. 2005/10/15(土) 13:44 [2430]

 
もう決定なんだろうさん」パブコメ情報の程、ありがとうございます。この書き込み情報がなければ、見逃すところでした。しかし、この手のパブコメは突然公表されて短期間で終わるものなのですね。
 さて、試験の改正についてですが、おおむね皆様方と同じ意見で賛成できません。私的な感じでは、経験論文の事前提出などは、技術士が多数在籍する大手ゼネコンや大手コンサルタントに勤務する者が圧倒的に有利になると感じてしまいます。また、面接で質問される内容などは、技術士試験面接経験者なら簡単に予測可能ですし、経験論文は完全に代筆で合格可能なのは、誰にも否定できません。これでは、高等な技術力を証明する試験とはいえないと思います。
 方向性が明らかで意味のある改革なら、私は大いに賛成いたします。ただ、何もかも改革と言う言葉で見逃すわけにはいかないです。最低限維持しないといけないものは、守る必要があるものと考えます。申し送れましたが、私は建設部門・総監部門の技術士です。業務に関して緒先輩方には、厳しく指導されがむしゃらについていきました。現在の若年者も同じで、私が厳しく指導しても、努力してついてきます。また、みな技術士の試験に関しても、熱意をもって取り組んでおります。誰も試験制度を簡単にして欲しいというものはおりません。難関試験を突破してやろうと努力するものは多数いるのです。試験にゆとりを持たせるのではなく、技術力の底上げによる合格者の増加につながる方策が必要なのでは、ないでしょうか?
 今回は、私も「技術士ですさん」同様パブコメを提出します。どの程度の効果があるかは不明ですが、上からおりてきたものをそのまま受け止め、仕方がないというのでは、それこそあまりにも保守的で技術士として情けなく感じますので。

再書き込み  ++.. 2005/10/15(土) 14:16 [2432]

 
レスが遅くなりました。小生の業界は今大忙しです。10年近く続いた価格低下が収まりそうな気配があります。今後が楽しみです。

さて、本題です。小生は、今3部門登録していますが、一番旧いのは平成12年度以前のもの、そして択一が二次試験に取り入れられた13年度以降が2つ(これも厳密には問題数や記述文字数が違うので、同じとは言い難い)です。

この5年間の変化を見れば、間違いなく易しくなっています。基本的には、らがーさんおっしゃるように平成12年以前に戻すのが筋でしょう。魔法使いさんのおっしゃる、「むやみやたらと暗記しなくてすむなあ」というのは、受験で経験論文を暗記すること等からの感想と思いますが、どうも小生には暗記は馴染めません。

今まで、いつも経験論文の話題で書いていることですが、自分が行った実績であれば、試験会場で問題を見てそれから書くことが出来るはずです。小生はいつもそのようにしています。

今回の改正案ですと、間違いなく代筆屋が出てくるでしょうし、下手したら他人の実績の作文なんてことにもなりかねません。択一と専門の僅かの文章作成が二次試験であれば、以前の技術士補試験と変わりなくなりそうです。(少しは難しいのかもしれませんが)

法の趣旨に悖ると考えますので、今回の改正は大反対です。

YOSHI  ++.. 2005/10/15(土) 18:36 [2434]

 
結局のところ、この手の問題は技術士試験とは社会にとってどういう位置付けになるかをもう一度問い直す必要があるということではないでしょうか?
グローバル化の中、国際的なプロフェッショナルエンジニヤを技術士が担当することと決定したものの、実際は外国とは、数の面や難度の面で整合がとれないということが判明しました。そこで、技術士試験の改革が始まったのですが、その内容は、試験内容を変えて数を増やそうというものでした。
 国際化に対応するのはいいのですが、試験内容や合格率を大きく変える必要が生じたなら、改革前と改革後では同じ技術士でも持っているスキルが全然違うことになりここにまた新たな矛盾が生じます。そもそもなぜ外国と同様の数にしなくてはいけないのか?高度な技術を持っていると言う称号の技術士が数合わせで与えられるもので良いのかという疑問が湧いて来てしかたがないのです。国際化に対応するのなら別の国家試験を創設すれば良かったのではないかと思って仕方ないのです。
余談が長くなりましたが、私もこの改正には反対です。YOSHIさんも言ってましたが以前の技術士補と変わりなくなるのでは、技術士て本当に何なのと聞きたくなります。そもそも技術士の特典というのも漠然としていてこの資格の意味って何なのて感じです。

改革反対  ++.. 2005/10/15(土) 19:37 [2435]

 
私もYOSHIさんと同じ考えです。技術士の経験論文に暗記力が必要だとはどうしても考えれません。経験論文に関しては、過去に作成した報告書を数冊引っ張り出してきて、最も苦労した物件を選ぶとい方法で対応しました。確かに何度か読み返し、現在における反省点や工法選定の再確認は行いましたが、そこに暗記といものは存在しません。これは、上司に伝授されて実行した方法です。また、現在は部下にも同じ方法で指導しています。私が受験の際に上司や先輩にいつも言われていたことは「技術士試験は、仕事が忙しい者ほど合格する」と言うことです。つまり、技術士試験は、実践力を試すものであり、暗記力を試すものではないはずです。それに、本当に経験論文のこの字数を丸暗記など出来る人間が存在するのか?また、そのためには一体何日かかるのか?その時間の確保の方法は?等を考えると経験論文を暗記力で対応している者等、ほとんどいないことは、想像がつきます。逆に暗記で対応しようとすると合格はほとんど望めないでしょう。そういった意味からも、本当の意味での経験と高い技術力を試す為には、やはり平成12年以前の試験制度に戻すしかありません。今回の改革内容では、高等な技術力を有すると定められている技術士と証明する内容にはなっておりません。どうしても改革するというなら、技術士とは別資格と言う形で対応して欲しいと考えます。
建設技術士  ++.. 2005/10/15(土) 21:30 [2436]

 
ここに書かれている方々は技術士の方々がほとんどだとお見受けしましたが、私は今土木専攻の大学院1年です。昨日技術士一次試験を受験(二回目)し、今年は合格できそうです。みなさんは主に技術士二次試験に関しての話をされていますが、私は一次試験についてのことを書かせていただきます。といっても問題はJABEE制度についてです。最近国立大学が行政法人化され、大学も一企業として経営効率や産学技術連携を進めており、さらに少子化の影響もあり生き残りに向けての変革を求められています。その結果、JABEEをとり卒業する学生に付加価値をつけて他大学との差別化を強く求める傾向になっています。その認定校については発表されていますがほとんどが地方国立大学であり、旧帝大クラスは北海道大学など少数です。つまり、大学のネームブランドのある大学はそのままで、その他大勢の普通の大学はJABEEをとってそれに対抗していこうとしています。
私はその考えは間違っていないと思います。ISOのように基準を定め地方の大学であってもきちんとした教育水準を確保していると証明していることについて強く賛成します。ただし、その卒業生に対して技術士補の資格を与えることには反対です。なぜならJABEEの認定基準というのが当たり前のことだからです。例えば規定の講義回数を行うとか期末テストの質を一定水準に保つとか等々などすべてはわかりませんがこれは学生の側からすれば大学に求めるあたりまえのことじゃないですか?今までの講義というのはほとんどがその講義を受け持つ教授に全任され、その教授によってはろくに授業をやらなかったり質の低い授業を行ったり世間で言われている教師の質の低下は義務教育に限ったことではなく大学でも十分に言えることだと思います。その怠慢をたたきなおす点でのJABEE認定は非常に効果があったと思います。しかし、その講義を受けたからといって学生の質が上がるのか?といったらそれは別問題でしょう。
今年から専門が35問から25問選択回答になって単純に合格しやすくなったと思いましたが、「専門科目について、難解なものは出題を控え、大学新卒者、社会人の両者に適切な問題を出題する。出題数(択一式)を35問に増やし解答数は25問を維持する。これは、平成17年度から実施する。」と言ってる割にはうわべの知識だけでは確実な正当は無理なあいまいな問題内容やひっかけが多くなりました。これを見分けるには実際に実務で経験を積んだ若手技術者や業務で携わっている人でないと難しいと思いました。つまり大学で教えてくれる知識だけでは合格できないんです。運が見方したとして10/25でぎりぎり合格ラインがいいとこでしょう。私の場合は去年の失敗にこりてずっと勉強してきました。
それが大学生の現実です。実際にやれば判明しますがJABEEの学生で同じように技術士一次試験を受けてもらえばほとんど落ちると思います。長々と意見を述べさせていただきましたが社会人の皆さんはどうお考えでしょうか?

k-k  ++.. 2005/10/16(日) 07:49 [2437]

 
 k-kさん,社会人の皆さんはどうお考えでしょうか,ということなので,感じていることを述べさせていただきます.ただし,私は,旧制度の一次試験(記述式)で受験したので,現制度(択一式)の細かな点はわかっていないことを前提に話を進めます.

 まず,今年の試験問題(建設部門)を見た感想としては,
・適正科目――作成者の意図する方向に持っていこうとする愚問が目立ちます.もっと素直な出題を望みたい.
・基礎科目――近年こんなもんでしょうが,あいかわらず実務と関係ない.
・専門科目――マニアックな問題はいらない.そんな知識は必要なとき,文献を漁ればよい.

 ――「JABEE認定校の卒業生に対して技術士補の資格を与えることには反対」という主張について――
 私も同感ですね.同じ大学でも学部によって認定の有無がありますし,ましてや共通科目から受験される方のことを考えれば,あきらかに不公平ですから.

 ――「JABEEの学生で同じように技術士一次試験を受けてもらえばほとんど落ちる」という主張について――
 試験対策をしないという前提であれば,私も同感です.さらに付加えると,現役技術士でも対策せずに合格するのは至難の業でしょうね.

 本来,一次試験は二次試験への切符なのだから,どうせ試験勉強するなら二次試験につながる試験形式がよい,つまり記述式を取入れたものがよいと思います.特に基礎科目は,現役技術士でも即答が困難なのだから,実施する必要があるのかどうか考え直してもらいたいものです.

らがー [URL]  ++.. 2005/10/16(日) 10:54 [2438]

 
一次試験と修習技術者(登録すれば技術士補)に関する私の意見ですが、制度としては間違ってはいないと思います。
 ●JABEE認定された課程を修了→修習技術者と認める。
 ●JABEE認定された課程を修了していない→修了者と同等の学力があるかどうかを試験で確認(一次試験)
これは、
 ●高校課程を修了→大学受験資格取得
 ●高校課程を修了していない→修了者と同等の学力があるかどうかを試験で確認(大検)
というシステムと何ら変わりません。
そして、「JABEE終了修習技術者に一次試験を受けさせたら合格するか?」という問いは、全ての高校卒業生に大検を受けさせて、それに受かるか?という問いと同じです。
このアンバランスの原因の1つは、「入りにくく、出やすい」日本の大学など高等教育機関の特徴が災いしていると思います。入ってしまえば、そこそこにやっていれば卒業できる・・・・これって、「取得してしまえば左団扇」であった技術士資格と似ていますね。(笑)
もう1つ、大きな原因は、何年かがかりで少しずつ単位を揃えていけばいいJABEE課程に対して、それと同レベルのことを1日の試験で求めるため、どうしても1日の試験のほうが難しくなるということがあります。大検など、まさにこれですね。

以上のような認識にたてば、「一次試験合格」と「JABEE課程修了」の難度をできるだけ同等にするような調整は必要だと思います。

なお、一次試験内容が実務に関係ないのは、高卒に対する大検、JABEE課程修了に対する一次試験という位置づけからすれば、当然だと思います。
二次試験の予行練習でも何でもない、科学技術に関する基礎学力を確認する試験なのですから。

APEC  ++.. 2005/10/16(日) 11:25 [2439]

 
二次試験の経験論文についてですが、いろいろな対応があります。YOSHIさんのようにアドリブで書かれる方、あらすじだけ決めて本番で詳述するタイプ、練りに練ってストーリーを記憶して本番で文章を整えるタイプ、練りに練った上に丸暗記して「転記」するタイプ。
このように様々な対応があるため、技術力のうち、特にコミュニケーション能力の評価が、受験者の素の力かどうかわからない上、速記力とか手首の力とか、さらには記憶力、長時間の記述という過酷な条件への耐力といった、ないよりはいいだろうけれど、そんな能力を国民は技術者に求めるの?というようなことの優劣まで競わざるをえなくなっている点ではないでしょうか。
「夏の暑さの中、あの過酷な試験を乗り切った者だけが技術士と認められる」などというのは、国民の目から見れば愚の骨頂と映りはしないでしょうか。

私は、「練りに練る」ことができないような論文記述問題を出すのがいいのではないかと思います。
つまり、出題内容を毎年変え、600字詰め4枚程度の論述を求めてはどうかと思うのです。
3例略記1例詳述とか2例詳述とかいう程度の変化ではなく、どういった視点で書くかとか、求める内容そのものを大きく変えていく出題方法です。経験業務について書けという問題であったり、あるいは仮想事例に対して、経験事例を引用しながら書くとか。
そうすると、「練りに練る」ことができなくなりますから、丸暗記など問題外になります。
試されるのは、創意工夫と、コミュニケーション能力などの、「素」の技術力になります。記述量が減ることで、採点負担も少しは軽減されるでしょう。

さて、今回改定案ですが、上記私の意見とは違いますが、大きく誤ったものでもないと思います。
経験論文は事前提出ですが、ここに記述されている内容は評価対象とはならず、これをネタにした口頭設問に対する回答のみが評価対象になると思われます。プロポの提案項目みたいなものですね。「代書屋」が[活躍」できるかというと、疑問です。もちろん、「口頭試験での設問を意識した書き方」という試験テクニックが必要となり、その指導がビジネスになるでしょうが。
択一がなくなるのは、私としてはあまり賛成ではない(広い範囲での設問が可能なので当たり外れ・ばらつきのない評価ができる)のですが、記述量と変えずに時間を大幅に増やして、出題内容についてじっくり考え、文章構成を練って、答案を作成するという、「量より質」路線には、一定の評価ができると思います。
口頭試験のウェイトが増しますし、口頭で落ちる率もアップするでしょうが、こういう試験は、珍しいものではありません。私の県の教員採用試験などは、筆記合格率は50%を超えていますが、口頭合格率は20%も行かなかったと記憶します。

整理すると、私の意見としては、
 「こうしたらいいと思う」という私の案とは違うけれど、方向性を大きく誤っているとは思わないので、実施にはおおむね賛成。
 実施する上で必ず守っていただきたい点として、
  @事前提出経験論文は、口頭設問ネタとして使うのみとし、記述内容を評価することはしない。
  A必須(部門一般記述)と選択(専門問題)は、事前に予想して答案を用意することができないような出題が必要。
   (この問題だけの勝負になるので、予想の当たり外れのウェイトが大きくなってしまう)
 ということがある。
ということになります。

APEC  ++.. 2005/10/16(日) 12:14 [2440]

 
私は、第1次試験については、米国FE試験のように、工学プログラム(大学課程)を卒業した者のすべてが受験し、その基礎的能力を確認するシステムに位置づけるべきと考えます。その後、所定の経験を踏み、第2次試験に合格することで、技術士(PEJ)を取得する、これがスムーズな流れではないでしょうか。

そもそも、日本の大学は、世界レベルのエンジニアリング課程ではないとみなされること?自体が、ナンセンスではないのでしょうか。要は、世界トップレベルの技術力だが、その教育レベルは信頼性が低いという指摘なのですから・・・。矛盾を感じます。

JABEE課程と技術士制度は別に考えることが本筋であり、例えば、「JABEE課程の卒業+経験年数」による別の特典を設けるべきのようにも考えます。そして、第1次試験が合格しやすくなる授業内容であることも、特典のひとつでしょうか。

(第1次試験の感想)
私の受験経験から、第1次試験は、5割の合格基準だから多数の者が合格すると感じました。それに、基礎と専門のバーターで4割ですから。本来の科目毎で6割基準ならば、合格率は激減するのではないでしょうか(私の場合、基礎8割、専門7.5割、適正6割でしたが、6割基準なら滑り込みセーフの状態です)。
ですから、試験基準は、当面、現行のままでもよいように思います。

適正科目・・・国語の感覚で回答して失敗。
基礎科目・・・難問を選ばなければまず大丈夫。
専門科目・・・過去問を繰り返し、正答以外の解説も含めて熟読すればまず大丈夫。

とにかく、試験範囲が非常に広いので、過去問を集中的に学習することが肝要。愚問も多いが、それで合否を左右されないように、との取り組みが求められます。

正直にいって、専門分野以外(道路・河川・港湾・電力等)は、ある程度経験を踏んだ技術者であっても、勉強しなければちんぷんかんぷんです。たぶん、学生と同じで、勉強しなければそれなりの点はとれません。
第1次試験は、おそらく時間に余裕がある学生?の方が有利でしょうね。

あまり意見にもならないですが、思いつくまま記述しました。あまり試験制度の背景を理解していないまま、意見を述べているところもあり、申し訳ありません・・・。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/16(日) 13:01 [2441]

 
>実施する上で必ず守っていただきたい点として、
  >@事前提出経験論文は、口頭設問ネタとして使うのみとし、記述内容を評価することはしない。
  >A必須(部門一般記述)と選択(専門問題)は、事前に予想して答案を用意することができないような出題が必要。

個人的な意見ですが、APEC様の意見について、@は賛成です。Aでは、得意パターンの設問か否かで、合否に大きな差がでてくるのではないでしょうか。ですから、択一で広い知識・応用力を確認することや、論文量を極端に減らさないことが必要と思います。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/16(日) 13:08 [2442]

 
反対理由にも色々あるということを知ることができました。しかし私は、「平成12年度以前に戻す」という案は理解できません。私は平成9年度合格ですので、その時期の試験を受けていますが、その時期の試験システムはまるで神格化されるほどすばらしいものなのでしょうか?
その時期の試験システムを受験し合格してきた技術士は、13年度以降の試験システムにより技術士になった人よりほんとうに優秀なのでしょうか?逆に、13年度以降の合格者で優秀ではない人が大勢おられるのでしょうか?どうも反対されている方々の本質的な真意とでもいうのでしょうか、それがみえにくいですね。
ということで改正反対のご意見として、YOSHIさんのおっしゃる「法の趣旨に悖ると考えますので」というのが、私が唯一頷けるものだと思われます。

ハングリー  ++.. 2005/10/16(日) 19:06 [2443]

 
どのような制度変更・問題変更をして頂いても宜しいが、ひたすら小生が望むのは、書字速度を試すのは止めて欲しいということであります。
 どのような機種でも宜しい、ワープロとCADがインストールされているパソコンを試験場に配置して欲しいのであります。
 小生は、字を長時間書き続けることだけが辛いのです。ワープロとCADを支給されれば、大抵のことには自信があるのですが。
 来る日も来る日も、ワードとCADを使い続けている技術者に手書きをしろというのは酷ではないだろうか。
 過去の経験から切に望むのは、パソコンを試験場に配置して欲しいということであります。
 国語のテストは、別の機会にやられたら宜しいと思うのですが、如何でしょうか。

アル中技術士  ++.. 2005/10/16(日) 19:59 [2444]

 
> どのような制度変更・問題変更をして頂いても宜しいが、ひたすら小生が望むのは、書字速度を試すのは止めて欲しいということであります。

確かに、現状の試験は、記述スピードが重要であり、異常とも考えられる文章量といえます。いざ試験にあっては、論文構成を練りあげる十分な思考時間はありません。
私もこの試験のハードさ(特に午後がハード)に驚かされ、自己模試で訓練し、様々な出題パターンを想定して、そのスケルトンを準備していました。それも、自分の考えを整理するよい機会になったと理解しています。

●皆様の意見を伺うと、経験論文の廃止はよい方向かもしれません。代わりに設問にそって設計させたり、計算させたり、短文記述式などの課題を与えたりなとの方法も考えられます・・・。
●従来の午後からの論文は、記述量を減らさずに、時間をのばすことも考えられます。
●マークシートによる足切りは、幅広い知識・応用力の確認や、何万人もの採点を考えると非常に重要だと思います。
以上で私の意見を終えます。

もう決定なんだろうな  ++.. 2005/10/16(日) 21:57 [2445]

 
>どのような制度変更・問題変更をして頂いても宜しいが、ひたすら小生が望むのは、書字速度を試すのは止めて欲しいということであります。
私も受験生として同感です。また、改正案は「経験論文軽視」でなく「経験論文重視」ではないでしょうか。
APECさんが述べておられる
>記述量を変えずに時間を大幅に増やして、出題内容についてじっくり考え、文章構成を練って、答案を作成するという、「量より質」路線
と、案における「技術的体験については口頭試験にて重点的に問う」
に受験生として、平成17年度を見越して、今から受験対策転換を考えています。
 受験生にとっては、改正案は、「経験論文廃止」でなく「経験論文重視」と受け止めています。
「経験論文廃止に反対」→「事前提出経験論文」と形を変えただけではないか。
「経験論文は完全に代筆で合格可能。」→従来でも暗記さえすれば経験論文代筆で筆記試験合格可能ではないか。
「これでは、高等な技術力を証明する試験とはいえない」→代筆では口頭設問に答えられないので不合格ではないか。
 むしろ、「口頭試験にて重点的に問う」ため、経験論文の口頭設問が従来以上に重要視される。受験生にとっては、経験論文の口頭試験対策が従来にも増して重要。代筆による合格は従来より難しくなり、減少する。従来以上に代筆と暗記による合格は不可能に近くなり、真に技術力を有する者のみが合格できる。
専門・一般の記述問題も、時間が長くなったことにより、丸暗記でなく、真の技術力を有する者が合格できる。
 このように考え、今も口頭試験勉強中ですが、平成17年度を見越した勉強を進めています。

aoki  ++.. 2005/10/17(月) 00:51 [2446]

 
技術士会のHPに統計情報があったんですね。平成13年度の合格率は下がるどころか若干上昇しており、それ以降においても下がる傾向が見られない。先の改正によって試験が易しくなったのは事実といえそうですね。未取得者の受験生にとっては、先の改正は歓迎されるものだったといえそうです。
今回の改正案も、さらに合格しやすくなるような改正であるなら、私としては受け入れざるを得ないかなと思います。指導している部下に、早く技術士になって活躍の場を持って欲しいと思っているからです。
改正反対の理由は、心情的なものを除けば、「試験を易しくして合格率を上げようとすれば、そのことによる技術力の低下を招くことが危惧されるから好ましくない。」ということですよね。それなら合格者(登録者)の継続研鑽を義務化することで補えるのではありませんか。
とにかく、技術士の数を増やし、かつ、優秀さを保つ方法としては、それくらいしか私には思いつかない。もし、試験システムにより優劣の差が無視できないというなら、合格年度によってCPDの取得単位数に格差を設ければいいのでは。
(私としては継続研鑽の義務化は嫌なことですが、他の資格でも更新手続きが必要になる傾向にあるようなので。)
私の考えをまとめると、積極的に賛成ではないのだが、危惧される技術力の低下を代替案をもって解消できるのであれば、反対する理由もないといったところです。

らがーさんへ
「現役技術士」という表現を敢えて用いる趣旨は何ですか?(私のこの問いにお答えいただく義務はございませんが、始めて聞いた表現でしたので。)

ハングリー  ++.. 2005/10/17(月) 12:21 [2447]

 
ハングリーさんへ,紛らわしい表現申し訳ありません.

・「現役技術士」という表現について
 私の周りだけかもしれませんが,左団扇で名義貸しをされている技術士と区別する意味合いで使われていますね.
 
・敢えて用いる趣旨について
 あまり深く考えずに使った,というのが本音です.あえて後付するなら,無意識のうちに,上述したような技術士を蚊帳の外に置いているということなのでしょう.この掲示板に書込みしている人の中で,そのような人はいないと考えていますが.

らがー [URL]  ++.. 2005/10/17(月) 13:17 [2448]

 
改正案をみると、経験→面接前に提出とあります。代筆については今でもあるでしょうから今の制度が優れているということにはなりません。経験重視と言うよりは、応用能力重視に変わるという風に理解しています。以下にその理由を書きます。
選択科目(1−2)は選択科目に対する一般的専門知識→選択科目に関する専門知識と『応用能』に変更とあります。
また、必須科目については、技術部門全般にわたる一般的専門知識→技術部門全般にわたる『論理的考察力と課題解決能力』に変更するとあります。
 簡単に言えば、専門知識だけでなく応用能力、つまり、知恵を試す試験に変更するといっています。とすれば、暗記中心の詰め込み知識で勝負するのでなく、応用能力と知恵で勝負できるのだから、技術屋として、望むところだと思いませんか?応用能力や知恵を出すことに自信がないというなら話は別です。試験に滑るということは、応用能力に欠けていたと評価されるのだからプライドが傷つきますが、それがいやなら受験しなければすみます。
もう少し大局的に視れば、20世紀型の暗記中心技術士試験から、自分の頭を使って考えるという創造力活用型の技術士試験に変えようとしていると解釈しています。ならば、技術屋(士)として望むところでしょ???専門的知識だけで勝負したいのならマニュアル技術士という分野を創設すれば済みそうですが、自分はマニュアル人間ですと宣言することになるので、誰も受験しませんわなあ・・・。

魔法使い  ++.. 2005/10/17(月) 13:22 [2449]

 
皆さんのように高等な意見は書けないので、一つだけ。

「暗記ではあまり対応できないような試験制度」にしてしまう

あまり試験勉強しても意味がない(または効果が薄い)

受験勉強しないで受験する

という例が増加してしまいそうな気が・・・。
これまで技術士試験を受けてきた皆さんは、試験勉強を通じて相当知識も広がり、知見も深まり、自らの仕事に対する意識も変わり、という経過をたどったかと思います。

しかし新制度で上のように考えてしまうと、そのような経験がしにくくなるのではないか、と懸念しています。

どんな問題になるんでしょう?そこが、ポイントですね。

キットカット  ++.. 2005/10/17(月) 14:05 [2450]





 CM,PM は日本語でなんと言うのでしょうか? 
CM,PMについて、用語の使われ方がよく分かりません。下記に建設用語から抜き出しました。元々、外来語ですので、海外にそんなシステムがあるのは分かりますが、日本で実際どのように、されている、使われているのでしょうか?皆様の理解を教えてください。

CM(コンストラクション・マネジメント)
 工事の発注者と施工者の間に入って発注者の代理人として,工程、原価,品質などプロジェクトの運営管理を行う手法。1960年代後半にアメリカの大型工場で採用され、プロジェクト期間の短縮や運営管理の総合化が図られた。コンストラクションマネージャーは、設計者、施工者と同様に発注者と個別に契約し、発注者の利益を最優先する。基本的には設計、工事の結果に関する責任はないが、発注者、設計者、施工者それぞれと契約を結び、責任を負う形態もある。

PM(プロジェクト・マネジメント)
 CMに比べマネジメントする範囲が広い。CMが主に個別の工事を対象にしているのに対して,事業全体を対象にしている。限られたコスト,人員等で効果的かつ効率的に事業活動を推進していくためのマネジメント手法である。
 品質や環境に関するマネジメントのみならずコスト(費用)、スケジュール(工程)、リスクなどの多くの要素を統合し,プロジェクトをトータルにマネジメントしていくものである。
 建設省では,平成10年度にPMビジョンを策定し,公共事業への効果的なPM導入についてモデル事業等を実施している。
 なお,PMに関してISO14006規格があるが,ISO9000シリーズのような認証登録の対象とする規格ではない。

 
ABC  ++.. 2005/10/13(木) 05:44 [2418]

 
初めて書き込ませていただきます。
先日、ダム統括管理技術者の受験勉強の際に調べた資料として「CM方式活用ガイドライン− 日本型CM方式の導入に向けて −平成14年2月6日国土交通省」があり参考になりました。
そのなかで「PMサービスは、CMサービスに比較して企画や構想段階などの川上からのサービスを含む。」とありかなり早い段階でのコンサルタント業務などが含まれているのかなぁと思っています。
ダムの建設については、森吉山ダムや胆沢ダムで、施工マネジメント型のCM方式が試行されています。
受けたダムの試験問題には、CMRとダム事業に従事する場合のどのようなマネジメント業務を行うかとの問題がありました。
技術士受験生が僭越ながら・・・


  

Resi  ++.. 2005/10/13(木) 10:58 [2419]

 
Resi ++さん
レス有難うございました。
私の質問が殆ど無意味なのかもしれません。
 CMもPMも定着はしていませんがもう日本語なのでしょう。
●大昔から、海外ではCMを行う人の事を、コンサルタントと呼んでいました。オリジナルはここからでしょう。発注者の代理人の立場・お雇い技術者(一般的に単独)ですね。日本のコンサルタントの意味ではありません。
●一方、私の解釈では、PMは、日本で言う発注者の仕事、一般的に行政がやっている事ですね。
 私がスレに挙げた事の根底には個人的に、外来語が嫌い。というのもありますが、国の方針等の中に、カタカナや外来語の頭文字を略して、多用する傾向があり、本来の使われ方と異なって定着する場合があります。しゃれたキーワードのつもりなのでしょうか?こういった使い方に納得がいかないからです。
 YOSHIさん、ねぎさん、魔法使いさん、この点はいかがですか?

ABC  ++.. 2005/10/15(土) 06:06 [2427]





 道路財源の行方 
道路特定財源は国と地方を合わせ、毎年6兆円弱が確保されているとのことです。この財源に関して、現状維持派と廃止派に別れますが、廃止派は少数のようです。
しかし、この使い道となると一般財源振り替え派と特定財源派に分かれます。更に特定財源派も受益者保護派=車道改良派とモーダルシフト派に分かれると思います。
私は生活社会資本増強論者ですので、自転車や歩行者がもっと安全で快適となる道路整備、また、都市景観向上のための、電線類の地中化など、市民が身近に感じられる道路整備をして欲しいと思っています。また、自動車を発生源とする騒音、振動、大気汚染に投資するのも良いと考えています。日交通量が500台程度の道路は,二車線化など考えず、1.5車線で充分です。
 予算配分は相変わらず何とかの一つ覚えのようで、自動車中心から抜けられないようですが、道路整備が市民権を回復するにはどんな工夫をしていこうとしているのか、専門家の意見を聞きたい所です。
道路特定財源に関する説明は、http://www.mlit.go.jp/road/zaigen/nani.htm

 
魔法使い [URL]  ++.. 2005/09/23(金) 09:26 [2378]

 
この写真が歩行者自転車専用全国縦断道路に見えないこともありませんが、幸か不幸か、所詮はイベントです。
魔法使い [URL]  ++.. 2005/09/23(金) 09:32 [2379]

 
小泉首相に先手を打たれてしまいました。行政は寝技に持ち込むのが唯一の得意技のようで、実にさびしい限りです。 
                    おしまい。

魔法使い [URL]  ++.. 2005/09/28(水) 12:18 [2388]

 
ここまで書いても,正論、異論、反論が、こんがかねえ・・・・。おまんら、○玉、ついちゅうが?
と炊きつけてみました。さていかがでしょうか??

魔法使い [URL]  ++.. 2005/09/29(木) 23:28 [2389]

 
専門家ではないので遠慮していましたが、話に弾みがつくかもしれないので、素人意見を1つ。

道が狭いとか混むとか歩道がないとか、そういった道路改良あるいはバイパス新設などは、PFIでやるようにしていったほうがいいと思います。
「いつか予算がつくまでガマン」する必要がなくなります。現状は、全額キャッシュで家を建てようとしているようなもので、稼いで稼いで、やっと現金がたまったと思ったころには老年、せっかくの家を楽しむ時間は限られて・・・・といったところです。ローンを組めば欲しいときに家が建って、快適に暮らしながら借金を返していくわけです。
コスト構造改革でも事業効果の早期発現をコスト縮減効果として捉えているわけですから、PFIは効率的なインフラ整備には欠かせないものだと思います。
私は、道路に限らず、ほとんどのインフラ整備がPFIで作られていくべきだと思っています。できれば維持管理も民間がやるBOTで。BTOの場合も、管理は指定管理者で。
そうすれば、予算をつけてもらうために政治家に頼んで陳情とかいったことはなくなってきて、利益誘導型誠治も衰退すると思うのですが・・・・

もう1つ、道路だけの単独事業はやめていってはどうでしょう。
交通セルとか、もっと都市計画と一体化した道路、あくまで都市・都市圏・生活圏・経済圏を構成するパーツとしての道路ととらえ、道ができる→いろいろ建ってくる→後追いで用途指定などといった愚行を繰り返さないために。

APEC  ++.. 2005/09/30(金) 12:33 [2390]

 
1部で環境税の議論がされています。車利用者が環境税として、CO2削減に税金を多く支払うべきです。改めて環境税を新設しなくても、道路特定財源をCO2削減費用に使用すべきです。例えば、廃止鉄道の存続、モータルシフト。
余談ですが、車利用者増加で鉄道廃止。大変不便です。くやしい。環境税を車利用しない者からも徴収。不公平です。モータルシフトのためにも、廃止鉄道の存続に使用してほしい。

aoki  ++.. 2005/09/30(金) 12:47 [2391]

 
<自転車や歩行者がもっと安全で快適となる道路整備>で一言。
最近、無目的に町の中を歩いています。休みの日に12km〜15kmくらい.
そのとき思う事は、歩道に現代の1里塚が欲しい.
年寄りの足に合わせ、1km塚か。
夏の木陰、冬の陽だまりが欲しい。水のみ場、トイレも欲しい。
歩道にもっと緑を。
何でも無い道路でも、歩くスピードから見ると、見るものすべて新しい。

この間歩いていたら、夜寒町なんてあった。どうでもいいけど興味が湧く。

四国遍路の足慣らしにちょうど良い。と思うこのごろ。

雑魚  ++.. 2005/09/30(金) 22:24 [2394]

 
そうですよね。道は本来人が歩くもの。歩く過程で様々なものに出会うもの。歩道という空間には、ゆっくり移動するという意味でのスローライフがあるのかもしれませんね。歩道を機能面以外から見直すということも必要かも。
ところで雑魚さん、お遍路さんするの?

APEC  ++.. 2005/10/01(土) 00:09 [2395]

 
人生のたそがれ時。
日々の行動が、お遍路です。
たまの休みの、「歩く」こと。
過去の自分と同行2人です。

愛知県知多半島にも、知多四国八十八箇所があります.
とりあえずそこから.

雑魚  ++.. 2005/10/03(月) 20:16 [2402]

 
そうですか。気をつけて無理せず続けてくださいね。
私も(ここ2年ほどはできていませんが)、山道というか、踏み分け道を歩くのが好きです。自分の足で歩くと、ほんの数cmの凸凹とも付き合いながらの道程になります。
いろいろな考えが浮かぶままに、ひたすら足を進め時を過ごす・・・・禅の世界ですね〜
あと、雑魚さんにお誘い申し上げておりますので、杜ハヤのメンバー掲示板を覘いてみて下さい。

APEC  ++.. 2005/10/03(月) 22:47 [2403]

 
道路特定財源
というからには、その名目で支出するのが筋道ではないでしょうか。今の議論は財源があるから、もっと有効利用する検討ばかりがなされています。
 元来、日本の道路が先進国各国と比べ、余りにも悪かったので、税金の取り方を、車や揮発油税としたのが始まりです。ヨーロッパやアメリカに比べて道路整備は、今でも十分とはいえないのですが、国民の要求が変わってきました。いつしか、もう十分だ、公共事業批判に端を発して、道路族が勝手にやるな。という事で、議論が始まりました。
 ●やはり他の目的に使うのなら、一度道路特定財源を廃止し、ガソリンを半額する議論を経由した後に、いややっぱり、この財源は環境目的税にしよう。という議論が必要です。当たり前の事ですが、ここは原点に帰る必要があります。

ABC  ++.. 2005/10/05(水) 07:23 [2408]

 
原点に返ると言うことには気が付きませんでした。賛成です。
環境目的税には制限を設けたいです。特に原発建設とプルサーマル計画に対しては、CO2削減効果を謳い文句に、虎視眈々の電力会社が、雌伏していると思っています。予算の使途の追跡は中々出来ないので、既成事実化されたら、二度と元には戻らないと思います。

魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/10(月) 11:25 [2417]

 
公共事業のうち地方で行うことがふさわしい事業は100%地方に移すことが、必要ではないでしょうか?
 例えば道路については県道以下はすべて地方が整備すればいい。地方は身の丈にあった道路を整備することになります。500台未満の道路は1.5車線で十分です。そこで節約した予算は、別の整備例えば公園整備でも下水道整備景観整備)に振り分けます。
 まちづくり総合支援事業が今も有効かどうか知りませんが、この事業をすべて、税源移譲すれば、身の丈にあった公共事業が可能です。名付けて、『身の丈地域整備事業』というのはいかがでしょうか。

魔法使い  ++.. 2005/10/14(金) 08:46 [2422]





 間伐すればいいというものではない。 
台風14号によって流出した流木で、広島港や草津港が覆い尽くされているとのことです。
海まで行き着かない流木はダムに流入しており、集中的な豪雨が山間部に降った場合、常にこうした状況が発生するのではないでしょうか。
 流木の内容は折れた小枝や家具と報道されています。昨日もたまたま、小さなダム湖を通りかかりましたが、ご多分に漏れず流木が岸辺に流れ着いていました。内容は直径20〜30cm程度、長さ4〜6m程度の丸太、小枝など、木が中心です。問題はこれらの流木が風倒木なのか、切捨て間伐木やこれに付随する小枝なのかよくわからないことです。
 現在、杉の間伐を中心に全国で間伐を推進しようとする運動が盛んに行なわれています。このうちどの程度が間伐材として利用され、どの程度が、切捨て間伐されているか、データが見つかっていないので一概に断定は出来ませんが、切り捨てられた間伐材が河川に流出しているのではないかと言う疑念が頭をよぎっています。
山から出た流木は箱型函渠や橋を閉塞しこれを破壊する原因になることはご承知のとおりです。間伐が必要なことは承知していますが、切捨て間伐でいいのか?切り捨て間伐に関するデータを含め、間伐のあり方に関する総合的な評価が欲しい所です。

 
魔法使い [URL]  ++.. 2005/09/14(水) 07:45 [2369]

 
魔法使いさん、「家具」も流出しているのですか?それはどこから?

自然の中でも倒木その他は徐々に流出しますが、台風などあるとやはり一気に流出しますね。間伐を進めることによる流木の増分はどのくらいあるのか?興味のあるところではあります。

以前も書きましたが、昨年の台風23号のとき、中低木の全くなく(きれいで)、その上岩盤が浅い急斜面の植林で、大量の杉が根こそぎ傾いていました。この原因は、
 (1) 樹木の根が絡み合ったりすることがないので、「総持ち」にならない。
 (2) 岩盤が浅いので根が浅い。
 (3) 林間がきれいな(中低木がない)ため、風が通る(弱まらない)。
といったことではないかと考えました。
植林や間伐が悪いのではなく、無理な(根を張らない)所にまで植林をしたことに問題があるのではないかと思います。そういった技術指導はなかったということでしょうか。
また、混交林ってよくないのでしょうかね?

APEC  ++.. 2005/09/14(水) 08:21 [2370]

 
技術士(建設)のすなです。専門は砂防です。

自然災害を考える上で、流木対策はその重要性を増している。流木の発生要因は、大きく以下に分類される。
1)風:強風による風倒木
2)雨:渓岸崩壊による倒壊木
3)人:伐採による林地在材(林内放置or搬出中も含む)

この要因を全国レベルで統計的に分析した論文等は、残念ながら見たことがないが、個々の災害時に分析した資料を、以下に示す。

a)H16福井災害:報告書p.45
 9割以上の流木が根付或は幹折であり、要因1)2)と考えられる。http://info.pref.fukui.jp/mori/saisin/sankan/sankanhoukoku.pdf

b)H16北海道(台風10号):資料p.3
 統計は取られていないようだが、写真キャプションには根が付いた流木が多いとある。
http://www.mlit.go.jp/river/saigai/kiroku/h15typhoon10/hokaido.pdf

c)H16熊本県水俣市:資料p.4
 山腹崩壊により土石流ともに大量の流木が発生。
http://www.mlit.go.jp/river/saigai/kiroku/h15typhoon10/minamata.pdf

上記は流木災害の一例であり、これをもって流木災害の要因を特定することはできないと考える。

なお、現地において、流木が自然発生or人為的かを判断するには、流木の根元を見ることをお薦めする。流木に根が付いていたり、幹が折れている等の場合は、自然発生(強風・豪雨)の場合が多いようである。




すな  ++.. 2005/09/14(水) 11:00 [2371]

 
連続の書き込みですいませんが、先ほどは流木の実態について述べました。次に間伐について述べたいと思います。貼り付けばかりですいません。

間伐が進まない或は間伐材が林内に放置される要因は、需要側の課題としては採算性(経済性管理)、供給側の課題としては、林業従事者の減少(人的資源管理)にあると考えられます。

そこで、間伐材の利用を促進するための取り組みとしては、以下のような施策が挙げられます。

1)林野庁:間伐材を利用した製品の開発、啓発活動、間伐材の供給情報提供、技術基準・歩掛策定 等
http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/kanbatu2/top.htm

2)岐阜県:流木災害監視区域の指定
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11551/kansi/

3)国土交通省近畿地整:建設現場における間伐材の利用
http://www.kizujyo.go.jp/outline/prevent/env.html

4)長野県:林業従事者の育成
http://www.pref.nagano.jp/rinmu/ringyou/gup.htm

特に長野県では、これまで治山ダム整備が中心であった林野予算を、森林整備へシフトしているようです。

いずれにしろ、間伐材の問題については、地域レベルでの供給側(林業)と需要側との緊密な連絡・協力体制の構築が必要と考えます。


すな  ++.. 2005/09/14(水) 11:59 [2372]

 
(Q)なぜ草津港に流木がたまったか?→(A)山が荒れたから。
(Q)なぜ山が荒れたか?→(A)山に人が入らなくなったから。
(Q)なぜ山に人が入らなくなったか?→(A)@電気やガスがあるので,薪がいらなくなった,Aスギやヒノキを植林したが,価格破壊を生じ手入れする気が失せた。BS47年豪雨,S63年豪雨,H3年19号台風等により,丹精こめた植林が打撃を受け,どうでもよくなった(倒木は放置)。C急速な過疎化の進展により,山間地域は老人だけになった(林業は老人には無理)。D熊が出没するので危ない。
以上,私の推理。
私は広島県太田川上流で生まれ育ちました。子どものころは,父に連れられて山によく行ったものです。薪をとりに,植林の下刈りに,枝打ちに。
ところが,いつの間にか父は山に行かなくなりました。理由は上記のとおりです。

ねぎ  ++.. 2005/09/14(水) 22:26 [2375]

 
ニュースを探ってみると、流木の撤去は完了しているようです。
ところで・・・
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050909p301.htm
なんだか、港則法(海上保安庁:港長)VS海岸法(県:港湾管理者)のようですが、実態はどうなんでしょう。
間伐木材は、公園用ベンチ・造園用資材・地元木工工芸品・・・などに有効利用されていると認識していましたが、森林組合によって違うんでしょうか。

レスがないようでしたので・・・

ボヤッキー  ++.. 2005/09/19(月) 21:27 [2376]

 
> なんだか、港則法(海上保安庁:港長)VS海岸法(県:港湾管理者)のようですが、実態はどうなんでしょう。

流木を処理する財産権(責務)は森林管理者にあります。したがって、ダムや港に流木が溜まっているからといって、ダム管理者等が勝手に処分することはできません。ただし、航路確保やダム管理施設に影響を及ぼす恐れがある場合については、緊急避難的に撤去し、ダムサイト等に仮置きし、一定期間告示等を行った上で、処分するという流れになります。なお、森林管理者が特定できる場合は、その管理者が引き取ってもらうケースもあるようですが、今回のケースのように現実的には流木の所有者を特定することは困難なことが多いようです。

今回のケースの場合、対応すべき窓口の優先順位としては以下のとおりになると思います。
 1、森林管理者等
1が特定できない場合、
 2、流木によって被害を受けている組織
 (例:航路確保に支障を受けている港湾管理者)
 3、底地の管理者(海岸管理者or市町村)

すな  ++.. 2005/09/20(火) 08:14 [2377]

 
初めて参加させていただきます。
台風による流木も深刻な問題ですが、ダム管理の立場で言わせていただきますと、最近の台風等による濁水に頭を悩ませております。
台風から約1ヶ月たった現在でも、濁水が落ち着かず、下流の漁業に深刻な影響を与えています。
当地での原因として考えられるのが、濁水が収束しにくいシルト質の土を含む流水の他に、山腹の崩壊を招きやすくなった山林の管理状況にもあると思われます。
しかし、これは、管理者だけの問題でもないと思います。
間伐材のこともそうですが、このようなことも含め、今後、環境問題全般として、みんなで森林環境を考えていくべきではないかと考えます。

ひろ  ++.. 2005/10/02(日) 21:47 [2399]

 
濁水長期化ですね。ダム側としては躍層を下げるとか、バイパスとかいった方策しかありませんが、そもそも濁水が発生しやすいのは困りものですね。
降った・晴れたが極端になりつつある降雨状況も、濁水発生とともに回転率の低下をもたらし、冷濁水現象に寄与するかもしれません。
森林もそうですし、田んぼも維持が難しくなってきていますね。これらは、自然と人がやりとりをすることによって、平衡が保たれてきた空間です。
かれこれ1,000〜2,000年も付き合ってきて、今さら「自然のままに帰す」のも大変、かといって付き合っていく力も人もなし、という、非常に難しい問題です。
魔法使いさんは、棚田再生事業という形で「里山再生」へのアプローチを実行しておられますが、そのあたりはどうでしょうか?

APEC  ++.. 2005/10/03(月) 22:57 [2404]

 
せっかく先祖が汗水たらして作り上げたものを、放棄してしまっていいのかという思いはあります。
ただ、強制する積りは全くありません。そんなことをしなくても今のところ、充分楽しいからです。
 楽チンになった原因は仲間が増えたことです。
今のところ、遊び心と仲間意識で取り組んでいます。特に遊び心は大切で、これが無いとおそらく苦痛になるのではないでしょうか。
 都市住民には食、遊、学、楽といった視点を変えた切り口が必要でしょうね。
例えば、農作物の育成体験は人間の最も基礎的な部分で、どんな風に育つか、何時植えるか、そんなことがわかるだけでも楽しいのです。
 農業本格参入を目指す方も見えるようなので、どれがお勧めということもありませんが、自分の好きなスタンスで参加するのが一番ではないでしょうか?
 雨水の地下浸透というか、棚田の持つダム機能については、調整池効果は期待しないほうがいいと思います。大雨になれば、水田に溜まった水は、ドンドン越流するからです。遊水機能はありますね。
 生物多様性も、棚田生物は確実に増えるでしょうが、今私が目指しているのは、泥鰌の育成なので、生物が多様になればいいというものではありません。
我々の奮闘振りはブログに書いてありますので、みていただければ幸いです。

魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/04(火) 21:14 [2405]

 
今私が興味を持っているのは、棚田を実際に管理していく人達が経済的に参加できる、つまり、やる気になる棚田事業を成立させたい、ということです。生物多様性はその付録に過ぎません。こうした考えは、昔からずっと受け継がれてきたもので、環境保全が全面に出るような棚田保全では、長続きしないだろうと考えています。
魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/04(火) 21:32 [2406]

 
よくわかります。
 遊び(心)=非生産的、無駄、贅沢
 仕事=食うために否応なし、金勘定、効率化、禁欲的
みたいな図式にとらわれている限り、先には進めない気がします。
竹内均氏が、幸せな人生を送るためには、
 (1) 好きなことをやる
 (2) それでメシが食える
 (3) 世間から認められる
という3条件が必要とおっしゃっておられましたが、まずは(1)ですね。

APEC  ++.. 2005/10/04(火) 23:29 [2407]

 
「利を見ては義を思う」

魔法使いさん、入選おめでとうございます。
棚田のブログも楽しませていただいています。今見たら1位になってるじゃないですか。

泥鰌の養殖で棚田を守ることが、「義」にかなったものであれば成功するでしょうし、
そうでなければ失敗すると思います。
細々と行うのであれば、その地域の人が受け入れてくれれば良いでしょうが、情報を
発信されているので、社会が受け入れてくれないと「義」はたちませんよね。

かーすけ  ++.. 2005/10/05(水) 12:19 [2409]

 
義のふりをする人、義を振り回す人、そっと隠す人、その反対に利を隠す人、このあたりを見分けるコツはどうしたらいいと思いますか?
 人は裸で社会に出るわけにはいきませんので、様々な意匠を身に纏います。
 その纏い方の問題でしょうが、次から次に意匠を取り替えるのは私の趣味ではないので、義は後から付いてくるぐらいに考えています。
簡単に言えば利と義は車の両輪でしょう。

魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/05(水) 15:26 [2410]

 
追伸、最近私は理屈から入っていくのに少々飽きてきたので試しながら理屈は後で考えるほうがいいと思っています。
入り方の違いかもしれませんね。お祝いの言葉をありがとうございます。痛み入ります・・・。^o^

魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/05(水) 15:57 [2411]

 
見分けるコツですか。思い込みを無くすことかな。
これは難しいですね(笑)。
人は自分の意見と同じ人を信じたいものです。

かーすけ  ++.. 2005/10/05(水) 20:13 [2412]

 
現時点では、自分の五感、で味わったことだけを語る、もしくは、五感を通じて体験したことから敷延したことを語ると言うスタイルで行こうと思っています。
 つまり、神の顔は無限大と言うか、人間の数だけ存在しますので、まず、自分の神を見つける。次に神々を見つけるという順序で行こうかと思っています。

魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/09(日) 19:58 [2413]

 
>>  つまり、神の顔は無限大と言うか、人間の数だけ存在しますので、まず、自分の神を見つける。次に神々を見つけるという順序で行こうかと思っています。

蓋し名言ですね。


アル中  ++.. 2005/10/09(日) 20:01 [2414]

 
>>  つまり、神の顔は無限大と言うか、人間の数だけ存在しますので、まず、自分の神を見つける。次に神々を見つけるという順序で行こうかと思っています。

魔法使いさんのレスはいつも難解ですね。私には解読不能です(ーー;)。
ところで,棚田再生事業の見通しはどうです?

ねぎ  ++.. 2005/10/10(月) 02:13 [2415]

 
例えば棚田再生にしても、その取り組みに対する考え方は千差万別で、100人いれば100通りの考えがあると思います。
その考え方のうち、自分にぴったり合うものはどんなスタイルなのかをまず確認する(=自分の神を見つける )
 次にメンバーの考え(=神々)を理解する。文献や書籍を当たる。と言う順序で活動したいと言うことです。
体と心を使った活動と言うことでしょうか。でも出発点は五感です。農業にしろ環境保全にしろ、情報は過多で、取捨選択するには、五感を常に働かせる必要があると感じています。
私の場合だと、五感で感じる農業だから『五感農業』とでも呼びましょうか。
 棚田再生はメンバーと楽しくやっています。農業指導が出来る専門家も加わり、快調です。もうすぐ完全無農薬サツマイモも収穫期で、着払いで送ってもいいですよ。ドジョウが育ったかどうかは米の刈り入れ後、調査します。詳細は魔法使いの横にあるURLをクリックしてみてください。写真はサツマイモ畑で取入れを待つベニアズマです。

魔法使い [URL]  ++.. 2005/10/10(月) 09:07 [2416]